2015.06.15
たくさん寝れば将来うつ病のリスクが下がる?子どもの深刻な睡眠問題
人間は本来「昼間に活動して夜は休む」という生活リズムで過ごしており、夜ふかしや睡眠不足が続くと、脳に疲れがたまり、本来の生活リズムがくるってきます。
しかし近年では、睡眠不足で疲れやだるさがとれず、健全な社会生活が困難な学生や若者が増加しているとか。わが子がそうならないためにも、子どものうちからきちんとした生活リズムを身につけさせておくことが大切なんです!
夜ふかし&睡眠不足が引き起こす、こわ~い現実とは
3歳以下の子どもの一日総睡眠時間を比較したとき、日本は世界一睡眠時間が短いという調査結果が出ています。夜ふかしや睡眠不足が続くと、疲れが蓄積されて次第に体内時計がくるい、元気に身体を動かすことが難しくなるのです。
また、ある研究では、睡眠時間が短い子は脳の『海馬』という部位が小さいという結果も出ており、この『海馬』の大きさは将来アルツハイマー病やうつ病の発症にも関係すると言われているんだとか!
また、質の良い睡眠をとるには、ストレスと興奮がNG! 寝る前にテレビで光や音に囲まれていると脳はいつまでも興奮状態に。また、ブルーライトを見ていると寝つきが悪くなるので、スマホやタブレットの使用も控えておくほうがいいようです。
睡眠の役割は「脳を休め、その働きを守ること」
子どもにとっての睡眠は、脳を休めてメンテナンスすると同時に、脳を発達させる大切な時間。特に午後10時~午前2時は、身体の成長を促す『成長ホルモン』が活発に分泌されます。
だからこそ、1日24時間サイクルで健やかに生きていくために備わっている『体内時計』を意識し、規則正しい睡眠習慣を身に付けることが大切なんです!
いくつあてはまる? 体内時計を調整する10のルール
1.朝の強い光をあびる
2.朝ごはんをきちんと食べる
3.昼間は楽しく活動する
4.昼寝は午後0時~3時まで
5.寝る前にごはんは食べない(就寝の2時間前まで)
6.寝る前に熱いお風呂に入らない(就寝の2時間前まで)
7.寝る前にテレビやスマホは見ない
8.寝る時は部屋を暗くする
9.午後9時までに布団に入る
10.親も子どもと一緒に眠るつもりで
赤ちゃんの月齢があがるにつれ、少しずつまとまって寝てくれるように…と言っても、『子どもの睡眠』は、いつになっても頭を悩ませる課題です。しかし、『睡眠』は、子どもの成長においてとても大切なもの。ここで改めて見直して、脳や身体を健やかに育てていきましょう!
文/イワネアキコ
参照/主婦の友社 育脳Baby-mo 0~3才の可能性を引き出す7つのこと
うつ病の子ども睡眠障害の問題と対策
イワネアキコ
1983年、九州生まれ、九州育ち。フリーペーパーの学生ライターを経て、タウン誌編集者を7年(企画・取材・撮影・編集ほか)、地域活性の客員研究員を2年経験し、出産。現1歳児の息...
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