2015.11.16
保育園ママは要注意!知っておきたい『冬の感染症』と予防・対策法まとめ
毎年、秋から冬にかけて空気が乾燥し気温が下がると、インフルエンザやRSウイルスなどの『感染症』が流行りますよね。
特に子どもを保育園へ通わせているママたちはこの時期になると『感染症』にかからないように対策を考える時期でもあります。 この記事では保育園内で乳児から幼児の時期にかかりやすい感染症について取り上げます。
保育施設に子どもを預けている親は特に要注意!
保育施設に預けている子どもの方が通っていない子どもよりも、RSウイルス(※後述参照)などの感染症にかかりやすいというデータがあります。
また、保育施設に預けているママは2週間に1回のペースで保育中に子どもの体調が急変し、ママはお迎えの連絡を受けていたり、2週間に1度は保育園を休んでいたりするというケースもあるため、特に保育園ママたちには注意が必要になります。
冬に流行する子どもの感染症の症状と潜伏期間とは?
既にご存知の方も多いと思いますが、保育園へ通う年齢(0〜6歳までの就学前)で流行る主な感染症を次の通りまとめています。
RSウイルス
≪症状≫
秋から冬にかけて流行。鼻水から始まり、やがて39℃越えの発熱を生じる、気管支炎や肺炎になる可能性もある。感染力が非常に強く、2歳までにかかる子どもが多い。乳児の時期に発症すると肺炎になり、重篤化するリスクもある。
≪潜伏期間≫ 2〜7日間
インフルエンザ
≪症状≫ 毎年11月〜3月に流行し、主に38℃以上でせきや鼻水の症状が出て、身体にだるさを感じる。合併症になる場合もある。
≪潜伏期間≫ 1〜4日間
感染症胃腸炎(=ノロウイルス&ロタウイルス)
≪症状≫
秋口から冬にかけて流行するノロウイルス、真冬から春にかけて流行するのがロタウイルス。突然、吐き気が生じ、腹痛、下痢、38℃以上発熱も生じる。脱水した場合は入院する可能性。ロタウイルスの場合、便が白い水様便になる。インフルエンザと違って、ひと冬に何度もかかる子どももいる。
≪潜伏期間≫ ノロの場合 1〜2日。ロタの場合 1〜3日。
必見!感染ルートについて
感染する原因、いわゆる感染ルートは“飛沫感染”、“接触感染”、“空気感染”、“経口感染”の4つです。
飛沫感染
ヒトのくしゃみやせきは約2m先まで、ごく小さな病原体として飛び、近くにいる自分の周りにいる人がそれを吸い込むと感染すると言われています。
飛沫感染が原因でかかる感染症:RSウイルス、インフルエンザなど
空気感染
飛沫した病原菌が乾いても、菌は消滅せず、その菌が空気中に存在し、広い範囲で拡散します。その拡散した病原菌はさらに感染力が高まり、吸い込むと感染症になりやすくなります。
空気感染が原因でかかる感染症:水疱(=水ぼうそう)麻しん
接触感染
病原菌に侵された唾液や粘膜が家や園で共用しているタオル、ドアノブ、おもちゃなどに付着していたら、共用している人たちの身体にも入りやすくなり、感染します。
飛沫感染が原因でかかる感染症:RSウイルス、感染症胃腸炎など(=ノロウイルス&ロタウイルス)
経口感染
感染症の原因となる病原体を含んだ食事(飲み物)を直接口にして感染する。
経口感染が原因でかかる感染症:感染症胃腸炎など(主にノロウイルス)
ママが行う冬の感染症の対処法とは?
冬の感染症の対処法は“うがい・手洗い・マスク”ですが、他にも対処方法があります。
- 家族の誰かが感染症にかかっている期間はタオルなどの使い分けを行い、ドアノブや便器は無水エタノールのふき取り消毒を行う。
- 栄養バランスの良い食事を摂り、生活リズムを崩さない。
- 子どもからタバコを吸う環境から隔離し、煙が子どもの気道に入らないようにする。
子どもの保育園で感染症があまり流行っていなくても、住んでいる地域やお稽古・お教室で感染症が流行っていれば、感染症になる可能性も有り得ます。「我が家は大丈夫!」と思っても、最近の感染症の情報と対処法は予め頭に入れておきましょう。
参照/
厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン(2012年改訂版)」
アッヴィ合同会社「『保育施設に通う乳幼児の健康とRSウイルス感染症』に関する意識調査」
(財)日本病児保育協会「【保存版】子どもの病気・感染予防のためのたった3つのポイント」
白十字小児科医院「RSウイルス感染症」
たかるみ
中学生の娘と小学生の息子を持つ二児のアラフォーママ。短大卒業後、某メーカー勤務を経て 、結婚。出産後は園や学校の役員委員で「文書を作成する」奥深さを実感し、ライターの仕...
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