2019.05.01
高熱が続いたら要注意!?近年増加している『川崎病』の症状
風邪とよく似た症状であることから、なかなか見分けがつきにくいといわれている『川崎病』。実はここ数年でかかる子どもが増えてきているんです。その原因や、もしもなってしまったときの対処法とは?
近年増えてる『川崎病』って何?
一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、「一体どんな病気?」と聞かれてピンとくるママは少ないかもしれません。
『川崎病』は、1960年代に小児科医の川崎富作先生が世界で初めて発見した病気です。主に、4歳以下の小さな子どもがかかりやすい病気で、遺伝学的な因子や環境因子などが関係すると考えられていますが、はっきりとした原因はいまだにわかっていません。
ちなみに、人にから人へと感染する病気ではありません。
発熱からはじまるなど、風邪と症状が良く似ていることから発見が遅れるケースも珍しくないので注意が必要なのですが、実は2015年には患者数が過去最高になるなど、近年増加傾向にあるんです。
風邪とは違う症状も!チェックリスト
『川崎病』には風邪のような症状以外にも、特徴的な症状がいくつかあります。
1.5日以上続く発熱(38度以上)
2.発疹
3.両方の目が赤くなる(両側眼球結膜充血)
4.唇が赤くなったり、苺舌がみられる
5.病気の初期に手足がはれたり、手のひらや足底が赤くなったりする
熱が下がってから、手足の指先から皮膚がむける膜様落屑(まくようらくせつ)がある
6.片側の首のリンパ節がはれる
引用:国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス「[31] 川崎病のはなし)」
このうち5つ以上の症状がみられた場合に“川崎病”と診断されるそうですが、川崎病は、合併症を起こしたり後遺症を残したりしないためにも、早めの発見が大切です。
発症から7日以内に治療を開始することが重要とされているようなので、疑わしいと思ったらなるべく早くに受診し症状を詳しく医師に伝えることがとても大切なのです。
治療までの流れ
『川崎病』と診断されると軽症で1週間から10日、症状によっては2~3週間の入院治療が必要になります。
強い炎症反応を早く鎮めることと、川崎病の合併症である『冠動脈瘤』を予防するのが最大の目的。退院後も定期的に冠動脈の状態を超音波で調べて瘤ができていないかどうかなどをチェックするようになります。
ちなみに川崎病の再発率は2~3%と高くはありませんが、ゼロではないので念のため注意が必要といえます。
風邪と良く似た症状なので、初期に判断するのはちょっと難しい『川崎病』。でも、特徴的な症状も多くあるので注意深く観察していれば「おかしいな?」と異変に気付くママも多いはずです。
原因不明と聞くと何だか怖い気もしますが、万が一の場合にはきちんとした診断と治療を受けることがとっても大切。いつもの風邪と違うなと不安に思ったら、早めに医療機関を受診するようにしてくださいね。
TOP PHOTO/Halfpoint/shutterstock
参照/
MedicalNote「川崎病」
「川崎病の治療法と入院期間、退院後の継続治療について」
Woman excite「【医師監修】高熱が5日以上…「カゼではないかも?」子どもがかかる川崎病とは?」
国立循環器病研究センター「川崎病のはなし」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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