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子ども

2016.01.05

歯医者さんがママの疑問を解決!口腔編

歯医者さんがママの疑問を解決!口腔編

子どもが小さければ小さいほど、他の子や育児本と比べてしまい、少しの遅れも気になるもの。まだ指しゃぶりをしていたり、歯が生えてこなかったり…と、お口の中だけでもたくさんの悩みがありますよね。そこで、歯科医院で多い質問をいくつかご紹介します。

指しゃぶりをなかなかやめない

指しゃぶりは、実はママのお腹の中にいるときからの自然な行動。胎生期の指しゃぶりは、生まれてすぐに母乳を吸うために重要な役割を果たしていると言われています。0~3歳頃までは自然な行動なので、心配することはありません。

1歳、2歳頃では安心を求めたり、暇だったりすると出やすいと言われ、3歳、4歳頃までに徐々になくなれば問題ないでしょう。無理にやめさせようとすると、ストレスが別の形で現れる可能性もあるので、この時期は温かく見守りたいものです。

3歳頃になると、子どももお話がよく理解できるようになるので、「指が痛くなっちゃうから、かわいそうだね」などと語りかけ、少しずつやめさせるのがべスト。むやみに怒ったりせずに、指しゃぶりの時間が減った日は褒めてあげるのが効果的です。

小学校入学の頃になれば指しゃぶりはほとんど見られなくなりますが、続いてしまう子もいます。5歳、6歳となってもまだ指しゃぶりをしているようだと、歯並びやあごに異常がでてくる可能性があるので注意が必要です。

指しゃぶりが続くことで、『上あご前突』つまりは出っ歯の状態になってしまったり、あご自体が左右どちらかにずれてきてしまったり、開口といって前歯がかみ合わずに奥歯だけでかみ合っている状態になってきてしまう可能性が高いです。

かみ合わせのバランスは体のゆがみにもつながり、また歯の予後にも大きく関わってきます。むし歯のあるなしに関わらず、あごの成長期である12歳頃までは、歯科医院での定期健診を受けることをオススメします。

歯が生えてこない

生後8か月頃に下の前歯が初めて生えてくるのが一般的だとされていますが、それはただの平均でしかありません。3、4か月で生えてくる子もいれば10、11か月頃で初めて歯が生えてくる子もいて、このあたりの個人差はかなりあるものです。ときどき、生まれたときすでに下の前歯が生えている子もいます。

乳歯は3歳頃までに下10本・上10本の計20本が生えてきます。6歳から12歳頃が歯の生え代わりの時期になり、乳歯は抜けて永久歯が生えてきます。6歳からの生え代わりのときに、乳歯が抜けてからしばらくしても歯が生えてこない場合、早めに歯科医院を受診することが大切です。

また、乳歯が抜ける前に、先に永久歯が横のあたりから生えてきてしまったときも、早めに専門家に相談しましょう。迅速な処置が必要な場合もあります。

歯磨きを嫌がる

歯磨きは歯が一本でも生えてきたときから必要です。でも、歯磨きを嫌がるのは、実は口腔内の異物を出そうとする赤ちゃんの自然な反応。歯が生えてきたら歯ブラシを持たせ、慣れさせることがポイントです。

1歳頃からは嫌がっても一日一回は丁寧に仕上げ磨きをしないと、むし歯になりやすくなります。歯磨きの絵本や、同じくらいの年の子どもが歯を磨いている動画を見せるのも効果的ですよ。

子どもの健康な歯を守れるのは、歯医者さんや専門家ではなくママ。日々忙しくて大変かもしれませんが、子どものむし歯を予防するには、小学校高学年まで仕上げ磨きを続けることが大事なんですよ!

歯の生え方一つとっても個人差が大きいもの。何歳からでも歯科医院受診は可能なため、ママ一人で不安を抱え込まず、専門家を上手に利用することも大事です。相談しやすいかかりつけ医を見つけつつ、ママも積極的に大切な子どもの歯を守っていきたいですね!

参照/日本小児歯科学会

文/歯科医 彦坂みなみ

mamaPRESS編集部

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