2016.04.11
“フルネーム”悪用が増えている!子どもを守る3つの対策
ニュースで聞く誘拐事件はとてもショック。親はどうすれば?と不安になりますよね。
誘拐犯は声をかけるときに、知り合いと思わせるためにフルネームを調べるそうです。
子どもの安全を守るために、親はどういう対策をすれば良いのでしょうか?
名札だけじゃない!? 持ち物からフルネームを知られてしまう
子どものフルネームを第三者に知られることで、悪用されたり事件へと繋がったりするケースが増えています。
第三者に名前を知られないよう、登下校時に子供の名札を外すなどの対策をとっている学校もありますが、朝霞市の事件の誘拐犯は傘立てからフルネームを知ったようです。
改めて子どもの持ち物を見直してみると、ランドセルや手提げカバン、傘、帽子の名札など、フルネームが分かるものがたくさんあります。
名前の悪用を防ぐために、どんな対策を取ればいいのでしょうか。
実際に学校で行われている方法など、フルネームを守るための対策をまとめてみました。
対策1:名前の代わりにワッペンなどで目印をつける
「小さい文字で書けば大丈夫だろう」と、カバンや帽子などの持ち物に名前を書いていませんか? たとえ小さな文字でも、外から見える状態はあまりよくないかもしれません。より安全性を高めるためには、裏地やタグなど、外から見えない部分に名前を書くようにしましょう。
そもそも持ち物に名前を書くのは、「誰のものか分かればいい」というシンプルな理由からですよね。それなら、名前を書かなくても誰のものか分かるような目印をつければOKです。
最近では、持ち物にワッペンやアップリケを付けたり、マークを書いたりして目印をつける方法が広がっています。
対策2:“回転式名札”を使ってみよう
「学校の外では名札をはずす」という指導がなされている学校が増えていますが、まだ対策の始まっていない小学校も数多くあります。そんな場合は、親が対策を取る必要がありますね。
とはいえ、「学校から帰るときは名札をはずすんだよ」と言い聞かせても、下校するときに親がついていてあげられるわけではないですよね。低学年の子どもだと、うっかり忘れて名札をつけたまま学校を出てしまうことも多いでしょう。
そこで、名札の取り外しの手間を少なくするために、“回転式名札”を使うことが有効です。
回転式名札とは、安全ピンの付いている部分と、名札を入れてある部分が分かれていて、札部分をクルリと回転するだけで名前を伏せられるタイプの名札。最近注目を集めているアイテムなので、身近なお店でも市販していることがあります。
安全ピンの付け外しが苦手な子どもでも扱いやすいので、名札の外し忘れを減らせそうです。名札対策が取られていない学校に通う子どもには、ぜひ持たせてあげたいですね。
対策3:子どもと一緒に“防犯マップ”を確認する
フルネームを守るなどの事前対策だけではなく、いざというときのための対策も必要です。
普段使っている通学路や遊び場を子どもと一緒に歩いてみて、危険な場所がないかチェックしてみてください。親が「危険だな」と感じるような場所を、子どもは平気で歩いて行ったりすることがあります。 「ここは危ないよ」「この道は通っちゃダメだよ」と、危険な場所をしっかり教えてあげましょう。
また、もしもの時に逃げ込めそうな場所も探しておくといいですね。
“子ども110番の家”や、遅くまで営業しているお店やコンビニを調べておいて、子どもの視点から分かりやすい“防犯マップ”を作っておきましょう。
名前記入の対策も大切ですが、普段から「知らない人がいる」などの異常がないか、コミュニケーションで確認しておくことも重要。
学校の行き帰りに変わったことはなかったか、毎日少しでも話しておきましょう。