2017.10.23
カフェイン入りの飲み物、子どもはいつから、どのくらいなら大丈夫?
少しずつ朝晩も冷えこんできて、温かい飲み物が美味しく感じる時期ですね。パパやママがコーヒー好きだと子供も興味を持って飲みたがってしまう…ということもあるかもしれません。
でも、「コーヒーやカフェイン入りの飲み物っていつから飲ませていいの?」と疑問に思ったことはありませんか?
カフェインとは?
カフェインは、コーヒー豆のほかに茶葉やカカオ豆などにも含まれる食品成分です。およそ200年前にドイツの科学者が、世界で初めてコーヒー豆からカフェインを分離したのだとか。
その後、さまざまな飲み物を通じて世界で親しまれるようになりましたが、カフェインを摂取することの効果や弊害もだんだんと知られるところとなりました。
カフェイン摂取によるメリット・デメリット
カフェインを摂ることには、眠気を抑える覚醒作用や集中力アップ、利尿作用などのメリットが知られています。適量を守りながら楽しめば、嗜好品として食生活を豊かにしてくれるものでもあります。
一方で、最近でもカフェインの過剰摂取による中毒死が話題になったように、カフェインには摂り過ぎると不眠、吐き気、不安や焦りを感じやすくなる、心拍数が上がるなどの副作用もあります。
カナダの保健省では、1日のカフェイン最大摂取量の基準として、子供4~6歳では45mg、7~9歳では62.5mg、10~12歳では85mgを示しています。カフェインの耐性には個人差があり、状況によっても違いますが、特に妊婦や子供の過剰摂取はリスクのあるものと理解しておくべきでしょう。
ちなみに(社)全日本コーヒー協会によると、12~15歳以上で大人並みに体重が50kgを超えている場合は、大人と同じようにコーヒーを飲んでもかまわないとされています。
子供の好きなあの飲み物にも!知らず知らずのカフェイン摂取に注意!
カフェインを含む飲み物はコーヒーだけではありません。意外とご家庭でカフェインが入っていると思わずに子供に飲ませているものもあるかもしれません。以下、一般的な飲み物のカフェイン含有量をご紹介します。
<コップ1杯(150ml)あたりのカフェイン含有量>
- コーヒー(炒り豆・ドリップ)…100mg
- ホットココア…50mg
- 紅茶・煎茶・ウーロン茶…30mg
緑茶やココアなどは季節によっては必要以上に摂りすぎてしまうこともある飲み物なので、子供に飲ませるときは注意しましょう。
逆に、全くカフェインが含まれていない飲み物には、麦茶・黒豆茶・杜仲茶・ルイボス茶などがあります。市販のペットボトルだと『爽健美茶』、『六条麦茶』、『十六茶』などもカフェインが含まれていないのだそう。
気になる方は、買うときにその都度、成分表示を確認してみるといいかもしれませんね。
昔と比べ子供達も身の回りにある飲み物の種類が増え、色んな飲料を口にする機会が増えました。もちろん、少量のカフェインを気分転換程度に摂ることまで気にし過ぎることはありませんが、子供達の体に影響がないよう上手に付き合っていきたいですね。
PHOTO/Jacky Co/Shutterstock
参考/
日経トレンディネット「カフェインは子どものカラダに良い? 悪い?」
ニンプス「カフェイン量 妊婦の飲み物図鑑」
いこーよ「カフェインって子どもに飲ませても大丈夫?」
UCC「知識についてのQ&A」
wikipedia「カフェイン」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン