2015.04.10
物を大切にする心を伝える 『おもちゃ病院』知ってる?
音が出なくなったから、動きが鈍くなってきたから、安かったから…といって、安易におもちゃを処分していませんか?壊れたのは、子どもがたくさん遊んだ“お気に入りのおもちゃ”である証拠。 子どもの“物を大切にする心”を育てるためにも、壊れたところや、調子の悪いところを修理して、大切に使いたいものです。
パパやママでは修理が難しい…そんなときは『おもちゃ病院』を頼ってみてはいかが?
『おもちゃ病院』って?
おもちゃが壊れて困っている子どもを見ると、放っておけないという人たちが、ボランティアで壊れたおもちゃを修理してくれるところ。 『日本おもちゃ病院協会』というボランティアグループは、全国各地で活動しています。協会登録おもちゃ病院では、約9割のおもちゃが修理完了しているのだとか!
常に、おもちゃの修理をあきらめない気持ちで取り組んでいるそう。
『おもちゃ病院』利用方法
①最寄りの『おもちゃ病院』を探す
『日本おもちゃ病院協会』は全国組織なので、自分の住まいの近くにあるかも!下記リンクをチェックしてみて。また、単独で活動している人もいるので、ネットで検索してみましょう。
②事前に問い合わせを
掲載されている開院スケジュールは、変更されている場合があるので、事前に電話などで確認しましょう。ドクターの自宅につながる場合があるので、おもちゃ病院に関する問い合わせであることを伝えて。
③まずは問診
来院したら、おもちゃはいつから、どんな風に動きがおかしくなったのか、正常な動きを説明しましょう。おもちゃの説明書や外箱、取れてしまったおもちゃの部品や破片があれば持って行くこと。 エアガンや浮き輪などの安全面の配慮、骨董品や工芸品などの価値の保障ができないものの修理は、受け付けていないので注意して。
④目の前で修理
目の前でおもちゃを分解して修理してくれます。時間内に修理できれば、その場で返してもらえます。時間がかかりそうな場合には“入院”する場合も。ドクターが持ち帰り、修理してくれるそうです。部品を交換した場合などは実費がかかりますが、おもちゃの修理は原則無料!
物を大切にする心が育つ
目の前で修理を見ることができるので、子どもたちは興味津々!おもちゃの動きや構造を理解することで、“科学する力”を伸ばし、直せばもっと長く使えるという“物を大切にする心”が育ちます。大切なおもちゃがまた使えるようになれば、子どもは大喜び間違いなし!ドクターの姿勢にママも感動です。
安くても、ボロボロでも、子どもの楽しい思い出が詰まった大切なおもちゃ。修理をしながら長く愛用できると良いですね。『おもちゃ病院』を通じて、ママのおもちゃへ対する気持ちもきっと変わるはず。
文/もりいくえ
参考/日本おもちゃ病院協会