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2017.01.31

米カップヌードルが脱『化学調味料』を決定。『MSG』は本当に体に悪いの?

米カップヌードルが脱『化学調味料』を決定。『MSG』は本当に体に悪いの?

手軽に食べられる反面、食品添加物の影響も怖いインスタントラーメンやスナック菓子。あまり食べないように気をつけていても、どうしても頼ってしまうこともあります。しかし、近年は自然志向の人が増えた影響で、アメリカではカップ麺の売上が落ちているのだそう。

そこで、アメリカの日清カップヌードルは減塩や脱『MSG(グルタミン酸ナトリウム)』を決定。『MSG』とは『うま味調味料』や『化学調味料』ともいわれる人口調味料のことで、日本の家庭でもよく使われるものですが、本当に体に悪いものなのでしょうか?

人口調味料『MSG(グルタミン酸ナトリウム)』とは?

人口調味料『MSG』とは『グルタミン酸ナトリウム』の略称で、食べ物のうまみを増すために使われる食品添加物のこと。原材料は糖蜜やトウモロコシで、米食料医薬品局(FDA)でも一般的に安全と認められる食品添加物として指定されています。

そのため、中華料理をはじめ、ポテトチップスやインスタントラーメンなどにもよく使用されているのです。

アメリカで訴えられた『MSG』の健康被害

アメリカでは『MSG』使用の有無を表記する飲食店も多く、これが安全の基準として見られていることもあるのだそう。

なぜこういった状況になったのかというと、アメリカの中華料理店で食事をした人が頭痛や発汗、顔のほてりなどを訴え、ひどい場合は嘔吐などの症状が見られたからです。こういった症状は、食後2時間以内にあらわれ数時間から数日続くこともあります。

これは『中華料理店症候群』と呼ばれ、原因は大量に使用された『MSG』だといわれましたが、現在も化学的に証明されていません。しかしこの事件以降、アメリカでは『MSG』使用の有無が安全の判断基準になっているところもあります。

『MSG』とうまく付き合う方法は『過剰摂取』に気をつけること!

MSG 付き合い方

アメリカの場合、中華料理店で過剰に使用されたことにより、健康被害が起こったとされています。そのため、適量の使用には問題はありません。毎食インスタントラーメンやポテチのような食品を大量に食べるといったことがなければ、そこまで心配する必要はないでしょう。

ですが、過剰摂取を防ぐためにもどんな食品に使われているのかきちんと理解しておくことは大切です。気になるならば食品添加物の含まれる食材を使わないように、きちんと出汁をとって調理する、お菓子は手作りするといった工夫も重要です。

食品表記欄に『調味料(アミノ酸)』と書かれている場合、『MSG』が含まれていることがほとんどです。出汁の素や子どもが好きなお菓子、ベビーフードにも含まれていることが多いので、食品表記はきちんと確認し、摂りすぎに気をつけましょう。

市販品に頼るときには、『化学調味料・着色料無添加』と表記されているかどうかを基準に選ぶのもいいですよ。

身近な食品に含まれる『MSG』ですが、過剰摂取にならないよう気をつけていれば、健康被害を防ぐことができます。スナック菓子やインスタント食品などに含まれていることも多いので、「間食は手作りにする」「インスタントは週に1回!」など、各家庭でルールを作ってみてはいかがでしょうか?

参照/ Healthline「グルタミン酸ナトリウム(MSG:monosodium glutamate)」
美肌×レシピbyスキンケア大学「食品添加物の危険性について考えよう」
YAHOO!JAPANニュース「米カップヌードル、脱“味の素”」
室次醤油「MSGって知っていますか?海外では「NO MSG」でないと売れません!」

むーみん

むーみん

就学時、教育学・看護学・介護・小児栄養・公衆衛生・児童福祉・カウンセリングなどの専門教科を学ぶ。ママになったあとは、これらの専門知識と育児経験を活かし、ライターの道へ...

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