2019.01.31
“カリスマ”、“KY“、”草食男子”…。平成の“若者言葉”の変遷【懐かしすぎてママたちが咽び泣く!?平成懐古特集Vol.3】
もうすぐ終わりを迎える『平成』は、ママたちがまさに青春を謳歌していた時代!
そんな平成の若者文化を象徴するのが、その時々の『流行語』たち。そこで、過去にユーキャン流行語大賞にノミネートされたものの中から、1990~2000年代にかけて若者の間で流行った言葉をピックアップしてみました!
懐かしい流行語とともに、当時の様子を思い出してみましょう。
90年:アッシーくん
1990年のユーキャン流行語対象にノミネートされたのが『アッシーくん』。電話1本で駆けつけ、車で送り迎えをしてくれるとっても便利な?存在。若い女性に“足”に使われる男性のことを皮肉ってこのように呼んでいましたね。
他にも、ご飯をごちそうしてくれる『メッシーくん』や高価なブランド品などを買ってくれる『ミツグくん』などもいました。90年代初頭といえばバブル崩壊前、女性がイケイケな時代だったのかも!?
94年:ヤンママ
ヤンキー、ヤングにママと付け加えた造語。茶髪に派手な格好のママたちの姿は、当時かなり衝撃的でした。今はオシャレで若く見えるママもたくさんいますが、お母さん=地味な雰囲気というイメージが変わりはじめたのがこの頃だったのかもしれませんね。
96年:ルーズソックス・アムラー・援助交際
この年は、当時黄金期だったギャル文化を象徴するような言葉が多数ノミネートされました。また、現在30代のママたちが高校生だった頃に大ブームとなったのがルーズソックス。ボリュームがあればあるほどかわいいとされていましたね。
そして、この時代の女子高生の教祖的存在だったのが安室奈美恵さん。彼女のトレードマークともいえる細眉や厚底ブーツですが、これをマネした『アムラー』がそこらじゅうに溢れていました。
また、中高生など18歳未満の女の子たちがアルバイト感覚で売春をする援助交際も大きな社会問題になりました。
99年:カリスマ・学校(級)崩壊
当時、ギャルファッションの聖地『渋谷109』の人気ショップ店員が雑誌などにたびたび登場し、ファッションをマネるギャルたちが続出。
彼女たちが着る服は次々に売れていくなど大きな影響を与え『カリスマショップ店員』として注目を浴びていました。
一方、学校生活では生徒や児童が教師の言うことを聞かないなどの理由で授業が行えず、学級が荒れてしまった状態『学校(学級)崩壊』が問題視されるように。
00年:ジコチュー・パラパラ
公共広告機構(AC)のテレビCMに、人に迷惑をかける自己中心的な『ジコ虫』が登場。今では普通に使われている『ジコチュー』という言葉の語源です。
そして、ギャルを中心に大ブームを巻き起こしたのが『パラパラ』と呼ばれるダンス。ユーロビートに合わせて手を器用に動かすダンスは、一見複雑そうに見えて実は覚えてしまえば簡単。クラブで踊りまくっていたママもいるのでは?
04年:セカチュー
片山恭一さんの恋愛小説『世界の中心で、愛をさけぶ』、略して『セカチュー』が大ヒット。切ない純愛ストーリーは涙無くしては読めませんでした。後に森山未來さんと長澤まさみさん主演で映画化もされ、こちらも空前の大ヒットとなりましたね。
05年:萌え~
“好き”とはちょっと異なる感情を表すこの言葉ですが、最初はアニメやゲームソフトのキャラクターに対して使われていたようです。この頃からオタク=陰気なイメージが少しずつ変わってきて、メイド喫茶なども続々登場しましたね。
アニメや漫画といった、いわゆる“オタク的”とされていたコンテンツが一気に花咲いた時代でもありました。
06年:ミクシィ
当時日本最大級のSNSとして多くの会員を獲得。誰かに招待してもらってから登録ができる“招待制度”や、自分のプロフィールや日記を見た人が分かる“足跡機能”なども話題に。趣味や出身校などが同じ人が集まる“コミュニティ”も盛り上がりました。
このときからSNSが急速に広まり、その後のFacebook、Twitter、Instagramへとつながっていきます。
07年:KY
K=空気が Y=読めない。その場の雰囲気や状況に合わせた言動ができない人を「KYなヤツ」などと呼びました。ついこの前流行った言葉のような気もしますが、最近では使う人もほとんど見かけなくなりましたね。もしかしてもう死語になっているのでしょうか…。
08年:チョリ~ッス
“ユッキーナ”こと木下優樹菜さんがバラエティ番組などで使いはじめた言葉。挨拶や了解などの意味で、若者の間で浸透しましたね。
09年:草食男子・女子力
恋愛に対して積極的でない男の人を草食系男子などと呼ぶようになったのがこの頃です。一方で、超積極的な女性を表す『肉食系女子』という言葉も。
また、女性としての魅力全般を指す『女子力』も話題に。美意識が高い、恋愛上手、料理が得意などいろいろなジャンルに対して使われていますね。
流行りの言葉とは、そのときの世相をよーく表すもの。バブル時代の『アッシー君』にはじまり、ギャル全盛期の『アムラー』ときて、『草食男子』…。90~00年代の流行語は、どんどんおとなしくなっている気がするのは筆者だけでしょうか。
これから先の時代にはどんな新しい流行語や若者言葉が生まれてくるのか、想像もつかないだけにちょっとワクワクしてきますね。
TOP PHOTO/Ariwasabi/shutterstock
参照/
キーワードノート『新語・流行語大賞』の一覧と解説』
ユーキャン新語・流行語大賞
mamaPRESS編集部
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