2016.02.27
空前の猫ブーム!子どもがいる家庭で猫を飼うときの注意点
ドラマの主人公が猫を飼っていたり、ファッション誌で異例の特集が組まれたりと、ここ数年人気を博している『猫』。こんなにも注目されていると「うちも飼いたい!」と、お子さんがねだる家庭も少なくないのではないでしょうか。
筆者も猫好きで、現在6才になる黒猫を飼っています。そこで、子どもがいる家庭で猫を飼うときの注意点をまとめてみました。
家庭に迎える前に知っておきたい!猫ってこんな生き物
猫を飼う前に基本的な知識を勉強しておきましょう。猫の習性を把握し、家庭のライフスタイルに合っているかチェックしてみてくださいね。
単独で行動する
子猫を除く成猫は、犬と違い1匹で行動するのを好みます。そのためお留守番もストレスを感じることが少ないと言えます。
縄張りを大切にして知らない場所を嫌う
生きていくために必要な食料と水を確保したり、出産や子育てができる“縄張り”を猫は大切にする習性があります。そのため知らない場所に行くとストレスを感じます。
1日の大半を寝て過ごす
猫は1日中と言っていいほど寝て過ごしています。“ねるこ”が猫という名前の由来になって説もあるほどです。
キレイ好き
体を自分の舌で舐めて清潔に保っています。犬のように定期的なシャンプーは必要ありません。
夜行性
日中のほとんどを寝て過ごしているかと思えば、夜中になると急に走り回ることも。猫は夜行性なので、家族が寝静まった頃に行動します。
子どもと猫が仲良く暮らすための注意点
さて、猫の習性が分かったところで、子どもがいる家庭での注意点を把握しておきましょう。猫は鋭い爪を持つので、引っ掻かれると深い傷を負うこともあります。子どもの柔らかい肌に、ちょっとでも爪が入ると傷になるので要注意ですよ。
子どもと猫が近い距離にいるとき
単独行動が好きな猫は、しつこく構われると威嚇したり爪を立てることがあります。好奇心旺盛な子どもは猫パンチをされても、遊んでくれていると勘違いして何度も手を出します。繰り返すと、容赦していた猫も引っ掻くことがあるので、接触するときは必ず近くにいて注意してください。
猫のトイレの設置場所
小さな砂が入った猫のトイレは、子どもの興味の対象になります。猫が糞をした後に、子どもが手をのばしたら…と想像するとゾッとしますよね。子どもが入らない部屋があればそこに、部屋がない場合はケージをつけたり、手の届かない高い位置にトイレをおきましょう。
新生児が寝ている部屋には入れない
新生児と猫が初対面するときには、「新しい家族だよ、優しくしてね」と猫にも紹介しましょう。甘いミルクの匂いがする新生児に、興味を持つ猫も少なくありません。目を離した隙に、赤ちゃんの唇を舐めたり、突然の赤ちゃんの泣き声に驚いて手が出てしまうなどの事件が起きないように、新生児が寝る部屋には入れないようにすると安心です。
掃除はこまめに行う
猫の抜け毛は、細くて短い毛がほとんどです。毛やフケで子どもがアレルギーを起こす可能性も否めません。抜け毛はカーペットにこびりついたり、ソファの隅に挟まっていたり、目に見えづらいフケも床に落ちていたりします。掃除機はもちろん、粘着クリーナーを使ってこまめに掃除をしましょう。
トキソプラズマ感染症
日本では主にトキソプラズマに感染した家畜から猫へ、猫の糞尿から人への感染の可能性が高いとされています。妊娠中にこれに感染すると先天性トキソプラズマ症になり、死産や自然流産、子どもの精神遅滞、視力障害、脳性麻痺などを起こす可能性があります。現在では都会では滅多に見られない感染症と言われていますが、妊娠中は念のため糞尿の処理を避けましょう。完全に室内飼いならさらに安心です。
人間が猫に触れると、体がリラックスして心拍数が下がることは医学でも証明されています。さらに猫が喉を「ゴロゴロ」と鳴らす音は、血圧を下げたり、不安を和らげたり、ストレスを軽減させたり、免疫力もあげてくれるそうです。
このように猫のいる生活はとっても幸せですが、子どもがいる家庭では十分にママの注意が必要です。今回紹介した習性や注意点のほか、餌や猫砂、病気になった時の治療費なども必要ですので、金銭面も視野に入れた上で検討してみてくださいね。
写真/bjimmy934
参照/
花王「愛猫と暮らす生活辞典」
NIID国立感染症研究所「トキソプラズマ症」
マイナビ学生の窓口「猫に触るだけでいろんな効果が得られる」
ナミエマユコ
大自然と動物と、美味しいものが大好きなフリーライター。最近一児の母になりました。なってみて解ったのは、子育ては幸せな反面、悩みも尽きないってこと。そんな悩めるママたち...
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