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2016.06.07

視力低下する子どもが増加!ママが視力検査で知っておきたい5つのこと

視力低下する子どもが増加!ママが視力検査で知っておきたい5つのこと

新年度に入ると、子どもたちは身体測定や検診を行います。ママたちがきちんと結果を把握しておきたい検査の一つに視力検査がありますが、みなさんもご存知のとおり、視力の低下が著しい子どもが増えているのが現状です。

子どもの視力低下を防ぐためにママたちが知っておきたいことをまとめました。

視力低下が始まる年齢の変化について

視力低下 年齢

視力低下がはじまる年齢は小学校高学年から中学生が多く、この頃からメガネをかける子どもたちも増えてきます。

しかし、文部科学省が発表した2015年度の学校保健統計調査(※)によると、小学生の30.9%、つまり約3人に1人が裸眼視力1.0未満という結果となっています。特にこの調査結果で目立った点が、裸眼視力1.0未満の子どもたちが年々増加傾向にあるということです。

このような結果になる原因は、親のスマホやタブレットを子どもが日常生活で必要以上に使っているためではないかといわれています。

学校保健統計調査-平成27年度(確定値)の結果の概要

学校の視力検査の結果は4段階で分けられている!

ご存知のとおり、一般的に視力は“裸眼で右0.5”などと数値で表します。しかし、学校の視力検査の場合、数値でも表しますが、その結果を子どもと保護者へ連絡する場合、模試の合格判定のように4つの段階・A~Dで表記します。

そのため、ママが「視力はいくつだった?」と聞いても、子どもは「左がBで、右がCだった」と回答するケースもあります。視力を数字で表すことが一般的だったママ世代は、視力をA~Dで回答する子どもに対して違和感を抱く人も多いのではないでしょうか?

【参考:学校の視力結果の4段階区分】

  • A…1.0以上
  • B…0.9〜0.7
  • C…0.6〜0.3
  • D…0.2未満

もし、学校の検査で眼科の受診をすすめられたら…

両眼とも1.0以上のA判定であれば再検査は必要ありませんが、片眼でも0.9以下、つまりB~D判定になった場合は、眼科受診をすすめる手紙を後日もらいます。

再検査をすすめられた場合の眼科受診は強制ではありません。しかし、左右のどちらかがB以下だったら、どうして視力が下がったかなど原因を探ることや、“近視の種類”を見極める意味でも、時間をつくって眼科を受診することをおすすめします。

“近視”には2つのタイプがある!

視力が悪いと一般的に“近視”と表現をされますが、実は近視にも2つのタイプがあり、それぞれケアや対策が違います。

学校近視

学齢期に子どもの目が成長し、変化することによって近視になることをいいます。『単純近視』ともいわれ、近視の度が比較的軽いのでメガネなどで矯正することができます。

仮性近視

スマホなど、近くのものを長時間見続けると、目のピントを合わせる筋肉が凝り固まってしまい、一時的に遠くが見えづらくなります。これが『仮性近視』の状態です。

眼科から処方される点眼薬で改善される場合もありますが、仮性近視の状態が長く続くと“近視”になってしまうことも。また、仮性近視の状態でメガネをつくってしまうと、本来の視力とはかけ離れた度数のメガネになってしまう可能性もあります。眼科を受診し、仮性近視なのか、そうでないのかをしっかり診てもらうことが大切です。

子どもの視力を下げないためにママたちができること

子どもの目のためにも、日頃から視力を下げないための生活習慣をつけさせることが必要です。視力の低下を防ぐ心構えは以下の3つです。

スマホやゲームを続けて長時間させないようにする

家事などでママが忙しくても、子どもを放置せず、時間を決めて声をかけるようにしましょう。

45〜50分に一度は目を休ませるよう促す

勉強や読書中にはタイマーを活用するなど、メリハリをつけ、決まった時間に目を休ませるようにしましょう。

正しい姿勢で見る

勉強をするときなど、顔と本の距離は30cm以上とって、背筋を伸ばし正しい姿勢で見るようにしましょう。

適した明るさになっているかチェック

学習、読書には500〜1000ルクスが望ましく、特に750ルクス前後が理想的といわれています。スマホアプリなどでも“照度”(明るさ)は調べることができます。

目の健康をサポートする食材をいれた食事を心がける

アントシアニンを含むブルーベリーなどの紫色の食材、ビタミンAを含むほうれん草、ビタミンBを含む青魚などを積極的に食事に取り入れましょう。

今はメガネもコンタクトレンズもあり、近視であっても生活する上では不自由なく過ごせます。とはいえ、視力が低いことで生活の不便さも感じることでしょう。極力、子どもの視力を低下させないよう、ママたちもきちんとした対策をしてあげたいですね!

参照/ 新井眼科クリニック「子供の近視・仮性近視・視力低下」
武蔵浦和眼科クリニック「眼科お役立ち情報」
群馬県 「『児童生徒の視力測定の手引き』について」
日本眼科医会「子供の近視」
目ディア「視力の悪さは遺伝する!?眼科医直伝!子どもの目を守る対策とは?」

たかるみ

たかるみ

中学生の娘と小学生の息子を持つ二児のアラフォーママ。短大卒業後、某メーカー勤務を経て 、結婚。出産後は園や学校の役員委員で「文書を作成する」奥深さを実感し、ライターの仕...

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