2018.04.08
実際にいくらかけてる?学習塾や家庭教師にかける金額の実態
ママ友の間では、具体的に「いくらぐらい塾や家庭教師にお金をかけている?」という話はしにくいものですよね。でも、子供のためを思うとついつい膨らみがちな出費だからこそ、平均的な金額の現実はちゃんと知っておきたいもの。
今回は、学習塾費と家庭教師費の年代別平均額についてご紹介します。
中学校では公立が上回る!?『学習塾費』、年間平均額は?
文部科学省の統計調査によると、『学習塾費』に支出した家庭の年間の平均額は、年代別に公立、私立ともに以下のようになっています。
幼稚園:公立約6万2千円、私立約6万8千円
小学校:公立約15万1千円、私立約32万円
中学校:公立約29万4千円、私立約26万2千円
高等学校:公立約30万2千円、私立約39万4千円
平均額だけ見ると、私立に通う家庭の学習塾費が高い傾向が読み取れますが、中学校の段階では私立より公立の方が上回っています。公立は、高校受験を見越して塾への支出が増える傾向にあるのでしょう。
どの年代も、全体のうち“学習塾費0円”と全くお金をかけない家庭の割合が最も高くなっていますが、学習塾費を支出している割合の中では、私立小学校、公立中学校、私立中学校、公立高校、私立高校において“年間40万円以上”も支出している割合が最も高い傾向にあります。
ちなみに、学習塾費0円と全くお金をかけない家庭の割合は、小学校では、公立62.2%に対して私立では30.9%。小学校段階では、公立と私立で学習塾にお金をかける家庭とかけない家庭の差が非常に大きいといえますね。
『家庭教師費等』の年間平均額は?
次に、『家庭教師費等』(通信教育を含む)に支出した家庭の年間の平均額は、以下のようになっています。
幼稚園:公立約2万円、私立約2万3千円
小学校:公立約4万3千円、私立約10万7千円
中学校:公立約7万9千円、私立約11万7千円
高等学校:公立約8万9千円、私立約11万7千円
家庭教師費においては、各年代の公立・私立いずれの学校種においても、“家庭教師費0円”である割合が70%以上と大半で、家庭教師費等に支出をしている場合でも、最も多いのは公立中学校を除き“1万円以上5万円未満”という結果になっています(公立中学校は“1円~10万円未満”の割合が最も高い)。
一方で、平均額に注目してみると、公立・私立ともに幼稚園の家庭教師費は2万円以上あり、早期教育に年々関心が高くなっていることや幼児の通信教育のバリエーションが増えていることがうかがえます。
近年は中学受験への意識が高まっており、小学校低学年から教育費をかける家庭も増えていることからも、今後は高校受験だけでなく、中学受験に特化した家庭教師費等の割合が増えていくのかもしれませんね。
塾や家庭教師にかかってくる費用は、月々の月謝だけではなく、入会金や夏季・冬季講習費、問題集・参考書などの教材費、教室維持費、近くになければ交通費など予想していなかった出費がかさんでしまうこともあります。
お友達が通っているから…と軽い気持ちで始めてしまい、後々の教育費が足りない!ということにならないように、スタートするときにはしっかり先のことまで考えておくことが大切です。
そして、今後、教育費が大きくかかってくるかもしれない時期があることを想定しながら少しずつ早めに準備しておけるといいですね!
PHOTO/Faberr Ink/Shutterstock
参考/
文部科学省「2 調査結果の概要」
関連コラム
▶幼児にも家庭教師?お勉強だけじゃない、今どきの家庭教師事情
▶一体いくらかかる?知っておきたい教育費の内訳と金額
▶就学前で将来に差がつく!幼児期に育むべき“非認知能力”の重要性
▶マシュマロを我慢できる子は将来成功する?!IQより大事な自制心
記事提供:ならいごとキッズ マガジン