保活の負担が軽減される!?認可保育園の『入園予約制』導入へ
待機児童の解消策として、厚生労働省が認可保育施設の『入園予約制』を導入する方針を固めました。産休・育休を取得するママにとっても、入園を予約できるようになればママの“保活”の負担が減り、育児休暇もとりやすくなると注目が集まっています。
1歳までの育休が取りやすくなる!認可保育園の入園予約制度って?
認可保育園の入園予約制度とは、子どもが1歳になったとき保育園に入れるよう、あらかじめ予約申し込みできる制度のことです。
現在待機児童の多い地域では、保育園の1歳児枠は0歳児からの進級でほとんど埋まり、年度途中の入園は困難。そのため本来1年間の育休を切り上げて0歳児枠で入園させるママが多いのが現状です。 しかしこの『入園予約制』を利用すれば、年度途中でも入園が可能になることから、子どもが1歳になるまで育休を取りやすくなります。
また、保育士の数も1歳児の場合は0歳児の半分で済むことから、保育士1人が受け持つ子どもの定員を増やすことができ、待機児童や保育士不足の解消にも期待できるといいます。
東京都品川区など一部の自治体ではすでに予約制を導入
実は現在、東京都や石川県、福井県など一部の自治体ではこの入園予約制が導入されています。
そのひとつである東京都品川区では、区立の認可保育所37ヶ所で計146人分の予約枠が設定され、1年以上の育休取得を条件に予約を受け付けているそうです。妊娠中の仮申込みもOKで、出産後に予約の可否や入園先が決まるといいます。
入園が内定した方からは「保育所入所の心配がなく、職場復帰がスムーズにできる」といった喜びの声がある一方、昨年度は146人の予約枠に対して582人の申し込みが殺到するなど、実際利用できる人はごくわずかなのが現状。
また、育児休業が取れない自営業の方や、年度途中の予約枠によって、4月入所枠に影響が出ることに対して、不公平感が出てしまう恐れがあります。
SNSでも賛否の声が
認可保育園の入園予約制導入に関するニュース受けて、SNSでも反響が続々寄せられています。
ニュースになってる保育園の入園予約制、うまく機能すると良いなぁ。
— はごろも (@ako_3_4) 2016年8月23日
0歳から入園できて恵まれてるとは思うけど、夜泣きや予防接種の事、母体の回復、子どもとの貴重な時間等を思うと、1歳で入園できるなら1歳まで家で一緒に居たかったと思う。
選択肢が増えるのは良いよね。
母乳の都合が大きいですが、1歳までは自分のもとで育てたいです。保育園事情に合わせて0歳から預けるのってどうなの?ってずっと思ってました。うちの区でも早く実現してほしい!! / 認可保育所、入園予約制導入…https://t.co/NIkNUy2Gty #NewsPicks
— 聖・ハッピー夏海 (@HapppyNatsumi) 2016年8月24日
喜びの声も多い一方、制度の効果を疑問視する声も。
「認可保育園入園予約制」かぁ…1歳までは絶対に一緒にいたくて、でももちろん年度途中の入園は無理で、それならいっそ1歳半まで一緒にいる…!と決めたものの、完全に育児に心がヤラれたくちだから、ありがたい話だけど…そもそもの枠が増えないとなぁ…
— 仮面ライダーアヤゾン (@roachaya) 2016年8月23日
保育園の予約制て、結局受け皿が増える訳じゃないから待機児童の問題はあんま変わらないんじゃないの?と思ったんだけど…違うのかしら?
— かねきゃん (@onRacoon) 2016年8月23日
認可保育園の予約制度、受入枠の絶対数が足りないのだから予約難民が出るだけなのでは…
— まる (@shigemi0624) 2016年8月24日
年々“保活”が激化し、保育園に入れないからと復職を諦めるママも多い現状、これから産休・育休を予定しているママにとってはうれしいニュースです。
しかし、自治体ごとに受け入れ可能な予約人数に限りがあることや、育休を取れない職種の不公平感など、まだまだ運用において課題は山積みのようです。
こういった不公平感がなくなるよう、保育所不足や保育士不足の解消と併せて、国のほうで対策を主導してくれるよう期待したいですね。
参照/
朝日新聞DIGITAL「認可保育所、入園予約制導入へ 1歳まで育休取りやすく」
朝日新聞DIGITAL「認可保育所の入園予約制、都市部は課題も 横浜は見送り」
厚生労働省「保育に関する取組事例集」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
詳しくはこちら