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76.6%の母親が祖父母との関係に悩む!祖父母とのより良い関係を築くための課題

76.6%の母親が祖父母との関係に悩む!祖父母とのより良い関係を築くための課題

発達障害グレーゾーンの困りごとを大人に持ち越さないことを目指すリサーチ機関「パステル総研」を運営する株式会社パステルコミュニケーション(本社:東京都豊島区/代表取締役:吉野加容子)は、祖父母との関係を解析するアンケート調査を実施しました。同居はしていないご家庭が85%だった一方で、毎週子どもが祖父母と接触している家庭が32.8%であることが分かりました。また、「祖父母が子どもの特性を理解しない」が母親の悩み第1位であることも判明しました。TOP5と合わせてアンケート結果をご報告します。
〈https://desc-lab.com/186452/

発達グレーゾーンの困りごとを大人に持ち越さない、5年かかっても見つからなかった悩みの解決方法が5分で見つかることを目指す「パステル総研」です。
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、「第 1 子が 3 歳になるまでの間に夫妻の母親(子の祖母)が子育ての手助けをした割合は上昇しており、夫婦全体(総数)では 2015~18 年生まれの子どもで 57.8%であった。子育ての担い手として祖母の存在は重要な位置を占めている。…3割程度の夫婦が夫、妻の父親から子育ての手助けを受けており、祖父も子育てにおいて一定の役割を果たしている。 」ことがわかりました。(2021年社会保障・人口問題基本調査(結婚と出産に関する全国調査)
図表 9-4-1よりhttps://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_ReportALL.pdf)

共働きが当たり前になりつつある昨今、祖父母が子育てに関わる機会が増えていることがわかります。しかし、発達障害やグレーゾーンのお母さんからの相談の中で、多く聞かれるのが祖父母との関係に関する問題です。そこで、祖父母との問題を解決するために、発達障害やグレーゾーンの子育てをしているママが実際に抱えている困りごとについて、アンケート調査を実施しましたので、その結果をご報告いたします。

【調査概要】
調査期間:2024年8月16日~8月18日(2日間)
回答者:パステル総研読者/メルマガ読者、Nicotto!塾生、発達科学コミュニケーショントレーナー・リサーチャー 計107名
調査方法:インターネット調査

祖父母とお子さんは同居していますか。

ほぼ毎日と週に数回を合わせると32.8%が週に毎週必ず接触していることがわかりました。月に数回が29%で、近すぎず遠すぎない距離感があるようです。年に数回が35.5%で、物理的に祖父母が住む場所から離れて暮らしているご家庭も少なくないことがわかりました。

祖父母とお子さんの関係で困りごとを抱えていますか。

このように65.4%の方が祖父母との関係で困りごとがあると回答しました。過去に困りごとはあったが現在は解消しているという方も含めると76.6%の方が祖父母と困りごとを持った経験があるということになります。

祖父母と子どもが接触する頻度別に困りごとがある割合を見てみました。

祖父母と子どもが接触する頻度が、ほぼ毎日だと回答した方の5.25%が過去に困りごとがあった、89.5%が困りごとがあると回答。合わせると94.75%が困ったことがあったことになります。

週に数回接触する場合、18.75%が過去に困りごとを経験し、62.5%が現在困りごとを抱えているため、合計で81.25%が何らかの困りごとを持っていることになります。対照的に、月に数回の接触では77.4%、年に数回の接触では65.8%となり、接触頻度が減るにつれて困りごとを抱えている人の割合が減少しています。

ほとんど接触がない方のうち、66.7%が何らかの困りごとを抱えていると回答しています。これは、困りごとがあるために接触を避けている可能性も考えられます。一方、接触頻度が高い場合は関係がより密接になるため、困りごとを抱えることが増える傾向が見受けられます。

祖父母との関係に初めてお悩みを持ったのはいつですか。(困りごとが現在もある方の回答)

1年未満の困りごとは12.6%、3-4年が最も多く14.6%でした。1-4年を合計すると37.5%、5年以上の期間を合計すると45.8%となります。これにより、多くの方が長期間にわたり祖父母とお子さんとの関係に悩んでいることが明らかになりました。

子どもが何歳の時から祖父母との関係に困りごとがありますか。

最も多かったのは5歳からの困りごとで15.5%、次に1歳からが12.1%、10歳からは10.3%と続きました。小学校に入学する6歳では6.9%でしたが、小学校1年生までに49.9%の方が祖父母とお子さんの関係に悩みを抱え始めていることがわかります。

10歳は「10歳の壁」と呼ばれ、学習の難易度が上がり、発達障害やグレーゾーンの子どもが自信を失いやすい時期です。このため、親が子どもとの接し方を試行錯誤する中で、祖父母との関係にも問題が生じることが考えられます。一方、5歳ではASDやADHDの特性が明確になり、母親と祖父母の間で認識のズレが生じたり、祖父母が悪影響を与えるしつけを続けたりすることで、困りごとが発生しやすくなります。

◆祖父母との関係の困りごとトップ5

祖父母と子どもとの関係に困りごとがあると、不安が募ります。具体的には、厳しすぎる接し方から甘やかしすぎる接し方まで、さまざまな問題が考えられます。困りごとがある、またはあったと答えた82名の方々に、具体的な困りごとの内容をお伺いしました。

◆1位「祖父母が子どもの特性を理解しない」49.4%

「祖父母が子どもの特性を理解しない」ことを困りごとと捉えている方が一番多く、半数近くの方が選んでいることが分かります。

具体的なエピソードを伺ったところ、

✓「普通の子と何にも変わりない」と言われ、発達障害の特性で困っていると伝えても、「私が子どもの頃はそんな子がたくさんいた」と言われることがあります。

✓息子の状態は、母親の愛情不足だと言われたこと。

難しい子育てを頑張っている中で、「普通の子と何も変わりない」や「母親の愛情不足」と祖父母に言われると、現状を否定されたように感じて非常に辛いものです。このような言葉は、親の努力を理解してもらえないという思いを強め、さらにストレスを増すことがあります。

◆2位は「祖父母が子どもを否定する」 43.2%

第2位「祖父母が子どもを否定する」 を43.2%のママが選びました。

具体的なエピソードとしては、

✓宿題をやらなかったり、出されたご飯を全部食べなかったり、すぐに行動しなかったりすることについて、子どもの行動に対して細かく文句を言っている。

✓私が「ご飯食べなさい」と言うと、祖母が「まだ食べてないの?」と重ねて言い、私が「宿題しなさい」と言うと、祖母が「まだしてないの?!」と被せて息子に言う。

✓思い通りに行かないと癇癪を起こしたり大声を出す息子に対して、祖父母が「うるさい」と大声を出したり、物に当たったりすることがある。

✓偏食を否定し「何でも食べないと大きくなれないよ」などと言う事がある。

困りごとの2位に「祖父母が子どもを否定する」が入っていることは、ママたちは子どもが否定されないように努力していることを示しています。

発達障害やグレーゾーンのお子さんは、注意を受けたりできていないことを指摘されたりすることが多く、それが日常的に続くとやる気や自信を失い、行動することも減ってしまいます。できることなら、祖父母にも子どものやる気を育むような関わりをしてもらいたいですね。ポジティブなサポートが、子どもにとって大きな励みになるはずです。

◆3位「祖父母が母親の育児・しつけが悪いと言う」 30.9%

第3位「祖父母が母親の育児・しつけが悪いと言う」 を30.9%のママが選びました。

具体的なエピソードは、

✓実家に行くと、子どもがふざけたり癇癪を起こしたり、偏食をする姿を見て、「もっと厳しくしつけないといけない」や「どういう育て方をしているのか」と言われることがあります。

✓私は母に厳しく育てられた影響で、つい子どもにも怒ってしまうことがありますが、母は「そんなに怒らない方がいい」とか「そのやり方は良くない」と私を注意してきます。

難しい子育てに苦労しているママに否定的な言葉が投げかけられている現状が明らかになりました。既にしんどい思いをしているママの自信ややる気が削がれてしまうことが懸念される、非常に気がかりな状況です。このような言葉が、ママの精神的な負担をさらに増やすことになりかねません。

◆4位「祖父母の子どもへの要求が高すぎる」 28.4%

第4位「祖父母の子どもへの要求が高すぎる」は、子どもの発達段階に合わないレベルを祖父母が望んでいて、それが子どもにあっていないとママが理解されていることが伺われます。

祖父母が発達障害やグレーゾーンの子どもについて理解が不足していると、要求が高くなりがちです。できることなら、祖父母に理解を深めてもらい、子どもに合った発達のサポートをしてもらいたいですね。そのためには、コミュニケーションを通じて情報を共有し、子どもの特性やニーズを理解してもらうことが重要です。

◆5位 祖父母が子どもによくお説教をする、祖父母が子どもを甘やかしすぎる 27.2%

第5位 「祖父母が子どもによくお説教をする」という困りごとは、まさにザ・昭和な「しつけ」とも言えます。お説教が子どもに良い影響を与えないことを理解しているママも多いでしょう。

5位に入っているということは、ママがお説教が子どもに良い影響を与えないことを理解している様子が伺えます。お説教をしても、その言葉は子どもの耳には届かず、祖父母に対する嫌な記憶だけが残ってしまうことも考えられます。できることなら、祖父母と孫の関係が暖かい記憶として残るよう、ポジティブな関わりを促したいものですね。

同じく5位に「祖父母が子どもを甘やかしすぎる」という意見がありました。具体的には、おやつやおもちゃ、ゲーム、YouTube、テレビなどを制限なく与えたり、見せたりするエピソードが挙げられています。祖父母にとって孫が可愛いからこその甘やかしかもしれませんが、発達障害やグレーゾーンのお子さんには、切り替えが難しかったり、思い通りにいかないときにかんしゃくを起こしてしまうことがあります。

ママでも対応に苦労していることが多いので、祖父母がうまく切り替えてあげることができていなかったり、かんしゃくを起こすくらいならとOKとしている可能性も伺えます。

これらの困りごとがあった相手はどなたか伺いました。

アンケートの結果、母方の祖母が64%と最も多いことがわかりました。母方の祖母と母親の関係は親子であるため、距離が近くなりやすく、その分母親の子どもとの関係にも影響が出やすいことが伺えます。

対応しても改善されない!69.6%

祖父母と子どもとの関係に困っているママは一体どのような対応をしているのでしょうか。これまで困りごとを解決するために、具体的に取り組まれたことがありましたら教えてください。

「祖父母に子どもの特性を説明し、その特性に応じた対応をお願いする」という取り組みを行った方は69.6%に上りました。これは、祖父母にもママと同様に子どもの特性を理解し、それに基づいたサポートを求めていることがわかります。

次に多いのは、「祖父母ができていることを母親が肯定する・感謝する」 26.1%

ママが祖父母に対して肯定したり感謝して、祖父母との関係をスムーズにすることで、祖父母の子どもに対する肯定的な行動が増えていくことを願われていることが伺えます。

具体的なエピソードは、

✓◯◯(行動)してくれて助かったよ!と具体的に感謝を伝えること。

✓いつもお世話になった時は、感謝を伝えるようにしたり、母の日などにプレゼントをする。

✓祖父母が子どもに何かしてくれた時には、どんな些細な事でも「子どもが喜んでいた」と伝えるようにしている。

✓こまめに感謝を伝える。

✓1ヶ月に一度くらいは実家に帰って顔を見せる。実家からもらう果物などがおいしかった、よく食べたなど正のフィードバックをする。

そして、「父親から祖父母に子どもの特性と子どもの特性にあった対応を説明してもらう」13%です。

こちらは主に父方の祖父母への対応が想像できます。ママから話すと角が立つかもしれないため、息子であるパパから説明してもらい、子どもへの対応を改善してもらうことを望んでいる様子が伺えます。このことから、ママが祖父母と子どもとの関係の困りごとについて、自らの対応を変えながら試行錯誤していることが分かります。様々な対応をしている中で、状況が改善されているか伺いました。

取り組まれた結果、改善されましたか。

68.6%の方が「いいえ」と回答。

多くのママが子どもの特性や発達に関する知識を祖父母と共有し、子どもに合った関わり方を提案していますが、それでも祖父母と子どもの関係が改善されていないことが分かりました。

改善していない原因

改善していない原因を伺いました。

✓親自身が自分は正しいと思いがちで、昔のやり方にこだわる。

✓祖父母の考え方は変えられない。

✓祖父母の知識が足りない。

✓そもそも孫が発達障害だと思っていない。

というようにママの話を聞いてもらえない状況にいることが分かりました。

✓祖父母の手に負えない息子の状況と、預けていることもあって夫が強く言えない気持ちから、改善を諦めている部分がある。

と言うように「気兼ね」もあるようでした。

✓夫自身も自分の障害を受け入れきれていない。

✓祖母にも特性があり、思った事をなんでも口にしてしまう部分があるので、ある程度は諦めている。

✓祖母自身がADHDの特性を持っており、自己肯定感が非常に低いため、その部分へのアプローチが重要だと感じています。

というように夫や祖父母自身に発達特性があるため、状況を改善することが難しいと感じていることが分かりました。説明しても理解してもらえなかったり、話を聞いてもらえない辛い状況が伺えます。このような状況が続くと、祖父母と子どもとの関係が悪化し、実家へ足が遠のくことが増えるかもしれません。

祖父母との関係の困りごとを解決したママの対応法、大公開!ポイントはお家での対応

どのように改善しましたか?

改善しましたか?という質問に「はい」と回答した31.4%のママからのどのように改善したのか伺いました。

✓別居したので祖父母と無理に関わらなくていいようになった。

✓会っても数分なので何か言われなくなった。

✓当たり障りのない最低限の会話しかしない。

このように、物理的に距離を取ったり、会う時間を減らしたりすることで、関係が改善された方々がいらっしゃいました。

✓前よりも、叱らず対応してくれるようになった。

✓説明してからは聞く耳を持つようになった気がする。

✓学校に行けないこと、従来のしつけでは通用しないこと、感覚過敏があることを伝えると理解はしてくれ、無理に学校行けとは言わなくなった。

✓祖父母には口出しをせず、暖かく見守ってほしいと真剣に伝えました。

✓私の対応を真似て肯定している。

というようにママが子どもの特性についての理解を深め、対応を変えたり、その重要性を真剣に伝えることで、祖父母の関わり方が変化している様子が伺えます。また、祖父母と子どもとの関係がうまくいくよう、ママが気を配っていることも分かりました。最も多かった取り組みは、祖父母に感謝の気持ちを表すことでした。他にも

✓あまり心配させないように嬉しい報告(お出かけをした。お手伝いをしてくれた。など)小さなエピソードも伝えるようにしています。

✓こんなこと頑張ってるよ!っとちょこちょことLINEで共有している。

✓定期的に写真を短いエピソード付きで送っている。

このようにお子さんの様子を祖父母に定期的に伝えるようにされている方もいらっしゃいます。

✓子ども達と一緒におじいちゃんおばあちゃんの話をする。

✓おばあちゃんがくれた物、作ってくれた物があれば、これはおばあちゃんがくれたんだよ、と子どもに伝える。

このように、お子さんにも祖父母の話をして身近に感じられるようにされていることが伺えます。

✓祖父母がしつけの言葉をかけた際には、「おじいちゃんおばあちゃんから大切なことを教えてもらったね。ちゃんと聞こうとしていたね」と子どもに声をかけることで、祖父母と子どもが共に不快に感じないような声かけを模索しています。

✓子どもが祖父母を無視してしまうときには、思春期で恥ずかしいからだとフォローを入れる。

このように、子どもと祖父母の間で衝突が起きてしまいそうな状況でも、ママがとっさにフォローを入れて雰囲気を悪くしないように努力する姿が見受けられます。アンケート結果からは、ママたちが日々の子育てに苦労しつつも、祖父母と子どもとの関係をより良くするために努力している様子が強く伝わってきます。そして、祖父母との関係における困りごとの解決のカギは、やはり家庭でのママの対応にあることが分かります。

敬老の日は、祖父母に感謝を伝える特別な日です。この機会に、祖父母と育児の現状や子どもの発達特性について話し合い、理解を深めてより良い関係を築いていくことを願っています。私たちは、子どもたちが安心して成長できる環境づくりをサポートしていきます。

こちらのデータリサーチをもとに、パステル総研では、長期化する祖父母とお子さんの関係の困りごとを早期に解決する方法をお届けしたいと考え、小冊子にまとめる準備をしています!メールレターで出来上がり次第お伝えしますので、こちらからご登録ください。

https://desc-lab.com/maillesson/?pr

アンケートの概要

○調査期間:2024年8月16日から8月18日 (2日間)
○調査方法:インターネット調査
〇回答者数と内訳:107名

グラフ回答者属性

〇お子さんの性別

〇お子さんの発達タイプ

〇お子さんの学年

【データリサーチに関する詳しい報告はこちら】
https://desc-lab.com/186452/

【会社概要】

社名:株式会社パステルコミュニケーション
代表者:吉野加容子
所在地:〒170-6045 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 45階
事業内容:子育て講座の運営/発達に関するリサーチ・開発/起業支援事業
URL: https://desc-lab.com/

「すべての子どもが健やかに育つ社会」の実現を目指し、関係するすべての人々、関連機関・団体が一体となって取り組む国民運動、「健やか親子21」応援メンバー

mamaPRESS編集部

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mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...

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