2017.06.09
肉厚の梅干しが簡単に作れる♪今月からはじめる“自家製梅干し”のポイント
6月、今年も梅の実が収穫される時期がやってきました。と同時に、梅干し作りの季節でもあります。店頭に梅の実が並んでいるのをみかけたママも多いかも。
年に一度の梅の季節、ぜひ梅干しをご自宅で作ってみるのはどうでしょう? 筆者の私も昨年はじめて梅を漬けましたが初心者でも簡単にできて楽しいんです♪
梅干しができる過程を子どもに見せれば食育に繋がるうえに、店頭だとお高めな肉厚の梅干を好きなだけ常備することだってできちゃいます。
梅干し作りの準備をはじめよう
まずは梅干し作りに必要な材料と道具を用意しましょう。
梅
梅干し作りには、6月後半~7月にかけて出回る黄色の完熟梅を使います。青梅を購入して自宅で追熟させてもOK。新聞紙などでまとめてくるんで、涼しい場所においておけば数日で黄色くなってきます。
ただし、自宅で追熟させると、均等に熟してくれなかったり梅に傷が入りやすかったりするので注意。
通販で完熟梅の予約販売をしている所もありますので、そちらを利用してもいいかも。梅にはサイズがあって、M、L、2L、3Lの順に大きく肉厚になりますよ。
漬け容器
出典:Amazon
梅を漬けるための容器が必要です。ガラスやホーロー製など、酸に強い素材を選びましょう。中身の様子が確認しやすいガラス製が特におすすめ。使用前に殺菌消毒しておきます。
重石(代用可能)
出典:Amazon
漬けた梅に圧をかけるのに使います。ビニール袋に水を入れれば重石の代わりにできるので、重石そのものが無くても大丈夫です。
干しザル(代用可能)
出典:Amazon
梅を干すのに使用します。平たく大きなザルを使うのが一般的ですが、『ダイソー』で売っている野菜用の干し網でも代用できます。ちなみに、ダイソーの干し網は1つ200円で、2Lサイズの梅を30個くらい干せましたよ。
自分に合った方法で♪梅干し作りのレシピ例
梅干し作りといっても、実は作り方はいろいろあるんです。シソを入れて風味をつけたり、砂糖をいれて甘くしたり、また塩分の濃度もさまざま。自分好みに作れるのも自家製の魅力ですね。
梅干し作りの基本
基本の作り方は、まず梅を洗い、保存容器に塩と交互に入れてから重石をして保管します。ときどき様子をみながら約1ヶ月後、梅を保存容器から出して天日で3日ほど干せば完成です♪
漬け期間をあわせると完成まで1ヶ月以上かかりますが、手をかけるのは初めに漬けるときと干すときくらい。意外と手間がかからないんです。
酸っぱさを抑えた甘めの梅干しレシピ
手作り梅干しは保存性を良くするために塩をたっぷり使って塩辛く酸っぱく仕上げますが、こちらは少なめの塩と赤紫蘇酢で漬けて塩辛さを抑えたレシピです。塩分控えめなので完成後は冷蔵庫で保管しましょう。
詳しいつくりかたはこちら
重石なしで漬ける梅干しレシピ
こちらは重石いらずの梅干しレシピ。重石を入れる手間を省くことで、カビの発生を防ぐメリットもあります。重石をわざわざ用意しなくてもいいので、より気軽に梅干し作りにチャレンジできますね。
詳しいつくりかたはこちら
小梅をらっきょう酢で漬けるだけの簡単梅干しレシピ
出典:楽天レシピ@ymdmc
小梅とらっきょう漬けの素を用意し、瓶に入れて保管するだけ。1ヶ月ほどたったら瓶から出して2~3日天日干しすれば完成です。お弁当にもぴったりの小梅は扱いやすく、初めての梅干し作りに向いていそう♪
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はじめてでも大丈夫!梅干しの救済方法あれこれ
梅干し作りには興味があっても「失敗してムダにしちゃったら勿体ない…」と思ったママもいらっしゃるかもしれませんね。でも、大丈夫! もし途中でうまくいかないことがあっても、ちゃんと救済方法があるんです。
梅の実に傷がついちゃった!
梅の実に傷がついていると、カビが発生しやすくなったり実が潰れて漬け汁が濁りやすくなったりする原因になってしまいます。
傷のある梅は漬けずに他で活用するのがベターですが、カビの発生にさえ気をつけていれば少しの傷があっても漬けることはできます。
皮が破れている梅が多いときは、傷んでいる部分だけカットして、それだけ別容器で漬けたり、梅ジャムなどに加工したりしてもいいですよ。
漬けているときにカビが出た!
梅干を漬けて保管している間にカビが発生してしまうことがありますが、その場合はカビの部分だけを除けば大丈夫です。
天日干し、3日連続で晴れるか不安!
梅を干す日は、うなぎで知られる『土用の丑の日』頃。この時期は梅雨があけて晴天が続きます。そのため『梅の土用干し』ともいわれるんですよ。
ただ、もしも途中で天気の悪い日にあたってしまったら、その日は室内保管にして、天気が良くなったらまた干しを再開すればOKです。
失敗だらけの初心者でも自家製梅がおいしくできた♪
去年、筆者の私も初めて梅干しを作ってみました! 2リットルのガラス容器に2Lサイズの梅を30個ほど漬けたので、ちょっとその様子をご紹介しますね。
まず、こちらが漬ける前の梅です。スーパーで買った青梅を自宅で追熟させたのですが、実はこの時点で梅の表面にいくつか傷がついてしまったんです…。でも少しの傷だったので、いたむ前にと漬け作業へ。アルコールで消毒した瓶に、梅と塩を入れて保管します。
こちらは漬け始めてからしばらくたった梅の様子です。ビニール袋を瓶につめ、そこに水を入れて重石の代わりにしています。容器いっぱいに詰めた梅が小さくなって、約半分の量になりました。
天日干しをしている様子です。漬けている間に皮が破れてしまった梅もありましたが、塩分を多めに使っていたためか、カビを生やすことなく無事に漬け期間が終わりました。
でも、この時点で味見をしたらとても塩辛くて驚きました。常温で長期間保存できるといわれる梅干し、本来はこんなに塩辛いものなんですね。あまりにも辛すぎるので、少し水に浸して塩抜きをしてから干しました。
わが家ではこのあと、赤紫蘇と合わせてさらに2週間ほど寝かせました。
こちらが、その去年に漬けたわが家の自家製梅干しです。思っていたよりも簡単においしくできて、私も夫もびっくり。子どもはまだ小さいので梅干しは食べられず、たまに夫のお弁当に入れるくらいだったのですが、おいしいと喜んでくれていました。
漬け物はむずかしいというイメージがありますが、カビにさえ気をつけていれば、簡単に自家製梅干しが作れました。ぜひ今年は梅干し作りにチャレンジしてみてはいかがですか?
参照/
和味「梅干しの作り方 漬け方 梅干しレシピ」
白ごはん.com「梅干しの作り方/漬け方」
つけもの大学「梅干について」
山下 二子
1984年生まれ。大阪在住。学生時代に医療福祉や情報処理・経理について学ぶ。卒業後は銀行に就職したのち、大手コールセンターへ転職。採用・研修・労務管理等を務めたが転居によ...
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