春が旬のキャベツ！『デザイナーフーズ・ピラミッド』を知って抗酸化力ゲット！

がんの予防効果の高い順に食品を並べた『デザイナーフーズ・ピラミッド』をご存知ですか？　中でも特に注目されているのが、春に旬を迎える“キャベツ”！
そこで、農家のママにおいしい食べ方を聞いてきました！

『デザイナーフーズ・ピラミッド』は、がん予防に効果の高い食品

『デザイナーズフーズ・ピラミッド』は最近テレビ東京の『主治医が見つかる診療所』でも特集を組まれるなど、かなり認知されてきているように感じます。

デザイナーフーズ・ピラミッドとは、1990年にアメリカ国立がん研究所が発表したもので、がん予防効果の高い食品40種類を効果の高い順にピラミッドに表したものです。 どれも疫学研究の報告数と、研究の信頼度の高さを基準に精査されている食品です。

これらの食品は『デザイナーフーズ』といわれており、ピラミッドの上にあるほど抗酸化力が強く、毎日少量でも食べ続けるとがんになりにくいといわれています。

デザイナーフーズ・ピラミッドの食品

がん予防食品として、デザイナーフーズ・ピラミッドの1段目から3段目までは、次のようになっています。

出典：医療法人社団　健友会　やましろ病院「ガン予防と食生活」

1段目：ニンニク、キャベツ、カンゾウ、大豆、セロリ、ショウガ、パースニップなど
2段目：タマネギ、お茶、ターメリック、全粒小麦、亜麻、玄米、柑橘類、トマト、ナス、ピーマン、ブロッコリーなど
3段目：マスクメロン、バジル、タラゴン、カラス麦、ハッカ、オレガノ、きゅうり、タイム、あさつき、ローズマリー、セージ、ジャガイモ、ベリーなど

特に注目すべき食品は“キャベツ”！

デザイナーフーズ・ピラミッドの作成において、アメリカに共同研究を依頼された『大澤俊彦農学博士』が特に注目しているがん予防食材は、“キャベツ”だそうです。キャベツには、アブラナ科の野菜の辛み成分である『イソチオシアネート』が含まれており、がん細胞を自滅させる働きがあるといわれています。

博士によると、キャベツは、1日当たり150gを食べた方がいいそうです。

2～4月は春キャベツの旬！

ここまで読んだ方は、そろそろキャベツが食べたくなってきたのではないでしょうか。ラッキーなことに、2～4月は春キャベツが旬を迎えます！

春キャベツは他の季節のキャベツとは品種がちがい、葉がふんわり柔らかく、甘くておいしいんです。生でも甘くて柔らかい食感を楽しめますし、炒めてもすぐに火が通ります。ポトフやロールキャベツなどで煮込めば、トロトロに！

春キャベツは、葉と葉の間に空気が含まれているので、フワフワしています。薄い葉が何層にも重なっている他の季節のキャベツとは見た目もちがうので、子どもと観察するのも楽しいですよ。

春キャベツ農家のママからひとこと

春キャベツの大産地である千葉県銚子市の農家のママに、春キャベツについて教えていただきました。

春キャベツは旬の野菜です。冬～春はキャベツを食べる蝶の幼虫がいないので、ほとんど農薬をかける必要がなく安心ですよ。（初夏から幼虫が出現するので、農薬が必要になってきます。）旬の野菜は栄養がたっぷりで、味もおいしいです。この季節だけしか味わえない、春キャベツの甘みを楽しんでくださいね！

スーパーなどの売り場で買うときにチェックしたいのが、キャベツのお尻。お尻の切り口が真っ白なのが、鮮度がいい証拠です。それから手にしたときに、ずっしり重いキャベツはおいしいですよ。

我が家では、春はキャベツが食べ放題。白菜の代わりに鍋や餃子に入れたり、味噌汁にしたりして毎日食べています。焼きそばや炒め物も、油なじみがよく、甘みも感じられておいしいです。甘みがあるので、ジューサーで春キャベツジュースを作ることも。子ども用にはリンゴもブレンドします。生ジュースは酵素が生きているのでヘルシーですよ。

忙しい日は、春キャベツにフワッとラップをしてレンジで加熱したものに、ポン酢しょうゆをかけて食べています。家族に大好評です。

さぁ、筆者はこれからスーパーに春キャベツを買いに行って、春キャベツのポトフを作ろうと思います！　みなさんの今夜のおかずは決まりましたか？

参照／ 日本食生活学会誌Vol. 20 (2009) No. 1「がん予防と食品、大澤 俊彦」
テレビ東京「主治医が見つかる診療所、“がん”にならないために！超早期発見＆完全予防ＳＰ」
Wikipedia「デザイナーフーズ計画」