2016.06.19
夏は特に注意!伝染性膿痂疹(とびひ)の原因と予防法
夏になると乳幼児や子どもに見られるのが『伝染性膿痂疹』。いわゆる『とびひ』とよばれる皮膚疾患です。かきむしることであっという間に全身に水ぶくれが広がってしまい、感染力も強いのでプールや保育園・幼稚園などで他の子どもに移ってしまう可能性もあります。
とびひにならないために、またかかってしまった場合にはどうしてあげるのがいいのでしょうか?
とびひの原因って?
とびひはその名のとおり、かきむしって全身に水ぶくれが広がる様子が火事のときの『飛び火』に似ていることから名づけられました。水ぶくれではなく、かさぶたができるタイプのとびひ(痂皮性膿痂疹)もありますが、夏に多いのが水ぶくれのタイプのとびひです。
虫さされやあせもをひっかいたり、小さなケガなどに細菌が入り込むことで発症します。原因となる細菌は『黄色ブドウ球菌』と『化膿レンサ球菌』の2つ。どちらも健康な人にいる常在菌の一種ですが、これが傷口に入ってしまうと、とびひになってしまいます。
またアトピーを持っている子どもは、特にとびひになりやすい傾向があるので注意が必要です。
とびひにならないためにどうしたらいい?
とびひの予防には、とにかく清潔を心がけることが一番。爪を短く切っておくことや、適度に石けんを使って手を洗ってきれいにしておくこと、できてしまった水疱は触らないようにしてガーゼなどで患部を覆い、他に移らないように気を付けることなどが基本です。鼻をほじった手で体をかくことにより発症する場合もあるので、鼻をほじる癖がある子どもは癖を直すようにしてあげたいですね。
また、タオルは日光によく当てて干す、または乾燥器を使うことによって消毒のかわりになります。水疱や傷があるときなどは、タオルを他の人と共有することは避けるようにしましょう。
入浴は特に制限する必要はありませんが、手でよく泡立てた石けんを使って直接患部に触れないように優しく洗うようにしてあげましょう。
治療は早いうちにするのがカギ!
症状が軽いうちに早めに治療を開始すると、治りも早くなります。「気になる」と思ったらなるべく早い段階でかかりつけの小児科や皮膚科に相談しましょう。とびひの治療は、抗菌剤の塗り薬や内服薬を使って原因菌をやっつけるのが基本です。また、必要に応じてかゆみや炎症を抑える薬も処方されます。
とびひにならないためにはとにかく清潔を保つことが大切です。そして万が一なってしまったときはできるだけ早めに治療を開始し、全身に広がってしまう前に症状を最小限にとどめておくことが肝心です。
普段からあせもや虫さされには注意して、お肌をいつも健康な状態に保てるようにチェックしてあげてくださいね。
mamaPRESS編集部
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