2019.04.20
0歳の初めての高熱は『突発性発疹』!? 2歳以上でなることも!なったときの対処法とは?
0歳の赤ちゃんが初めて40度近くの高熱を出した! ママとしては心配になることも多いかもしれませんが、もしかしたらそれは突発性発疹かも…!?
今回は突発性発疹の原因や、なってしまったときの対処法についてご紹介します。
初めての高熱!?『突発性発疹』とは
突発性発疹は、ほとんどの日本人が持っている『ヒトヘルペスウイルス6型(HHV6)』に乳幼児が初めて感染したときにかかる、高熱や発疹をともなう疾患です。
感染経路の多くは接触感染、39~40度の高熱が3〜4日間続き、その後、解熱とともに胴体、顔、手足等に1センチほどの発疹が出現する、などの症状が見られます。
この発疹は自然と消えていきますが、完全に発疹が治まるには2~4日かかります。また、発熱時に下痢をする子もいますが、脱水症状に陥るほどの激しい下痢でないのも特徴です。
発症のタイミングや仕方も人によって異なることも。必ず病院で受診を!
突発性発疹では『高熱』や『発疹』などの症状が現れる、というのは先ほど紹介した通りですが、中にはこれらの症状にあてはまらないケースもあるようです。
日本人の場合、突発性発疹に感染した子のうちの10%は、解熱時の発疹の症状が現れなかったという報告も。また、ほとんどの子が生後6ヶ月~1歳くらいに突発性発疹に罹患しますが、ごくまれに3~4歳でも罹患するケースも見られます。
また、中には、突発性発疹に2回かかってしまう子もいるのだとか。基本的には『ヒトヘルペスウイルス6型』は1回感染すると抗体が形成されるので、その後2度と発症することはありません。
しかし、6型とは異なる『ヒトヘルペスウイルス7型』に感染するパターンもあり、その場合は再び突発性発疹のような症状が現れるのです。その一方、突発性発疹の原因ウイルスに接触し感染したものの、発症まではいたらないという子もいます。
いずれにせよ、別の疾患の可能性も否定できないので自己判断はNG。症状が見られた場合は、かかりつけの小児科で必ず診察を受けるようにしましょう。
突発性発疹にかかったときの対処法
病院で突発性発疹と診断された場合、基本的に発熱時も機嫌よく母乳やミルクをいつも通り飲んでいるようであれば、家で安静にして様子を見るようにしましょう。発熱時は水分が奪われやすいので、こまめに水分をとらせることも大切です。
自然に治癒する病気ではありますが、発熱時は熱性けいれんや脳症といった合併症を引き起こすケースもあるので、ママは注意して子どもの様子を見ておく必要があります。
さらに、やたら不機嫌、ぼんやりとして反応が鈍い、何度も吐く、解熱しないうちに発疹が出現する、目の赤み、首の腫れ等の症状が出ている場合は、突発性発疹ではない違う病気の可能性もあるため、医師にしっかりと症状を伝え、診てもらうようにしましょう。
保育園の登園はいつから?
突発性発疹については、解熱後1日以上経過して全身状態がよければ保育園への登園が可能、というガイドラインが厚生労働省から出ています。
ただし、突発性発疹は熱があるときは比較的元気で、解熱してから眠れない、泣き止まないなど、不機嫌になるという特徴があります。解熱後1日経過したとしても、登園については子どもの様子を見ながら、保育園の先生と相談して決めると良いでしょう。
生まれて初めて40度近くの高熱が出たら、ママもついつい焦ってしまうかもしれませんが、突発性発疹は自然に治癒するものなので、焦らずに適切な対処をしてあげましょう。他の疾患との判別が難しいこともあるので、医師の診察は必ず受けるようにしましょうね。
TOP PHOTO/alice-photo/Shutterstock
参照/
メディカルノート「写真でみる突発性発疹症の症状―原因や対処法は?」
NIID 国立感染症研究所「突発性発疹とは」
M’sこどもクリニック瑞江「突発性発疹について」
横浜 山下町 田島クリニック「突発性発疹(Exanthema Subitum)とは?」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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