2013.03.18
子どものごはんタイムを15分に短縮!?-前編ー
食べ終わらせるコツ★
【ロング食べの原因が
好きキライによる場合】
ロング食べ…。食事時間が平気で1時間超えし、そんな我が子に四苦八苦することを示す全国のママを震え上がらせる言葉――。このロング食べ、一体どうすれば良いの? と悩むママ、多いのではないでしょうか?
実は昨今、ママが子供の長時間にわたる食事タイムに疲れ、虐待に走ったニュースもあるほどなんです。
そこで、今回は “ロング食べ”に着目!
この原因を“好き嫌い”と“遊び食べ”の2つに大きく分けて、徹底的に子供のロング食べ対策を追求!
前編である今回は“好き嫌いによるロング食べの原因”を探ります。指南してくれるスペシャリストはコチラの方ッ!▼
レシピブックや各女性誌で料理企画をプロデュースしている食のクィーン! 自身も3人のお子さんのママでもある蓮沼碧さん!
まず結論から発表すると要点はこの3つ!
★15分は厳しいっ! 目安は30-60分でした!
★苦手な食べ物は、3つの方法で克服!!
★ママがイライラしないコツは、食べなくっても“気にしない”!
――子供が1食にかける時間はどのくらいが理想なのでしょうか?
「ロング食べをしがちな1~3歳ともに、30分~1時間が目安でしょうか。これは、保育園が子供の食事時間を研究して算出したデータですし、この時間程度がママも一緒に子供の食事に付き合える限界でしょうね。
ママは、つい時間の長さに目がいきがちですが、あまり気にしないほうがいいと思います。『時間』っていうもので測ると、その時間内に子供が食べ終えないとかえってママが辛くなってしまいますから。食事は毎日のことですし、ママが辛くなってしまっては大変!
時間を意識しないように、ママ自身の考え方をシフトするのも大事なポイントですよ」
――目安はあるものの、“時間を気にしない”。これが重要なんですね! では、子供の食事時間が長くなってしまう理由って何が考えられるのでしょう?
①TVのつけっぱなし
②お腹が空いていない
③1回の食事量が多すぎる
「今回のテーマのように、好き嫌いや遊び食べなどが原因にあると思いますが、やはり①は多いですね。子供は光っているものや音が出るものに集中してしまいますから、食事がおろそかになりがちです。
②の場合は、遊び足りないのかもしれませんから、お外で遊ぶ時間を増やしてみる。例えば、ママもちょっと朝型生活を意識して、子供と一緒にお買い物に行ったり。午前中の活動時間を広げることで、ママ自身も活発に動けるので、それに伴って子供も動き出すと思いますよ。自然に運動量が増えてよく食べるようになると思います。
③は意外と盲点なのですが、この理由も多いんです。離乳食のレシピ本の分量を参考にされているママも多いでしょうが、子供によっては量が多いということはよくあるんですよ」
――好き嫌いや遊び食べ以外でも、これだけの原因があるとは驚きです。では、子供にキライな食べ物を食べて欲しい時、どうしたらいいのでしょうか?
「そうですね。
①調理法を駆使して、苦手食材を隠す
②食感を変えてあげる
③親がごはんを美味しそうに食べる
①を試すと、意外に食べてくれることが多いです。煮物では食べないけれど、スープやグラタンの中に入れ込むと食べてくれたり。その際、その食材をすりおろして隠してしまうテクニックはすごく使えると思います。でも、そこで欲を出してたくさん入れ込んでしまうと、その食材の味が強く出すぎてしまうので、まずは少量から。お子さんの様子を見ながら量を増やしていくのがいいですね。
②は、お肉やお魚嫌いのお子さんに効果があると思います。このタイプのお子さんは、ずっと噛み続けたり、噛み切れなかったりすることが嫌で食べないことが多いんです。ですから、お肉を細切れにしてパスタソースに入れ込む、マグロをツナにしてソースとして利用するのもおススメ。
そして、③は大事! 子供って親がおいしそうに食べているものを絶対食べたがります! ママが隠れて食べているお菓子に限って、子供って欲しがりませんか(笑)? パパやママに好き嫌いが極端にあると子供が偏食になりやすいというデータがあるぐらいなので、親も何でも食べ、子供に“おいしい”という姿を見せることって必要なんですよ。
これらを試しても、どうしても食べられない、嫌がるといった食材が出てきてしまうと思いますが、その場合は無理に食べさせなくてもいいと思います。ふとしたきっかけで食べるようになりますし、年齢が上がれば解決することが多いですから、気長に見守ってあげてください♪」
――では、ごはんタイムが楽しく、食がすすむコツを教えてください!!
①1歳代は、食器を活用
②2歳から3歳ぐらいは、お料理本や雑誌を活用
「①の理由として、1歳ぐらいから漠然と好きなキャラクター(くまやウサギ程度でも、または色でもOK)が出てきます。ですから、食器をそのキャラクターや好きな色に変えるというのも手なんです。まだ話せないお子さんでも、『今日からこれでごはんを食べようね』とママと一緒に食器を選んで、食事への期待を高める。特に食材がのる部分にイラストが描かれているタイプだと、そのイラストが見えるまで頑張って食べてくれたりしますよ。
また、②ですが、2~3歳児って本に載っている料理を具現化すると大喜びします! まず、本や雑誌に載っている料理を『これ食べたいね!』なんて話しながら一緒に選んで気分を盛り上げて、その料理を作る。そうすると、子供は『ママが本と一緒の料理を作ってくれたっ!』って喜んで食べてくれるんです」
――ただ、せっかく作った料理が残されると、ついママはイライラしがちに。どうしたらよいでしょう?
「残されても“気にしない!”この一言に尽きると思います。子供からすると、食事を摂ることがどういうことなのか、全く分かっていないんです。なので、大人の都合を押し付けないことを意識すれば、ママの気持ちも変ってくると思います。
ママは、ある意味“放任主義”になることが大事。適度に楽しながら、好き嫌いを気にしない! ぜひ、意識してみてくださいね。きっとイライラから解放されますよ!」
次回は、“遊び食べ”を大解剖! お楽しみに☆
※TOP画像はイメージです。企画内容と直接関係ありません☆
(取材・文/山田郁子)
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