2017.09.03
実は危険って知ってた?小さな子どもにアロマオイルはいつからOK?
リフレッシュやリラックス効果から、マッサージや入浴などで人気のアロマオイル。身体によいからとベビーマッサージにも使いたい、と思っているママは要注意! 実はベビーマッサージにアロマオイルはNGなんですよ! では、どのような場合に使用できるのでしょうか?
ベビーマッサージにアロマオイルはNG!
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アロマオイル(エッセンシャルオイル・精油)とは、植物の芳香成分を高濃度に凝縮した液体なので、とても刺激的。大人でも体質や体調によって合わない場合があるのです。
3歳未満の赤ちゃんには、マッサージ・アロマバスなど、肌に触れる形での使用はNG! 大人と比べると、スキントラブルの危険性が高くなるんです。
また、マッサージとして使用したとき、大人の場合はアロマオイルは皮膚から体内へ、そして血流によって運ばれ、肝臓での代謝を経て尿として排出されます。しかし、赤ちゃんの場合、肝臓などへの負担が大きくなってしまうことがあるんです。
赤ちゃんや小さい子どもには芳香浴としての利用ならOK!
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肌への使用はよくありませんが、部屋に香りを広げて、その香りを嗅いで楽しむ芳香浴なら3歳未満もOKのようです。
ただし、赤ちゃんの嗅覚は大人よりも優れているので、香りが強すぎて負担になる場合も…。また、出産直後や乳幼児の時期、赤ちゃんはママの香りを覚えようとしています。芳香浴をする場合には、濃度を低くするよう注意しましょう。
部屋に香りを炊き続けるのではなく、15~30分など、短時間に留めておくことも重要です。
3歳以上でも濃度・使用量に注意!
3歳以上からは、少量ずつであれば肌への使用も可能です。大人であっても、アロマオイルをマッサージに使用する際は、植物オイルなどで1%以下の濃度となるよう薄めて使います。
子どもに使う際の濃度の目安は、大人の量の1/10程度から始めましょう。大人との体重差を考えて、多くても1/2程度の量にします。
マッサージとして使用する場合も、アロマバスとして使用する場合も、植物オイルや乳化剤などで薄めるようにしましょう。
アロマオイルは水には溶けないので、そのままお湯に落としても浮いてしまいます。それが肌に着くと原液が付いたことと同じになってしまうので、事前に植物オイルや乳化剤で薄めることがとても大切です。1〜2滴を目安に様子を見ながら、濃度や使用料に充分注意しましょう。
念のため、薄めたアロマオイルやアロマバスで、事前にパッチテストを行うのもいいですね。肌が赤くなってしまうなどの反応が出たら、使用はやめておきましょう。
小さい子どもにおすすめの香りは?
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では、赤ちゃんや子どもに使用できるアロマオイルには、どのようなものがあるのでしょうか? 年齢別におすすめの香りをご紹介します。
- 1歳未満→ラベンダー、カモミール・ローマン
- 1~7歳→ラベンダー、カモミール・ローマン、ティートリー
この時期はこれらの香りのみにとどめておくことが推奨されています。また、いずれも濃度には気を付け、薄めて使うことを心がけましょう。
ラベンダーのアロマオイルは皮膚刺激が弱いものに分類され、安眠効果やリラックス効果が期待できます。また、消毒作用や抗炎症などに効果があるとして、スキンケアなどにもよく用いられていますね。
カモミール・ローマンは比較的皮膚への刺激が弱く青リンゴのような香りです。鎮静効果があるので、子どもが癇癪を起したときなどにもいいようです。
ティートリーも肌への刺激は弱めで、清潔感があり、さっぱりとした香りをしているので、リフレッシュしたいときなどにおすすめです。抗菌・抗ウイルス作用があり、花粉症にも効果的のようです。
アロマオイルには、刺激性の強いものや、光毒性のあるアロマオイルもあるので、よく確認をし、注意して使用しましょう。
アロマオイルにはいろいろな効能があり、香りもいいので、ベビーマッサージなどで子どもに使ってあげたいという気持ちはよくわかります。
しかし、子どもの肌は大人よりも敏感で、トラブルになりやすいので、使用する場合は、安全な方法を心がけて、濃度や使用量に充分注意するようにしましょう。
TOP PHOTO/Vitalinka/shutterstock
参照/
日本アロマコーディネーター協会「精油について」
公益社団法人 日本アロマ環境協会「安全に楽しむために」
ALOMA LIFESTYLE「赤ちゃんやこどもにアロマオイルを使うときに注意したい5つのポイント」
アロマオイル効能ガイド
「赤ちゃんや子供に使える精油はどれ?」
「ラベンダーの精油の効能」
「カモミール・ローマンの精油の効能」
「ティートリーの精油の効能」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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