我が子の経験から伝えたい!『食物アレルギー』の治療と対応
医師からすすめられた“負荷試験”
長男が5歳になったときに卵の負荷試験を行いました。血液検査による数値と、実際に食べられるかが完全に比例するわけではないためです。
負荷試験の内容とは?
1日入院し、医師の見守るなかで卵を少量ずつ摂取し、症状がでないかを観察するというもの。20分ごとに量を増やしていき、アレルギー反応が出たら終了。
長男は目標値の10ccまで摂取することはできず、途中で終了となりました。腹痛、嘔吐、発疹などの症状が出たためです。
アレルギーの症状を抑える飲み薬を処方され、症状が落ち着いてからその日のうちに退院しました。
負荷試験後の対応、治療方法
負荷試験の結果、完全除去から経口免疫療法へすすむことになりました。少量ずつ卵を摂取し、アレルギーに対する免疫をつけていくものです。最終目標の数値と、1週間ごとに増量していくスケジュールを設定してもらい、自宅で実践することに。
卵液をスポイトで測りながら取り、加熱して毎日食べさせました。症状が出たときのために飲み薬も処方されました。
卵の量が多くなると、子どもが嫌がって食べなくなったため、医師に相談しました。加工品(菓子、菓子パン、ハムなど)の卵の含有量を調べた一覧表から、1種類を選んで摂取する方法に切り替えることになりました。
“たけのこの里”を1粒からスタートし、現在も増量しながら続けています。
幼稚園や小学校での対応はどうする?
幼稚園ではお弁当と給食を選ぶことができたので、お弁当にしました。給食でもアレルギー対応をしてくれる園はあります。ただ、除去する品目が多い場合は難しいかもしれません。
小学校の給食も可能な範囲で除去してくれます。たとえば“かきたま汁”であれば、卵をかける前のスープを提供してもらったり、“おでん”では卵ぬきであったり。
ただ、オムレツなど除去が無理な場合は家から代替食を持っていくこともあります。毎月栄養士さんと手紙でやり取りして確認しています。
食物アレルギーだからこそ得られることもあった!
子どもに食物アレルギーがあると分かったときは落ち込みました。小学校に入学する頃には治るケースが多いと聞いていましたが、まだアレルギーは残ったままです。
少量ずつ食べることを始めた効果なのか、小学1年生の頃から数値が緩やかに下がりはじめ、希望が持てるようになりました。
しかし、マイナス面ばかりではありません。除去食を作るのは大変でしたが、みんなと同じようなものを食べさせてあげたいと、いろいろなものを手作りするようになりました。
また、加工品に含まれている表示を見る習慣が身につき、卵だけではなく食品添加物の知識も増えました。
食物アレルギーの子どもを持つと心配ですが、アレルギーに対する理解や対応も徐々に増えていると感じます。子どもが成長すればアレルギーは改善していく場合が多く、子ども自ら確認できるようにもなります。
私が悩んだすえに選んだ医師を信じて、今後も子どものアレルギーに向き合っていきたいと思います 。同じようなアレルギーの子どもを持つママも希望を持って、納得できる医師や仲間と一緒に乗り越えていきましょうね!
Kayoko*
二児のママ。 大学では心理学を専攻。 卒業後はメーカーに勤務し、営業・商品企画を経験。結婚後は自宅にて小論文添削。現在はWEBライターとして活動中。 仕事・育児・趣味のディ...
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