2017.03.25
コレが保活のリアルだ!保育園に落ちた母親たちのマンガが話題!
ママたちのリアルの保活事情をまとめたマンガをサイト上にアップした、川崎市議会議員の小田理恵子さん。彼女のマンガに多くのママが共感しています!
小田理恵子さんってこんな人
神奈川県川崎市議会の議員を務める小田理恵子さん。
もともとは民間企業に勤めていた彼女でしたが、自治体相手のプロジェクトに参加した際に、お金の使い方や社会保障の制度などに疑問をもったことから市政を目指し、市議に転身したそうです。
保育園落ちた!ママの生の声を元にしたマンガが話題!
“保活”とは、保育園に子どもを入園させるための活動のこと。どこの保育園に入園希望を出すかを決めるために、事前に保育園を見学したり園の説明会に参加したりします。
最近の深刻化する待機児童問題で保活はとっても苦しいものに…。そんな保活のリアルを綴ったマンガを見ていきましょう。
マンガの主人公はAさん、大手メーカーに勤める女性です。
マーケティング部門のグループリーダーを務めるAさん。社会人としてのキャリアを積む中、35歳で子どもを授かった彼女の妊娠に、職場も祝福ムード。
先輩の言葉に“保活”を意識し始めたAさんでしたが、なんだかんだで就業中は時間に余裕がなく、産休に入ってから保活をはじめることに。ここから“保活”の苦悩がはじまります。まず待ち受けていたのが、保育園の情報収集…。
分散した70園分の情報をどうにかまとめ上げたAさん。次はそのデータをもとに園の見学をして回るわけですが、これもまたスムーズにはいきません…。
定員数の何倍もの人数の見学者を目の当たりにしたAさん。さらに、ただでさえ少ない枠も、同じ園にきょうだいのいる子が優先になる“きょうだい枠”の存在を知り、いよいよ焦りだします。
保育園について夫とも毎日のように話ってきたAさんは、望みを託して計13園の希望を出します。そして、いよいよ選定結果の通知が…。
1年間の必死の保活もむなしく、惨敗…。わずかな望みは二次選考、いわゆる保育園のキャンセル待ちのようなものです。しかし、選定順位について知れば知るほど、さらなる厳しい現実が見えてくるのでした。
保育園の選定は、たいてい家庭状況を可視化したランクやポイント制で行われます。同ランク同ポイントの申請者がたくさんいる場合は、子どもの数が多い世帯や、世帯所得の低い順で順位が決まります。つまり、Aさんのようなキャリア女性ほど保活が難しくなるのです。
保活が難しいということはすなわち、仕事を辞めることも考えなくてはいけません…。そうなると、これまで描いていたライフプランも根底から崩れてしまいます。これまでのこと、これからのこと、目の前が真っ暗になる思いです…。
これは保育園の倍率の高い地域に住むAさんの例ですが、人口の多い都市部で共働きの夫婦という点を見れば、よくあるケースだといえそうです。実際に、小田さんの元には保育園に落ちた母親から「助けて!」という相談がいくつも舞い込むのだそう…。
SNSでも話題に
小田さんのブログに掲載された『【待機児童問題】保育園落ちた!ママさん達の声を聞いてみた。』はTwitterをはじめとするSNSでも話題になっています。
これ、社会の敗北ですよ。僕も、子供ができて育児する前は、こんなことがあるなんて全く知らなかった。ぜひ読んでください。
— whistleman (@whistleman) 2017年3月1日
https://t.co/6IMwJhsCiw
子どもを産んで初めて知ることってたくさんありますが、保活問題もそのひとつ。女性の就労を推進する社会でありながら、仕事を続けたいと望む女性が子どもを保育園に預けられないなんて…。いったい私たちママはどうしたらいいのでしょう?
これはキツ過ぎる…。そしてこういう現実を目の当たりにすると、子供欲しくても諦める人がいるだろうし… – 【待機児童問題】保育園落ちた!ママさん達の声を聞いてみた。Aさんの場合 https://t.co/OT6wctSJ35
— Akira K. (@kirameister_) 2017年2月27日
このマンガがもしも…の話なら良かったのですが、残念なことに現実なんですよね。子どもを預けられなければ当然のように、夫婦の働き方や世帯年収にも影響が出てきます。きっと主人公のAさんのように「2人目は無理かな」と考えてしまうママも多いはず…。
【待機児童問題】保育園落ちた!ママさん達の声を聞いてみた。Aさんの場合 https://t.co/WLkUJiqXZP
— まなしば (@manami1030) 2017年2月27日
あーこれ本当あるあるだ…定員のうち兄弟枠でほとんど埋まってしまって第一子はキツイという話。また兄弟すら入れない家庭も多発してて今年も本当厳しかった。つらい
マンガ内でも取り上げられている“きょうだい枠”、取り扱いは地域によっても違いがあるようですが、その影響力はとても大きいようです。
きょうだい枠で残った枠をさらにランクやポイント制で奪い合うわけですから、主人公のAさんのように“逆立ちしても認可に入れない”世帯が出てしまうんですね…。
中には「認可外に入れればいい。」「ベビーシッターを雇えばいい。」という声もあるようです。
しかし、今回のAさんの住んでいる自治体では認可保育園を増やすために、認可外が次々と認可化されていて、そもそも認可外自体の倍率も7倍以上と高く、希望しても簡単に入れるものではないのだそう。
そして、ベビーシッターともなると月に30万円はかかる計算です。いくら共働きといっても、月にこれだけのシッター代を払える家庭がいったいどれくらいあるでしょうか…。
マンガで見ると、保活ママの現状がリアルに伝わってきていろいろ考えさせられますね…。マンガの全貌はこちらのサイトから閲覧できます。
小田さんのサイトでは他にも保育園に落ちたママの声をテーマにしたマンガが紹介されています。ぜひ見てみてくださいね。
参照/ 小田理恵子 4コマ漫画:ここが変だよ地方議会「【待機児童問題】保育園落ちた!ママさん達の声を聞いてみた。Aさんの場合」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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