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フード

2016.12.14

これなら毎日できそう!暮しの手帖別冊『新・子どもに食べさせたいおやつ』が使いやすい

これなら毎日できそう!暮しの手帖別冊『新・子どもに食べさせたいおやつ』が使いやすい

朝ドラでも話題の『暮しの手帖』。その別冊に、『新・子どもに食べさせたいおやつ』というレシピ集があります。

体に良い素材で作る、安心して子どもに食べさせられるおやつがいっぱい。しかも普段の家事の合間にできるような簡単なレシピになっており、とても使いやすいのでご紹介します!

どんなレシピ集?

新・子どもに食べさせたいおやつ

実際に子育てをしている4人の料理家が、毎日の暮らしの中で作ったおやつを紹介しています。アレルギーにも配慮しており、シンプルで体に良い素材で、簡単に作れるおやつのレシピが多いです。

ほかのおやつレシピ本と違うところは?

子どもに安心して食べさせられるおやつを…というコンセプトでは、オーガニックやマクロビにこだわったレシピ本もありますが、それよりも肩の力を抜いて付き合っていけるようになっています。

材料はどこのスーパーにもあるものばかりで、しかも普段の料理の合間に作れるようなレシピです。

筆者には2歳の子どもがいますが、最近食欲が増して以前よりもたくさん食べるようになりました。でも一度に多くは食べられないので、おやつを欲しがります。

栄養バランスを考えた手作りのものを食べてほしいと思うけれど、おやつまで手作りするのは負担が大きい…。かといって市販のお菓子をたくさん食べさせるのは抵抗があるなぁと困っていたところ、この本と出会いました。

この本のおやつは素朴なものが多くて、見た目の華やかさには欠けるのですが、簡単に作れるようになっているので、無理なく用意できそうです。

自分で選んだ素材でおやつを用意しておけば、もしおやつでお腹がいっぱいになって食事が食べられない日があったとしても、まぁいいかな…と思えます。

たとえばどんなレシピが載っている?

この本は4章で構成されています。章のタイトルと、そこで紹介されるレシピをいくつかピックアップします。

1. 第1章 毎日のかんたんシンプルおやつ

『フルーツ寒天』や『米粉の蒸しパン』、『蒸し野菜』などが載っています。懐かしくなるようなラインナップで、「おやつってこういうのでいいんだな、私も一緒に食べたいな」と思えるものが多いです。

『蒸し野菜』には、「あ、これもおやつでいいんだ!」と驚きました。ごま塩やヨーグルトディップをつけて食べることが提案されているのですが、確かにじっくり蒸したじゃがいもやかぼちゃはとてもおいしいし、実際息子もじゃがいもが大好き。こういうおやつも子どもは喜ぶかもしれません。

2. 第2章 ごはんにもなる甘くないおやつ

『そうめんチャンプルー』や『かぼちゃスープ』などが載っています。普通の食事の一品にもなる、でもさっと作れるのでおやつとして出すのもアリ!と思えるものが多いです。

『ホットプレートもんじゃ』というメニューもありました。そういえば駄菓子屋さんではもんじゃ焼きを出しているお店もあると聞くし、子どもは大喜びしそう。息子がもう少し大きくなったら、お友だちが遊びに来たときにみんなで作ってみたいなと思えるレシピです。

3. 第3章 ひと手間かける特別な日のおやつ

『アイスクリーム』や『大きいプリン』などが載っています。

この章には、ほかの章のレシピよりちょっと作るのに時間がかかるものが集められています。でも、作ったらすぐ食べるものというより、前日に作って翌日のおやつに出すことができるレシピがほとんどなので、子どもが寝たあとに作っておくのもよさそうです。

実際私も、この章に載っていた『芋ようかん』を子どもがお昼寝している時間に作って冷やしておいて、あとで一緒に食べています。

4. 第4章 作りおきできるおやつ

『干しりんご』や『卵ボーロ』などが載っています。作ったあとしばらく保存が可能なレシピです。保存可能期間も書いてあるので目安になります。

子どもとお出かけすると、突然「お腹すいた!」と言われることが多いのでは。この章のレシピで何か作っておいて持ち歩くのもいいですね。

実際に作ってみたもの

私が作ったものを2つ紹介します。

『かぼちゃ団子』

かぼちゃ団子

蒸したかぼちゃと片栗粉を混ぜて茹でたお団子に、みたらしあんをかけるというレシピです。材料も手順もとにかくシンプル、かぼちゃと片栗粉を混ぜて成型するのは粘土遊びみたいに楽しめるので、子どもと一緒に作るのもいいかもしれません。

作ってから気付いたのですが、片栗粉は入るものの、よく考えるとかぼちゃの煮物と材料はほとんど同じ! それでもこんな風に工夫すると、“おやつ”の見た目になるのが面白いと思いました。

『いもようかん』

いもようかん

蒸したさつまいもに少しの砂糖を加え、粉寒天の液と一緒にミキサーにかけて、型に流し冷やし固めるというレシピです。子どもが皮をいやがるので私はむいたのですが、レシピでは皮も一緒にミキサーにかけていて、皮の紅色がかわいいアクセントになっていました。

これも見た目の華やかさは少ないですが、さつまいものおいしさが生きています。売っているものと違い、砂糖の量を調整できるのがうれしいところ。失敗するポイントもほとんどないので、気楽に作ることができました。

読み物としても面白い

そして、レシピを作らず、ただ読むだけでも面白く勉強になります! 載っているレシピは、言葉を選ばずにいえば『質素』『素朴』なものがほとんどですが、おやつってこういうのでいいのだなと気づかせてくれます。

そもそもおやつとは『補食』であって、一度にたくさん食べられない子どもの空腹と栄養を満たすためものとわかってはいたのですが、だんだんと、「子どもが喜んでいっぱい食べそうなものを用意してあげなきゃ!」と思ってしまっていました。

でもこの本を見ているうちに、朝ごはんのときに小さめのおにぎりを余分に作っておくとか、好きなおかずの一部をとっておくとか、そんなことでよかったんだなと改めて思い出すことができました。

章と章の間には、“おやつの基礎知識”、“材料の選び方”といったコラムも載っていて、読みごたえがあって楽しめます。

この本のメニューは誰もが知っているようなものが多いのですが、それがシンプルな材料、簡単な手順で作れるように紹介されているので、少し大きな子どもなら一緒に作るのも楽しそうです。

食事もおやつも毎日手作りというのは難しいので市販のものも混ぜつつ、できる範囲で手作りして、ママが余裕を持って笑顔で子どもと一緒に食事を楽しめたらいいですね。

参照/ 暮しの手帖社「暮しの手帖別冊 新・子どもに食べさせたいおやつ」

橘 佑佳

橘 佑佳

2014年に男の子を出産、ライターとして活動しています。食べることと料理が好きで、食育インストラクターとフードアナリストの資格をとりました。息子にいろいろ作ってあげたい、...

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