2016.10.26
話題の『糖質制限ダイエット』は間違えると危険!正しい方法はコレだった!
話題の『糖質制限ダイエット』。簡単にやせると評判ですが、その一方で健康に支障をきたすという話も出ています。どうやらこの糖質制限ダイエット、やり方を誤解している人が多いらしく、そのおかげでいろいろな健康トラブルを引き起こしているようなのです。
今回は正しい糖質制限ダイエットの方法をご紹介します!
糖質ダイエットの大きな誤解は糖質をゼロにしてしまっていること!
糖質制限ダイエットで健康に支障をきたす人の多くは、糖質をゼロにしてしまっています。そこが糖質制限ダイエットの大きな誤解であり、健康トラブルを引き起こす元凶だそう。
しかも、ご飯を抜いた途端に体重が落ちるので即効性があると思いがちですが、実は体内の水分量が減っているだけ。やせているわけではありません。
糖質をゼロにしてしまうと…
糖質ゼロの食生活を続けると次のような悪影響を引き起こすといわれています。
脳の機能が低下
脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖。糖質をゼロにすると脳が栄養不足になり、集中力が低下したり、イライラしたり精神的に不安定な状態を引き起こします。このイライラから過食を引き起こしてしまうことも。そうなってしまっては、それこそ逆効果です。
ケトン体増加によるさまざまな不調
糖質が足りないと脂肪を燃焼させエネルギー源にしますが、その際の副産物とし生成されるのがケトン体。ケトン体が多くなると、吐き気や胸のむかつき、嘔吐を引き起こします。ひどい場合は昏睡状態になり死に至る場合もあります。
血液がドロドロに
糖質を摂らない分、たんぱく質や脂質を極端に多く摂ると、栄養バランスが乱れ、悪玉コレステロールが体にたまり、血液がドロドロになります。血液がドロドロになると動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中のリスクが高まります。
ほかにもさまざまな健康リスクが
糖質制限の対象となる、米やいも類、果物類には食物繊維が豊富に含まれています。糖質制限でこれらをゼロにすると食物繊維が不足して便秘の原因に。他にも栄養バランスの乱れから骨粗しょう症、低栄養性脂肪肝などを起こすリスクが高まるといわれています。
どの栄養素もゼロにするのはNG!
人間の体内ではそれぞれの栄養素が密接に関係し、エネルギーを作り出し、体をメンテナンスして健康を維持しています。どれか一つが欠けても、健康バランスを崩してしまいます。“ご飯を抜けばやせられる”と単純な構図ではいかないということですね。
正しい糖質制限ダイエットとは?
やり過ぎると危険!といわれる糖質制限ダイエットですが、でも実際に成功している人、かえって健康になったという人も多くいますよね。そのような人との違いはどこにあるのでしょうか?
その違い、安全に糖質制限ダイエットを成功させるポイントは、“糖質は控えめにして絶対にゼロにはしない!”ということ!
安全な糖質制限ダイエットのポイント3つ
ご飯やパンなどの主食は少なくしても必ず摂り、以下の3つを守って実践しましょう!
- 主食はゼロではなく普段の半分に。
- 糖質を減らした分のカロリーはたんぱく質、脂質で補う。
- ご飯、いも類を制限することで足りなくなる食物繊維は、きのこ、野菜、海藻などを積極的に摂って補う。
朝食だけご飯を抜くなど、3食のうちのどこかでご飯を抜いてトータルで糖質を抑えるという方法でも効果はありますが、3食まんべんなく糖質を抑える方が、血糖値の上下動を抑えられ、より健康的にダイエットができるそうですよ。
ご飯大好き、スイーツ大好き日本人は糖質の摂り過ぎ
日本人はご飯が大好きな民族ですが、ご飯やパンなどの炭水化物はほぼ糖質です。そして女子には魅惑的なスイーツも糖質の塊! 栄養バランスに注意を払わず食事を簡単に済ませてしまおうとしたり、欲しいままに食べてしまうと、私たちの食生活はつい糖質過多になってしまいがちなのです。
ご飯やパンだけでお腹を満たさないようにすること、スイーツを食べすぎないこと、糖質以外の栄養を摂ることに意識を向けて栄養バランスを改善することが、本来の『糖質制限ダイエット』が目指すところなのだと思います。
妊婦さん、授乳中のママにはダイエットは基本的にオススメできませんが、毎日の食事の栄養バランスを考え直すという意味で『糖質制限ダイエット』を取り入れると良いかもしれませんね。
どんなダイエット法にも一長一短あるものです。言われた方法をただ鵜呑みにしたり、「じゃあ○○を抜こう」と単純に考えるのではなく、自分の普段の食生活を振り返りながら、正しい知識を持ってバランスの良いダイエットを心がけたいものですね。
参照/
NHKためしてガッテン!「糖質制限ダイエットの落とし穴」
あすけん「糖質ダイエットは危険?管理栄養士が詳しく解説」
ヘルスケア大学「糖質制限すると筋力が減るって本当?」
ヘルスケア大学「糖質と炭水化物の違いとは」
ごとうともこ
高校生の男子を筆頭に小学生の男の子と女の子の3人の子どもを持つ40代。長男は中学受験、高校受験を経験。息子は高校受験で見事リベンジ達成しました。3人の子育てを通し、幼児教...
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