2018.04.13
気づかぬうちに我が子も!?『エルサゲート』の被害に遭わないために
YouTubeなどの動画共有サイトにアップロードされている子ども向けのアニメ。一緒にいる大人がちょっと手を離せないときなどに、子どもにスマホを渡してしばらく自動再生させているという風景も、今の時代珍しくはありません。
ところがここ最近、“子ども向けの動画を装っている暴力的・わいせつな動画”、いわゆる『エルサゲート』が世界的に深刻な問題になっているのをご存知ですか?
子ども向けを装った裏に…『エルサゲート』の実態
『エルサゲート』の問題点は“一見ふつうの子ども向け動画”に見えるにも関わらず、実際には子どもにはふさわしくない暴力的・わいせつで過激な内容での動画であるという点。『アナと雪の女王』や『スパイダーマン』『アンパンマン』など、有名なキャラクターを利用して製作されているのが特徴です。
ちなみに、エルサゲートとはアナと雪の女王の『エルサ』と不祥事を表す『ゲート』を組み合わせた造語。これらが健全な動画の“関連動画”として結びつけられてしまっていたり、検索で上位にひっかかってしまうという点がとても厄介なのです。
動画の内容の例を挙げると“悪役キャラクターが泣き叫ぶ女の子を生き埋めにする”ものや“ディズニーキャラクターが暴力・ポルノを扱う”ものなど。中にはとても精巧にCGで製作されているものもあるのですが、大人が見ればもちろんすぐに不適切なものと判断できます。
ところが、子どもにはその判断ができないため、そのままその動画を視聴してしまい、その結果精神的なショックを受けてしまうというわけです。
Twitter上でも被害報告が…
このような動画を知らず知らずのうちに子どもが見てしまったり、自分自身が何気なく見ていた動画が実はエルサゲートの類であったという報告が、”#elsagate”とともに、ここ最近Twitterなどでも続々上がっているのです。
もちろん、何も対策がなされていないわけでなはくYouTubeでもチャンネル単位で動画を削除したり、アカウントを永久停止するなどの処置はされているようですが、実際には今のプログラムではなかなか監視や判断が追いつかず、残念ながらまだまだイタチごっこのようです(2018年3月現在)。
どうるすべき?『エルサゲート』の具体的な回避法とは
子どもに危険な動画を見せないためには、何よりもYouTubeなどの動画共有サイトは避けるのが確実な方法です。子どもに動画を見せたいときには、テレビやスマホなどにあらかじめ保存しておいた動画を見せるのがもっとも安全ですね。
また、動画共有サイトを見せる場合には、必ず大人も一緒に見るようにしましょう。これは雲行きが怪しいぞ…と思ったら即座に対処できるので、子どもにスマホを渡しっぱなしにしておくよりは安全ですね。
定額サービスを利用する方法も!
YouTubeのように、動画を自由に投稿・閲覧できるようなサイトではなく、定額制の動画配信サービスを利用するというのも1つの方法です。アニメなど子ども向けのコンテンツが豊富なサービスもたくさんありますよ!
Amazon プライム・ビデオ(アマゾンプライム会員向け 月額400円 ※税込)
Amazon プライム・ビデオはプライム会員を対象に映画やドラマ、Amazonオリジナル作品やアニメが無料で視聴できるサービス。『ドラえもん』や『妖怪ウォッチ』などの定番のアニメシリーズのほか、『しまじろう』や『おさるのジョージ』、『はなかっぱ』、男の子に大人気の『スーパー戦隊シリーズ』なども楽しめます。
Hulu(月額933円 ※税別)
Huluは50,000本の映画やドラマ、アニメが見放題。インターネットに接続したTVやPC、ゲーム機などでも動画の視聴が可能です。常時30話を配信している『アンパンマンチャンネル』や『きかんしゃトーマス』、『名探偵コナン』などが配信中。
Netflix(ベーシックプランの場合 月額790円 ※税別)
Netflixは『忍たま乱太郎』、『ハローキティ』などがラインナップ。中高生~大人世代が見るようなジャンルも豊富なので、アニメ好きママにもおすすめ。“個人プロフィール(最大5人まで)を登録することで、個々でより楽しめる工夫も。TV、PC、スマホ、タブレットなどでの視聴が可能です。
dTV(月額500円 ※税別)
dTVはドコモが運営する動画配信サービス。以前はドコモ会員専用でしたが、現在ではドコモ会員以外でも利用可能。『トムとジェリー』『ミッキーマウスクラブ』『ノンタン』などの動画が視聴できます。
auビデオパス(月額562円 ※税別)
auビデオパスはau会員向けの動画サービス。アニメのラインナップは『おそ松さん』など。毎月もらえるポイントを使えば最新作も視聴できます。そのほかに、映画館での鑑賞料金が割引になるサービスも。
どうしても手が離せないときなどに便利な動画。とはいえ、エルサゲートのように危険な動画も公開されているのも現実。対策をきちんととることや、スマホからTVにつなげて見られるものもあるので、使うときには賢い選択をしたいものですね。
そして、くれぐれも“動画の見せすぎ”にならないように注意しましょう!
※本記事の情報は、2018年4月現在のものです。
PHOTO/Twin Design/shutterstock
参照/
INTERNET Watch「子ども向けを装った暴力・猥褻動画「エルサゲート」が社会問題化。日本での取り組みは?」
togetter「子供向け動画と思いきや、残酷・過激な内容を流す「エルサゲート」とは…子どもに見せるコンテンツには注意が必要」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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