2017.11.24
『コウノドリ』第7話、子宮全摘出すべき?子宮腺筋症と卵巣チョコレート嚢胞を患った小松さんの決断は?
mamaPRESS読者の中にもファン多数の医療ドラマ『コウノドリ』(TBS系、毎週金曜22時~)。
11月24日(金)に放送される第7話では、吉田羊さん演じる助産師長の“小松さん”の回!
前回放送された第6話のラストで、お腹を抱えて倒れ込む小松さんの姿に、「何があったの!?」「どうなっちゃうの!?」と衝撃を受けたコウノドリファンも多いことでしょう。
今回は、未婚の小松さんにとって苛酷な“子宮全摘出”の決断を迫られる大きな病気がテーマになっているんです。
『コウノドリ』第7話あらすじ
第7話では、仕事中突然倒れこんだ小松さんが、『子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)』と『卵巣チョコレート嚢胞(らんそうちょこれーとのうほう)』を患っていることが発覚します。
症状はすでに進行しており、ガンになる可能性もあることから、産科医のサクラ(綾野剛)と四宮(星野源)がすすめたのは“子宮全摘出”。
一方、摘出手術を受けるのが良いとは思いつつも、未婚ということからも子宮を失う決断に悩む小松さん。小松さんはどう病気と向き合い、どのような結論を出すのでしょうか。
『子宮腺筋症』と『卵巣チョコレート嚢胞』ってどんな病気?
では、今回小松さんの患った病気である『子宮腺筋症』と『卵巣チョコレート嚢胞』とは、いったいどのような病気なのでしょうか? どちらも聞きなれない病名ですが、『子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)』という病名は聞き覚えのある方も多いかと思います。
子宮内膜症は、月経のある女性の約10%が発症するといわれるポピュラーな病気。
子宮内膜(月経時に剥がれ落ちるもの)に似た組織が子宮以外の場所にできて、炎症や痛みが生じる病気ですが、これが子宮の筋肉の中にできたものを『子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)』 、卵巣にできたものを『卵巣チョコレート嚢胞』といいます。
子宮腺筋症
子宮内膜が子宮の筋肉の中に入り込み、月経時の強い痛みや出血の増加、月経時以外での腹部の痛みが生じる病気です。また、不妊にも影響すると考えられています。
子宮内膜が筋肉に入り込むきっかけとしては、“妊娠”が一番多く考えられており、流産や中絶の経験がある方や、もともと月経痛が強い方も発症しやすいといわれています。
卵巣チョコレート嚢胞
卵巣内に子宮内膜に似た組織ができて月経と同じように出血し、血液が卵巣に溜まって嚢胞(のうほう)と呼ばれる袋状の組織ができる病気です。卵巣に溜まった血液が、どろどろとした茶褐色のチョコレートのように見えることが、名前の由来となっています。
卵巣チョコレート嚢胞も、強い月経痛や腰痛、不妊の原因になるといわれ、卵巣癌の発生リスクも高いことが知られています。
どちらも完治には手術が伴い、子宮腺筋症の場合は子宮を残す手術方法もあるものの、症状の進んだ小松さんの場合は、子宮の全摘出の必要が迫られているようです。
お母さんになる人生とお母さんにならない人生…
第7話の予告動画では、「お母さんになる人生とお母さんにならない人生。何が違うんだろうな」というセリフが流れました。
小松さんの決断が気になると同時に、女性としての幸せは何かを深く考えさせられる回となりそうです。今晩もハンカチ必須でご覧くださいね!
PHOTO/eggeegg/Shutterstock
参照/
公益社団法人 日本婦人科腫瘍学会「子宮内膜症の悪性化」
独立行政法人国立病院機構京都医療センター「産科婦人科」
独立行政法人 国立病院機構 霞ヶ浦医療センター「子宮腺筋症Q&A Ver.1」
コトバンク「卵巣内膜症性嚢胞(卵巣チョコレート嚢胞)」
マイカラット「チョコレート嚢胞とは?原因と治療法を解説」
mamaPRESS編集部
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