2016.01.04
かわいいけどウイルスは防げない?!ガーゼマスクの効果
寒さも本番。あちこちで風邪引きさんに出くわすこの時期、マスク姿の子どもたちもたくさん見かけますよね。
ところで園児たちがよく着けているかわいらしいガーゼマスク。これ、ウイルスはほぼ防げないって知っていましたか? 着けていれば安心ということではないんですって!
でも、乾燥から守ったり、唾液の拡散を防ぐ効果はあるのだとか。やっぱり風邪予防には手洗いうがいが基本のようです。
子どもに人気のガーゼマスク。風邪のウイルスは出入り自由?!
家庭用マスクの9割を占めるのは、フィルター性能が高い「不織布マスク」。一方、子どもに圧倒的に支持されるのは「ガーゼマスク」です。柔らかくて肌触りがいいですよね。唾液の吸水性もいいので、小さい子には好まれるようです。
最近はかわいい色柄もたくさんあり、手作りするママも増えているよう。洗って繰り返し使えるのも特徴です。
ところがこのガーゼマスク、“外からのウイルスはほぼ防げない”んだそう。
風邪ウイルスの大きさは、およそ0.1マイクロメートルと超極小。電子顕微鏡でしか確認できないレベルです。つまり、ウイルスからしてみれば、ガーゼは大きなトンネルをくぐるようなもの。特に医療的な配慮がなされていない手作りマスクは、ウイルス侵入防止の効果は期待できません。
では着けても意味がないのかというと、そうでもないようです。
ガーゼマスクは保湿性と保温性が魅力
「やっているから安全とは言えないけど無意味ではないんです」と話すのは、NPO法人日本ハートマスク協会代表理事の田尻良さん。
ガーゼマスクのメリットは保湿性や保温性。喉や肌を乾燥から守ってくれるそうです。さらに咳やくしゃみなどによるウイルスを含んだ唾の飛散防止効果もあるので、「人にうつさない為ならば、ガーゼマスクでもある程度有効」とのこと。「風邪をうつし合うリスク、集団感染のスピードを緩める役目は果たします」。
大楽眞衣子
横浜市出身。大学卒業後、大手新聞社の記者として勤務。数年間の記者経験を経てフリーライターに。実家から遠く離れた静岡県で、3歳5歳7歳の男の子3人を子育て中。長男出産か...
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