2017.02.05
子どもの急な発熱!定番のアノ方法が実はNGって知ってた?
大人も子どもも体調を崩しやすい冬の時期。子どもの急な発熱に慌ててしまうこともありますよね。
昔から熱が出たら『おでこ』を冷やすのが定番ですが、実はこれは熱を下げるのには正しくないんだそうです。子どもの発熱時の正しい対処法を知っておきましょう!
冷やすべきは『首のまわり』『脇の下』『太ももの付け根』
熱が出たときにおでこを冷やすと、確かにひんやりとして気持ちが良いですよね。ただ、このことが直接熱を下げるという医学的根拠は実はないのです。
ではどこを冷やすのが正しいのでしょうか? 正解は“リンパの集まる部分”。具体的には『首のまわり』『脇の下』『太ももの付け根』です。
リンパとは免疫器官のひとつで、細菌を退治して体を守ってくれる働きをしています。風邪をひいたときなどにはこのリンパが活発に働いて熱を発しています。だから、ここを冷やしてあげるのが正解なのです。
また、血液は手足や顔といった“体の末端や表面”より、脳や心臓などの臓器の働きを保つ“体の内部”ほど温度が高い仕組みになっています。熱が高いということはこの体の内部の血液の温度が高くなっているということ。
首のまわりや脇の下の皮膚の近くにはこの血液が流れているので、ここを冷やすと効果的に熱を下げられるのです。
厚着はNG!熱が上がりきったら薄着にさせる
冷やし始めるタイミングとしては、“熱が上がりきった頃”がベスト。そもそも発熱は体の中に侵入してきたウイルスや細菌をやっつけようという自己防衛の表れなのです。
熱の出はじめには体を暖かくして体温を逃さないようにして、熱が上がって手足が熱くなり顔も赤みを帯びてきたら今度は冷やしてあげるようにしましょう。
ちなみに、発熱時には厚着をさせて布団をしっかりかけて、というイメージですが、熱が出きったなと思ったら薄着にさせ、熱がこもらないようにしてあげるのが正解です。
冷やし方にもひと工夫しよう
冷やす場所が分かったところで、今度は冷やし方もちょっと工夫してみましょう。的確に冷やすためのコツやポイントはこんなものがあります。
- 保冷剤やアイスノンは直接肌に当てると肌が痛くなる場合があるので、ガーゼやタオルに包んでから当てる
- 後頭部から首の両側にかけてタオルで包むように冷やす
- タイツやストッキングのひざ部分にガーゼに包んだアイスノンを入れ、左右の脇に挟むようにしたら足先を胸の前で結ぶ
なお、おでこを冷やすものとして定番の『冷却ジェルシート』ですが、ひんやりと感じるのはジェルの水分が蒸発するときに皮膚の熱を奪っていくことによるもので、どうやら冷却効果自体はないともいわれています。
とはいえ“心地よい”というメリットはあるので、熱でなかなか寝つけない子どもには使ってあげるのもいいですね!
子どもの発熱はよくあること。高い熱が出ていても、食欲もあり水分も取れているようであればそこまで心配することはありません。自宅で様子を見ながら安静に過ごしてOKです。
逆にぐったりしていたり、水分を受け付けない、嘔吐や下痢を繰り返すなどの症状がある時には早急に病院に連れていってあげるようにしましょうね。
PHOTO/ kryzhov/Shutterstock
参照/
あなたの健康百科「子供の発熱、厚着は逆効果の場合も…対処法を紹介」
NPO法人 ノーベル「高熱に使える!子どもが嫌がらないクーリング術」
MMわんぱくこどもクリニック「小児の発熱」
mamaPRESS編集部
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