2017.02.09
あなたは賛成派?反対派?幼稚園児&小学生の『友チョコ』問題
バレンタインの季節になると、子どもがいる家庭では、お友だちに渡すいわゆる『友チョコ』を用意することもあるかもしれません。
ママ世代が子どものころには、『友チョコ』の風習はあまりなかったように思いますが、最近は性別に限らず、たくさんのお友だちにチョコレートを配るのが当たり前のようです。
でも、実はこれ、賛否両論。なぜでしょうか? 賛成意見と反対意見、両方を見ていきましょう。
「子どもが喜ぶなら…」「一緒に作りたい!」『友チョコ』賛成派の意見
まずは賛成意見から。
子どもが喜ぶ
「子どもが喜ぶから」「あげたがるから」「手作りしたがるから」。子どもの意思を尊重してあげたい、という意見が多いようですね。
お友だち同士でチョコレートを交換するのは楽しいですし、自分もたくさんチョコレートをもらえるんですから、それは喜びますよね!
ハロウィンもそうですが、やっぱりお菓子をたくさんもらえるイベントはウキウキするものです。
親と一緒に手作りするいい機会になる
子どもと一緒に手作りをしてお友だちにプレゼントすることを、親自身がイベントとして楽しんでいる、というケースも多いようです。
幼い子は、お手伝いはできても、自主的にお菓子作りをするのは難しいでしょう。「いかにかわいいチョコにするか」「かわいくラッピングするか」など、親の腕のみせどころ、という部分もありますね。
「禁止なのに…」「衛生的にちょっと…」友チョコ反対派の意見
それに対して、反対意見もあります。
禁止なのに園に持ち込んでしまうなど、マナー違反が気になる
基本的に、自由にチョコレートなどのお菓子を持ってきていい幼稚園や小学校は少ないでしょう。でも、NGだとわかっていながら、子どもに持たせて配らせてしまう家庭も…。持ってきて楽しそうに配っている子どもに強く「ダメ」「持って帰りなさい」とまでは言いづらい先生も多いようです。
そういうマナー違反に対して、「やってはいけないのに…」「子どもに食べ物を配らせるなんて…」というほかの保護者からの声が聞かれます。想像以上に、そういった行為は噂になってしまうものですね。
ウイルス性の病気が流行る時期でもあり、正直衛生面が気になる
バレンタインデーは2月14日。まだ寒さのこたえる時期で、ウイルス性の病気も流行するころです。
そう、インフルエンザやRSウイルス、ノロウイルスなどなど…特に「かかりたくなーい!」と思うような病気が流行する時期。
その時期に手作りお菓子をもらうことに、抵抗があるという家庭は多いようです。特に、子どもと一緒に作ったものは、正直「しっかり手を洗えていないかも…?」という想像もしてしまうのでしょう。
こういうことは、面と向かっては言えないことです。実は気にする人が多いということを心にとめておきたいですね。
お返しが面倒
「お返しが面倒」「でも、お返しせずに子どもがいじめられでもしたら…」という悩みを抱える保護者も多いようです。
特に、さほど子ども同士は仲が良いわけではないのにもらった場合、戸惑ってしまうのかもしれませんね。
『クラス全員』など不特定多数に配るのは考えもの
Photo/Happy Together/Shutterstock
やっぱり、友チョコを歓迎しているかどうかわからないご家庭にまで、当日いきなり配ってしまうのは考えものですね。それに、食中毒などの問題が起こったら、お互いにイヤな思いをします。
また、子どもにチョコレートを幼稚園・小学校などに持ち込ませて配らせる、というのはマナー違反。絶対にやめましょう。周りの子どもにまで影響を及ぼします。
小学生で、ある程度友だち同士で約束できる年齢になれば、本人たちの意思も関係してきます。でも、親が主導権を握って手作りを一緒にするうちは、お互いに気心が知れたご家庭に絞って、また、園が終わったあとなどに友チョコを配るようにしましょう。
バレンタインデーは楽しいイベントです。もちろん、バレンタインのイベントを行う予定があって、その参加者同士で友チョコを配る場合は、思う存分やる気を出してやりましょう! お互い気分よく過ごせるように、マナーを守って楽しみたいですね。
Photo/ilike/Shutterstock
村山明日香
神奈川県在住。三十路に突入しました。元雑誌編集者で、現在はフリーライター&エディター。やんちゃすぎる2人の子どもたちの育児をしながら、合間に執筆やチェック作業。おカタい...
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