2016.01.21
離乳食をあげない!?『ベビー・レッド・ウィーニング』って?
育児にはいろいろな考え方があり、ママは悩みながらも何かを選択しながら日々奮闘しています。離乳食ひとつ取っても、いつから開始するのか、何を食べさせたらよいのか、アレルギーの心配、味覚の発達など、頭を悩ませてしまいますよね。ですが、最近では“離乳食はいらない”という考え方もあるようです。
赤ちゃんが自ら食べることを学ぶ『ベビー・レッド・ウィーニング』
『ベビー・レッド・ウィーニング』とは、「ベビー・レッド=赤ちゃんが自ら行う」「ウィーニング=離乳」という意味で、赤ちゃん主導の離乳法のことをいいます。ママの食事介助ではなく、赤ちゃんの食べ物に対する好奇心や探求心だけで、食べ物を手にして、口に運び、飲み込むという一連の行為と、食べる喜びを学んでいくというものです。
食べさせるものはトロトロにしたペースト状のものや、すり潰したいわゆる離乳食ではなく、赤ちゃんが持ちやすい大きさにカットした固形物で、歯茎でつぶせるくらいの柔らかさにしたもの、というのが特徴です。
生後6ヶ月から始め、1歳までの半年間はいろいろな食べ物に慣れさせることが目的で、栄養面は気にしなくても良いとのこと。メインの食事は母乳か粉ミルクで摂れます。
この方法はその後の食生活をスムーズにさせ、偏食が少ないというデータもあるそうですよ。
目安は日本の離乳食中期~後期のつかみ食べメニュー
赤ちゃんに与えるものは、小さくコロコロとした形状にカットするより、赤ちゃんが手で持って食べやすいようにスティック状にするのがオススメです。ニンジン・ブロッコリー・さつまいも・アスパラガスなどの野菜は、なるべく柔らかく茹でてあげましょう。
細かくカットした野菜を混ぜてキッシュやパンケーキのように焼いたものも食べやすいです。日本の離乳食にも、中期あたりからつかみ食べをさせるためのメニューがありますよね。『ベビー・レッド・ウィーニング』では、それらを初期から与えるようなイメージで進めていいでしょう。食べることに慣れてきたら、スープ系やソースのかかったパスタなどにも挑戦してみましょう。
いつ頃に何を与えるかはママによっていろいろな考えがありますので、子どもの食べる状況に合わせながらレシピをアレンジしてみてください。
赤ちゃんに安全な食事をさせるための注意点
どのような進め方をするにしても、赤ちゃんに固形物を与える場合の注意点があります。
- トマトやブドウなどの小さくて丸いものは必ずカットする
- 食事は一人でさせずに必ずそばで見守る
- 4ヶ月未満の赤ちゃんに固形物は与えない
- 『ベビー・レッド・ウィーニング』は生後6ヶ月から始める
- テーブル付の椅子を利用するなど、食事に集中させる環境を作る
- 誤嚥した時の対処法を学んでおく
知識なく実践すると事故にもなりかねません。特に6の誤嚥の対処法は必ずチェックしておいてくださいね。
『ベビー・レッド・ウィーニング』に限らず、離乳食の進め方は子どもの様子を見ながら臨機応変に行うことが大事です。「こうしなきゃ!」と決めつけないで、柔軟に対応し、子どもに食事の楽しさを教えてあげましょう。
参照/ Spotlight「離乳食を作らないという選択 イギリスでは主流と言われる離乳法『ベビー・レッド・ウィーニング』を知っていますか?
津田マリリン
1977年愛知県出身。アプリ開発の経験を活かし、All aboutのiPhoneアプリガイドとして執筆中。ママのためのスマホ&アプリ活用術をお伝えしていきたいです。心理カウンセラーの資格...
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