2016.09.03
赤ちゃんにも旬の野菜を!初めてでも簡単な『トマト』の離乳食レシピ9選
夏から秋が旬となる『トマト』。真っ赤で甘い旬の味を赤ちゃんにも食べてもらいたいですよね。トマトは離乳食初期から使えて彩りもよく、赤ちゃんにもぴったりの食材です。そのままでももちろん、味付けに使ってもOKのトマトを使った離乳食レシピを月齢に合わせてご紹介します!
リコピンで抗酸化作用効果も!真っ赤な『トマト』の栄養と保存方法
年中安定して手に入る『トマト』ですが、夏から秋にかけた季節、つまり今がまさに旬! ほどよい酸味と甘みで赤ちゃんにも食べやすい食材です。
トマトの栄養と効果
トマトには緑黄色野菜でビタミンAに変化するカロチンが豊富に含まれていて、視力や皮膚、粘膜の健康維持、風邪予防の効果があります。ビタミンC、カリウムも豊富に含まれていて免疫力もアップしてくれるので、赤ちゃんにぜひ食べてもらいたい食材ですね。
トマトが持つ栄養素の中で最も注目されているのが、真っ赤なトマトの色素『リコピン』! リコピンは抗酸化作用が強く、ガンや生活習慣病予防、疲労回復にも効果があります。さらに、最近の研究でアレルギー改善の効果も分かってきました。種類によっては緑色のトマトもありますが、リコピンの効果を期待するなら真っ赤なトマトを選びましょう。
リコピンはどんな調理方法でも摂ることができますが、熱に強く、油によく溶けるため、トマトソースなどにするとより効率よく摂ることができます。トマトケチャップやトマトジュースなどの加工品を利用しても効果が変わらないのは魅力ですね。
おいしいトマトの選び方
トマトは丸みがあり、持ったときにずっしりとして、皮にハリがあり、ヘタの部分が緑色でピンとしたものを選びましょう。トマトのお尻の部分から放射状にたくさん筋の見えるものが甘いトマトです。
夏場は地元で採れた『完熟トマト』を選ぶのがおすすめ! ミニトマトなら、さらに栄養がギュッと詰まっています。離乳食に使うならミニトマトを利用すると、無駄なく使えますし、糖度が高いので赤ちゃんも食べやすいですよ。
トマトの保存方法とポイント
まだ緑色のトマトは常温に置いておき追熟させます。真っ赤になったらポリ袋に入れ、ヘタを下にして冷蔵庫の野菜室で保存します。
トマトは冷凍保存も可能です。ミニトマトの場合はヘタを取って洗ったものを冷凍保存袋に入れてそのまま冷凍庫へ。流水で半解凍すると皮がつるっと向けるので、湯むきの必要もありません。冷凍したものは生食も可能ですが、ソースやジュースなどに使うのがおすすめです。
離乳食用『トマト』の下ごしらえ方法
トマトを離乳食に使う場合は、消化が悪い皮や種を取り除いて使うようにしましょう。
下ごしらえ方法
- トマトは包丁で皮に十文字に切り目を入れ、ヘタの部分にフォークなどを刺し、熱湯に入れる。
- 皮がはじけたらすぐに引き上げ冷水にさらすと、手でもするっと皮がむけます。
- 種を取り除き、月齢に合わせたサイズにカットする。
トマトを冷凍保存する方法
作り方
- トマトは皮をむき5mm角に刻んで1食分ずつに小分けし冷凍する。
- 解凍は自然解凍でもOK。2分程度加熱すればとろとろのトマトになる。
トマトは自然解凍でOK。月齢が上がればシャーベットのようにシャリシャリっと食べさせるのもおすすめです。加熱してつぶせばペースト状になり、あらゆる使い方に対応できるおすすめの保存方法です。
冷凍する場合は、離乳食完了期までこのやり方でOKです。
初期から完了期まで使える『トマト』の離乳食レシピ
トマトはそのまま食べてもおいしいですが、ソースにスープにといろいろ使えるので離乳食におすすめの食材です。初期から使えますので常備しておくと便利です。赤ちゃんの様子に合わせてゆっくり進めてあげましょう。
<離乳食初期ゴックン期(5~6カ月ごろ)>
離乳食スタート時期です。1日1回赤ちゃんの機嫌や体調の良いときにはじめましょう。なるべく午前中からお昼過ぎまでの間にあげると、急な体調変化にも対応できます。1カ月過ぎたら2回に増やします。
味付けも不要です。素材の味をそのまま与えましょう。
はじめは皮と種を取り除き小さく刻んでから裏ごししたものを、終わりごろは小さく刻んだままでOKです。
初めてはこれ!『プチトマトペースト』
材料(1人分)
- ミニトマト…1個
作り方
- ミニトマトのおしりに十文字の切れ込みを入れ、耐熱皿に水大さじ2と共に入れる。
- ふんわりラップをかけ10~20秒電子レンジにかける。
- 冷水にとり皮をむいたら種を除いて裏ごしする。
ミニトマトなら1個で小さじ1杯分のトマトペーストができます。裏ごしの目が細かいと水っぽくなりすぎるので、すりつぶしてもOKです。はじめはそのままであげて味を覚えさせるのも大事です。食べづらそうならおかゆやヨーグルトなどに混ぜてもOK。
より食べやすくするには『トマトとじゃがいものスープ』
出典:楽天レシピ@瑠璃はぁと
材料(1人分)
- トマトペースト…くし切り1個分
- じゃがいも…15g
- 野菜スープ(冷凍)…大さじ1
作り方
- じゃがいもの皮をむきやわらかく煮てすりつぶし、トマトペーストと混ぜる。
- 野菜スープを解凍し1と混ぜる。
じゃがいもと合わせることで、酸味のあるトマトも食べやすくなります。トマトペーストが水っぽい場合は野菜スープを入れなくてもOKです。
いつものお豆腐にプラス!『豆腐のトマトソースがけ』
出典:楽天レシピ@あこ**
材料(1人分)
- 豆腐…50g
- トマトペースト…1/4個分
作り方
- 豆腐と水50ccを耐熱容器に入れ電子レンジで1分加熱する。
- 豆腐を取出し小さくつぶし、トマトペーストをかける。
いつものお豆腐もトマトの風味と彩りで赤ちゃんも食欲が湧いちゃうかも! 真っ赤なトマトで目にもおいしそう! ちょっとずつ和えながらあげましょう。
<離乳食中期モグモグ期(7~8カ月ごろ)>
離乳食が上手に飲みこめるようになってきたらモグモグ期に進めましょう。1日2回できる限り毎日同じタイミングであげられるといいですね。トマトは皮と種を除いて小さめの角切りにすればOKです。
さっぱりしていてこの季節にぴったり『トマトゼリー』
材料(1人分)
- トマトピューレ…30g
- 片栗粉…小さじ1
- 水…小さじ1
- 砂糖…少量
作り方
- トマトピューレと砂糖は耐熱容器に入れ電子レンジに20秒ほどかける。
- 水と片栗粉を混ぜて1によく混ぜる。さらに電子レンジに10~20秒かける。
市販の無添加のトマトピューレを使ってもOKです。片栗粉でつるんと固まるので、のどごし良く食べられ、トマトが苦手な赤ちゃんでも食べやすいゼリーです。
トマトピューレの味が濃い場合は水で少しうすめてからとろみをつけてください。
赤ちゃんが大好きなそうめんにも!『3色そうめん』
出典:楽天レシピ@はな9420
材料(1人分)
- そうめん…30g
- 卵黄…大さじ1/2
- ささみ…大さじ1/2
- いんげん…小さじ2
- トマト…小さじ2
- だし汁…大さじ2
作り方
- たっぷりのお湯で短く折ったそうめんを柔らかくゆで水で洗う。固ゆでしたゆで卵から卵黄を取出しつぶす。
- 湯むきしたトマトは種を取って刻む。いんげんは柔らかくゆでて刻む。ささみは水からゆでて細かくほぐす。
- うつわにそうめん、トマト、いんげん、卵黄、ささみを盛り付けだし汁をかける。
だしは赤ちゃん用か無添加だしを使いましょう。少しとろみをつけると食べやすいです。風味づけにしょうゆを少量垂らしてもOK。食材は冷凍しておけばパパっと作れて便利ですよ。もちろんにんじんやほうれん草などお好きな野菜でアレンジも可能です。
<離乳食後期カミカミ期(9~11カ月ごろ)>
この頃になると食べることにも慣れてきて、たくさん欲しがる子も出てきます。そろそろ1日3回、できるだけ大人と一緒に食べるようにしましょう。また、手づかみで食べたがるようになる時期でもあります。メニューを工夫し、手づかみでも周りがあまり汚れないようにすると、ストレスも減りますよ。
かたさの目安はバナナ程度です。パンやホットケーキなども食べられるようになります。
手づかみ食べに☆『ピザトースト』
材料(1人分)
- 食パン(8枚切り)…1枚
- トマトペースト…15g
- 玉ねぎ(みじん切り)…10g
- にんじん(みじん切り)…10g
- ピーマン(みじん切り)…10g
- ツナ(水煮)…10g
- スライスチーズ…5~10g
作り方
- 玉ねぎ、にんじん、ピーマンは加熱しておく。ツナは湯通ししておく。
- パンの耳を落とし、トマトペーストを塗り1をのせ、チーズをちぎってのせる。
- トースターで5分ほど焼いて食べやすくカットする。
ピザソースやケチャップの代わりにトマトペーストを使います。チーズはとろけないものを用意しましょう。手で持って食べやすいので、手づかみ食べに便利ですよ。これ1枚で炭水化物、タンパク質、ビタミン類がバランスよく入っているので忙しい朝にもおすすめです。
トマトペーストに少量のコンソメを入れてもさらにおいしくなります。
子どもも大好き!『豆腐とトマトのオーブン焼き』
材料(1人分)
- 木綿豆腐…30g
- トマト…20g
- スライスチーズ…1/4枚
- 乾燥パセリ…少々
作り方
- 豆腐は1cm角に切り、電子レンジに1分かける。
- トマトは皮と種を除き細かく刻む。
- 耐熱容器に豆腐を敷き詰め、トマト、細かくちぎったチーズをのせ、パセリを振る。
- トースターで5分ほど焼く。
お豆腐とトマトがベストマッチなオーブン焼きです。コーンや枝豆、玉ねぎなど、ほかのお好きな具材をプラスしてもOK! 淡白な味のお豆腐もこれならいろんな味と食感が楽しく食べやすいですね。
<離乳食完了期パクパク期(12~18カ月ごろ)>
1歳になると大人とほぼ同じようなものを食べられるようになってきます。歯も生え始めているので噛みきれる程度のかたさならOK。ほとんどの栄養を食事から摂るようになりますが、一度に食べられる量が少ないので、1日3回の離乳食に加え、おやつなども与えるといいでしょう。
大人の食事を味付け前に取り分け、薄めに味付けをすると簡単に用意できますよ。トマトは皮が口に残りやすいので、なるべくこの時期までは取り除くようにした方がいいですね。
取り分けで簡単♪『牛肉のマイルドトマト煮』
出典:楽天レシピ@楽天出店店舗:クッキングクロッカ楽天市場店
材料(大人2人分+子ども1人分)
- 牛薄切り肉…150g
- じゃがいも…2個
- にんじん…1/2本
- パプリカ(赤黄)…各1/4個
- トマト…1個
- 玉ねぎ…1/2個
- ブロッコリー(塩ゆで)…5房
- サラダ油…大さじ1
- 固形スープの素…1個
- りんごジュース…1/4カップ
- 水…1.5カップ
- トマトピューレ…大さじ1
- ローリエ…1枚
- 塩こしょう…少々
- バター…10~20g
作り方
- 牛肉は一口大に切る。じゃがいもは一口大に切って水にさらす。にんじん、パプリカは小さめの乱切りにし、玉ねぎはみじん切りに、トマトは皮と種を除き、ざく切りにする。
- 鍋にサラダ油を熱し、玉ねぎをしんなりするまで炒め、牛肉を加える。さらに炒め色が変わったらじゃがいも、にんじん、パプリカ、トマトを加えて炒める。
- 固形スープの素、りんごジュース、水、トマトピューレ、ローリエを加えアクを取って落し蓋をする。野菜が柔らかくなったらブロッコリーを加え離乳食用に取り分ける。
- 大人用に塩こしょうをし、火を止めてバターを加えひと混ぜする。
- 離乳食用にはパプリカの皮を取り、食べやすいように切る。
味つけ前に子ども用に取り分ければ簡単に離乳食まで用意できます。酒や白ワインの代わりにりんごジュースで煮るのでマイルドな仕上がりになっています。お肉はまだ少しかたいので小さく切ってあげましょう。
野菜たっぷり!『ミートソース』
出典:楽天レシピ@風_花
材料(4人分)
- 豚ひき肉…300g
- 玉ねぎ…中2個
- にんじん…1本
- ピーマン…3個
- トマト缶…1缶
- ケチャップ…大さじ2
- ソース…大さじ2
- 塩こしょう…少々
作り方
- 野菜はすべてみじん切り、豚肉は塩こしょうをしておく。
- 鍋を熱し豚肉を炒める。さらに野菜を加え炒めたらトマト缶を入れる。水気が足りなそうなら50ccほど水を加える。
- 10分ほど煮込み、ケチャップ、ソース、塩こしょうで味をととのえる。
パスタはもちろん、グラタンやラザニア、ドリアにも使えるレシピです。ナスやシメジなどお好きな野菜を追加してもOK! 大人用にはにんにくとこしょうを追加するとおいしいですよ。1回分ずつ小分けして冷凍しておくと便利です。
『トマト』は生のトマト以外にもトマトピューレ、水煮缶、ケチャップなどさまざまな加工品がありますが、赤ちゃんにあげるものは、なるべく無添加のものを使うようにしましょう。ケチャップは後期から使えますが、味が濃いので、トマトソースやトマトペーストにちょっとだけ足して使ってください。
イタリアでは“トマトが赤くなると医者が青くなる”といわれるほど『トマト』は栄養成分に優れた食品です。真っ赤な『トマト』は見た目も鮮やかで食欲を掻き立てます。
サラダにソースにスープにたくさん使って、赤ちゃんにも太陽の恵みをいっぱい食べてもらい、元気な体に育てましょう!
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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