2015.09.03
一歩間違えると大惨事!?秋のおでかけは『手作り離乳食』に要注意
「離乳食は手作りのものを食べさせてあげたい!」と考えているママは多いですよね。けれども夏場や、まだまだ暑い日の続く秋口などのお出かけでは、手作り離乳食の持ち運びは注意が必要なんですよ!
なぜ持ち運びしないほうがいいの? 離乳食は『温度管理』が命
夏場や秋口など、気温が高い季節には、何と言っても『食中毒』のリスクが高まります。それに、赤ちゃんの消化器官はまだまだ未熟。大人ではなんともないものでも、命取りになってしまう場合もあります。
特に離乳食は水分が多いので傷みやすくいのです。
そのため離乳食は、『温度管理』がとても重要なのです。たとえば冷凍してあったストックは、大人であれば「自然解凍させて食べる」こともできますが、赤ちゃんの場合では危険です。レンジなどでしっかりと解凍し、その場で食べてしまうことが重要です。
暑い季節のお出かけでは、たとえ保冷剤や保温機能のある器を使ったとしても、自宅にいるときほど、こうした温度管理をすることができないのです。
持って行っても大丈夫なものは『乾いた物』のみ!
とはいえ、全ての手作り離乳食が持ち運びNGなわけではありません。あくまで例外として、比較的『乾いた物』であれば大丈夫なことも多いです。
たとえばホームベーカリーで焼いた食パンや、しっかりと焼き上げてあるクッキーであれば、短時間の持ち歩きならば危険は少ないでしょう。
また手作りとは少し違ってしまいますが、「赤ちゃんせんべいを持って行って、お湯をもらってふやかして食べさせる」「おやつとして、お麩を持っていく」などのアイデアを実行しているママさんもいました。
出先での離乳食の調達、アレルギーには気をつけて
夏・秋のお出かけでは、やはり離乳食は現地調達するのが一番です。事前に「離乳食を出してくれるレストランがあるかどうか」を確認しておきましょう。
ただし、大人のものを取り分けで与える場合には、アレルギーのある赤ちゃんは要注意です。外食では、意外なメニューに意外なアレルゲンが使用されていることも多いので、アレルゲン表示がハッキリしていない場合は、取り分けはやめておくのが無難です。こうした点についても、事前に確認しておけるといいですね。
やっぱり便利! ママの味方『ベビーフード』
少し値は張ってしまいますが、ベビーフードをあらかじめ用意しておき、持ち込みをさせてもらうのがベター。お弁当タイプのものでは、小さいスプーンなどもついている場合が多く、持ち運びもラクです。
赤ちゃんによっては、取り分けで「日頃食べているものとは硬さ・大きさが変わってしまう」と食べられなくなってしまうことも多いかと思います。ベビーフードであれば、この点も安心ですよね。
ただしベビーフードは、赤ちゃんによっては「このメーカーのものは食べない」など、好みがわかれることがあります。日頃の生活にも少しずつ取り入れておいて、食べられるものをあらかじめ把握できているといいですね。
離乳食で大切なのは、手作りか否かではなく「安全かどうか」です。手作りでなくとも、赤ちゃんにとって危険が少ないものを選べるのであれば、その離乳食には、十分に愛情がこもっています。
しっかりと事前準備をして、まだまだ暑い秋のお出かけも安心して楽しみたいですね!
佐原チハル
2013年、無痛分娩にて出産。ハニーと二人三脚、子育て奮闘中のフリーライターです。執筆内容は、コラム・書評・ゲームシナリオなど雑多。性や恋愛に関するユースワーカー業・書店...
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