2017.04.04
おいしい~!ママの名演技で子どもの離乳食・幼児食の好き嫌いを克服
昨日まで食べていた食材を急に嫌がるようになった…。1歳を過ぎてから食べられない物が増えた…。子どもの好き嫌いで悩むことありませんか? せっかく栄養面を考えて食事を作っても、食べてくれない日が続くとママのストレスにもなってしまいますよね。
また、子どもの好き嫌いは無理強いして解決できるものではない、とわかってはいても、ついイライラしてしまうことも…。
でもそんな好き嫌いも、子どもの成長に合わせて対策してみると、解決できることがあるようです。離乳食や幼児食の好き嫌い克服のポイントをまとめてみました。
意外とやりがち!?子どもの好き嫌いへのNG対応
Photo/Evgeny Atamanenko/Shutterstock
子どもの好き嫌いをなくすために、良かれと思ってやったことが、実は子どもにとって良くない影響を及ぼすこともあるのです。
食事中に叱る
好き嫌いをする我が子に対して、ついつい「いけません!」と叱りたくなってしまうこともありますが、これは逆効果。むしろ、「こんな食べ物があるせいだ!」とますます嫌悪感を強めてしまいます。
無理やり食べさせる
自ら食べないからといって無理やりに食べさせるのはNG。少しずつその食べ物に慣れさせていくことが大切です。
子どもの好き嫌いは成長の証拠
離乳食をはじめてしばらくは何でもよく食べてくれていたのに、気がつくと好き嫌いが増えている…。実はコレ、子どもの成長の証なんです。色や食感、味など、いろんなことが分かるようになってきたということ。
「あれ? いつもと違う」「これはなんだか食べにくい…」と子ども自身が判断できるようになってきているんです。ひょっとしたら、これはその食材に慣れていないだけなのかもしれません。慣れれば食べられるようになる可能性は充分にありますよ!
子どもの年齢に合わせて出し方を工夫してみよう
子どもは年齢が上がるにつれて好みがハッキリしてきます。そのため時期に合わせてあげ方を変えてみると、嫌いな物も食べてくれるかもしれません。
離乳食期(~1歳半)
1歳頃はこだわりがあまり強くない年齢です。そのため、お腹が空いていれば苦手な物も食べてくれることがあります。先に好まない物を食べさせて、そのあとに好きな物を食べさせてみましょう。
そして食材の見た目や、口当たりに好みが出てくるのが1歳を過ぎた頃。今まで食べていた物を食べなくなるのもこの時期です。そんなときは、調理方法を変えるなど味や見た目を変えてみると食べてくれることがありますよ。
幼児食期(1歳半~)
1歳半を過ぎると、食べ物の好みがハッキリ出てきます。そのためお腹が空いているときを狙ったり、食材の見た目を変えたりしてもなかなか食べてくれません。
ただ、3~4歳くらいまでは見慣れたものに安心感を覚える傾向があります。そのため、嫌いな食べ物でも根気よく食卓に出し続ければ、そのうち手を伸ばしてくれるようになることも。
食材そのものを慣れさせるために、ごく少量でいいので子どものお皿に入れるようにしてみましょう。繰り返しているうちに自然に食べてくれるようになるかもしれません。
大人のものに関心を示す性格をうまく利用しよう
子どもって大人の物を欲しがったり、大人のマネをしたがったりしますよね。その性格は好き嫌い克服にも利用できそうです。子どもに関心を持ってもらうポイントは、大人が“楽しそうな表情”や“うれしそうな表情”を見せることです。
例えば、子どもが嫌いな物を「これとってもおいしいわ」と大人がおいしそうに食べたり、「食べないなんてもったいない」とおいしさを表現したりするなどです。
また、子どもの皿に苦手な物をいったん取り分けておいて「これおいしいから、もらってもいい?」と毎回もらって興味を引くのもいいですね。
フランスで実際に行われた実験でも、周りの人がうれしそうな表情で食事をしていると、子どもの食欲がアップすることが分かっているんです。「おいしいわ」とママの名演技が子どもの好き嫌い克服になるかもしれません。
また、嫌いな物を食べられたらしっかり褒めてあげるのも、好き嫌い克服の大切なポイントですね。
子どもの食事に悩みはじめると「食べない!」「どうして!?」とママが疲れてしまうのもよく分かります。でも、いくつか嫌いな食材があったからといって、栄養に問題が出るケースは少ないといいます。
“食事は楽しく”がモットーです。いつかは食べてくれるはずとママも大らかにかまえていきましょう。
PHOTO/Oksana Kuzmina/Shutterstock
参照/
All About「離乳食・幼児食…子供の好き嫌いの直し方・付き合い方」
All About「食べない子を食べる気にさせるママのひと工夫」
ユーグレナ・ファーム「嫌いな食べ物を克服させる方法」
山下 二子
1984年生まれ。大阪在住。学生時代に医療福祉や情報処理・経理について学ぶ。卒業後は銀行に就職したのち、大手コールセンターへ転職。採用・研修・労務管理等を務めたが転居によ...
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