変らない価値を探る～『アーツ＆クラフツ商會』イベントレポート！

８月８日〜９日、「親孝行の日」にちなんで開催されたイベント『セキスイハイム presents アーツ＆クラフツ商會出張展』。

日本の伝統工芸の技術を見直し、現代のアイディアで暮らしを豊かにしてくれる新しいアイテムを生み出すＢＳ朝日の人気番組が開催したこのイベントでは、「時を経ても、続く価値を」をメッセージとして、世代を超えて続く価値の大切さについて、伝統工芸を通じて子どもたちに体験してもらうワークショップやトークショーが行われました。

『交換こけし』って知ってる？

いま女性を中心にブームとなっている「こけし」。こけしを収集する「こけ女（じょ）」という言葉もニュースで話題になるなど、注目を集めています。

『交換こけし』は番組の中から生まれたアイテムで、中が空洞になっており、手紙が入れられるようになっているこけしのこと。
郵便配達員の制服を思わせる青色の姿、配達かばんを持っているのが特長です。

メールや電話が普及し、「想いを伝える」ことに時間をかけることがなくなった現代ですが、相手のことを考えながら一言一句を推敲し、「手紙を書く」「想いを伝える」ことの大切さを新ためて気付かせてくれます。

子どもたちの笑顔溢れる！『交換こけし』づくり

職人さんと一緒にこの『交換こけし』に絵付けができるというワークショップに潜入取材してきました！

当日会場は満員御礼！　真っ白な木のこけしに、青・赤・緑・黒の絵の具を使って、思い思いの絵を描いていきます。

▲小さいお子さんはママ、パパと一緒に製作！　こけし絵付けなんて、とても貴重な体験ですよね！


▲絵付けが終わったら、最後に手紙を書いて、こけしのなかに入れます。

ママ、パパに満面の笑みで、世界にたったひとつの交換こけしをプレゼントする子どもたち。ママ、パパたちも笑顔で受け取っていました。
メールでは届かない、文字や言葉に込めた想いが伝わった瞬間です。

普段の日常生活ではなかなか触れ合うことのない伝統工芸品が、現代の子どもたちにとって新しい温かい記憶として残っていくと良いですよね。

楽しく学べる！武田双雲氏のトークショー

書道家の武田双雲氏のトークショーにも参加してきました。「書の力、人生を楽しむ力」がテーマ。軽快でユーモアたっぷりなトークに引き寄せられるように、会場は立ち見客でいっぱい！

「硯（すずり）界のフェラーリ」といわれるほどの名品という硯や上質な半紙、伝統的な製法で作られた筆などの私物をお客さんたちに回していただき、香りや質感を体感させてもらいました。
手触りや香り、重厚感など心地良い感覚を覚えます。

「筆や硯は、2000年も変わっていないんです。変えようとしていないんじゃなくて、変えようとしたけど誰も変えられなかった。こんなに技術が進化した今でも、当時作られたものを越えられないんです」というお話が印象深く残りました。

また、人のモチベーションについても面白いお話がありました。
双雲氏によると、「毎日同じことを繰り返している人のほうがモチベーションは高い。繰り返しのなかに新しいことを見つけられるから」とのこと。

つまり夫婦関係に置き換えると、『マンネリ夫婦こそ、変化を探せば日々楽しめる』ということなんだとか！
低刺激で代わり映えしない毎日にうんざりしていたママは、日常のなかから新しいなにかを探してみてはいかが？

　

〝ずっと変らない価値〟ってなんだろう？

▲当日会場となった地名にちなんだ「玉」という字を、その場で披露してくれました！

武田氏が思う、〝ずっと変わらない価値〟とはなにか。一字で表現すると「湧」。

専業主婦でもアルバイトでも、どんな仕事でも立場でも、湧かずにやるのは辛いこと。
人のせいにするとつまらないけれど、自分のなかでワクワクすることを探すと楽しくなる。それがずっと続くと価値になる――。

伝統工芸品や書道のように、昔から変らないモノ・コトから教わることが、実は身の回りに溢れています。

様々な情報が溢れかえっていたり、スマホ等の普及により子育てを取巻く環境は激変していても、「親が子を想う心」や「子どもが親を慕う心」は変りません。

みなさんも、身近な〝変らない価値〟を探してみてはいかがですか。

【セキスイハイム presents アーツ＆クラフツ商會】
放送局／BS朝日
放送時間／毎週月曜日23:00〜23:30
出演／渡辺いっけい
企画・監修／小山薫堂
提供／セキスイハイム
公式サイト／セキスイハイム presents アーツ＆クラフツ商會

撮影／栗原美穂
取材・文／大脇香織（mamaPRESS編集部）