2018.01.20
“伝える力”が身につく!海外では定番の幼児プレゼン教育『Show and Tell』を取り入れよう!
海外の人たちのプレゼンテーション能力、つまり“伝える力”が日本人に比べて高いのは、彼らが幼少の頃からプレゼンテーション教育を受けてきているからだと言われています。
日本では運動会やお遊戯会など「みんなで一緒に1つのことをしましょう」という行事が多いのですが、欧米ではいわば“1人だけの発表会” とも言えるプレゼン教育に力を入れているのだそうです。
これからの時代、ぜひ日本の子供たちにも欧米の子供たちに負けない“伝える力”を身につけてほしいところですよね。そこで今回は、欧米などで幼児教育の定番として知られるプレゼン教育『Show and Tell』についてご紹介しましょう。
Show and Tellとは
Show and Tellとは、海外の幼稚園や小学校の授業で取り入れられている教育方法です。子供が、何かをお友達や先生など人前で見せながら(show)そのことについてお話をする(tell)という、パブリックスピーキングの練習をさせるというものです。
例えば、クリスマスにはどんなプレゼントをもらったかを皆に見せ、そのおもちゃはどうやって使うのか、どうしてそのおもちゃが好きなのかなどを説明させます。それに対して質疑を受けたり、それに答えたりすることもshow and tellのひとつです。
または、自分の好きな本などについて、誰に買ってもらったのか、どんなお話なのか、どこがおもしろかったのかを お友達に紹介するというようなレッスンもあります。
普段は学校に持ってくることを禁止されているものも、Show and Tellのときは学校に持っていき、お友達に自慢できるということもあり、子供達にとってはとても楽しいイベントのひとつになっているようです。
これからの社会に必要な力が身につく!
最近では、日本でも幼稚園や保育園でこういった試みをしているところもあるというShow and Tell教育。
幼少期からShow and Tellに親しんで、「人前で話すことが楽しい」「伝えることが楽しい」と理解すれば、将来プレゼンをするような機会があったときにも不安や緊張がなくなることが期待できます。
また、自分の主張を相手に明瞭簡潔かつ論理的に伝えていく力は、コミュニケーション能力にもつながります。これからの時代をしなやかに生きていくためには、こういった力が必要不可欠になってくるでしょう。
家庭で取り入れてみよう!
Show and Tellは家庭でもかんたんに取り入れることができます。まずは、パパとママを前にしてお話をするだけでOK。誰かの前で話すことや、まとまった文章を話すことは、子供のプレゼン能力や言語能力の向上にもつながります。
自分を表現するすべを知らない小さな子供には、「一生懸命やったのに悔しかったね」「はじめて成功して嬉しかったね」など、そのときどきの子供の感情を言葉で表現する手助けをしましょう。
うまく話せるかどうかにこだわらず、子供に自信を持ってもらえるようにすることが大切です。 うまく話せなくても、親が褒めて認めてあげることで、自然と安心感や自信が身に付きます。
なお、パパやママがお手本を示す場合は、ポジティブなことだけではなく「今日はちょっと辛いことがあったの」などとネガティブな感情も素直に表現してみましょう。そうすることで、子供は「ネガティブな感情も表現してOKなのだ」ということを学ぶでしょう。
あくまでも人前で話すのは楽しい!と思ってもらうのが目的なので、無理やりやらせるのはNGです。家族みんなで今日あったことや、今度のお休みに行きたい場所などをスピーチ形式で発表しあってみるのも楽しいshow and tellになりそうですね。
一方的に答えや、問題の解き方を教えてもらうという教育だけでは、世界に通用する子供にはなれないのかもしれませんね。
自分の頭で考え、自分の言葉で人に伝えていける大人になってもらうためにも、ぜひ今日からご家庭でもshow and tellを始めてみませんか?
PHOTO/Lorelyn Medina/Shutterstock
参照/
ココカラKIDS「スティーブ・ジョブズの育て方」
Life-eBOX「子どもの伝える気持ちをグイグイ伸ばそう show & tell で英語力&プレゼンテーション力up
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン