2018.05.07
“立つだけ”で学力UPに効果的!?子供の座りっぱなし習慣に要注意!
最近、長時間座りっぱなしになりがちのオフィスなどで“立ちデスク”を導入する企業が増えているなど、立つことによる脳や健康面へのメリットが注目されています。
立つ時間を増やすと、集中力が高まる、頭が冴える、作業効率が上がるなど、仕事や勉強の効率UPに嬉しい効果があるんだとか!
今回は、大人も子供も簡単にできる立ち習慣の効果についてご紹介します。
立つと脳にどう影響するの?
座っている姿勢から立つ、という動作は、小さな運動のひとつです。立ち上がると足の筋肉が収縮して体全体に血液がめぐりはじめるため、脳の血流量も増えて頭が冴える感覚につながります。
実際、メンバー全員が立ちデスクを利用しているという早稲田大学のある研究室では、立つ時間を増やすと“研究に集中でき、作業効率が上がる”など喜ばしい効果がみられるといいます。
また、ミズーリ大学による研究によると、立ったままの方が座っているときよりも“意思決定が早くなる”という結果もあるのだとか。
さらに、立ったついでに歩く、走るなど運動をすれば、脳への刺激が増えるため、より脳を活性化できると考えられています。
体を動かせば学力UPも!
運動と脳の働きは深くつながっていて、体をよく動かした子供ほど脳の発達や学力の向上が促されるといわれているのをご存知でしょうか?
国内の8~9歳の子供を3年にわたり追跡調査したある研究によると、教室内で1回10分程度のやや激しい運動を週に90分程行ったところ、このプログラムに参加した子供は、参加しない子供よりも3年後の学力が著しく向上したことがわかりました。
このことは、勉強や生活の中で立つ時間を増やすなどのちょっとした運動を取り入れることが、子供の脳の発達を促し、学力の向上にも期待できるといえるでしょう。
現代の子供は座りすぎ!?立ち習慣を取り入れよう!
現代の子供達は、学校や塾、テレビやスマホ、ゲームといった長時間座る生活が中心で、外で遊ぶ時間が減っています。親は、子供の脳を活性化させるために、日常生活や勉強時に立つ習慣を促してあげることも大切です。
日常生活の立ち習慣でおすすめは、「立ってテレビをみること」です。立ってテレビを見るようにすると、ダラダラ続けてみることが減り、興味のあるものだけをみて移動するといった行動的な生活習慣に変わっていきます。
子供が長時間ネットや動画サイトを見ることに悩んでいる方は、ソファやパソコンの椅子を失くしてしまうのも良いかもしれませんね。
勉強時は、椅子に座って勉強を開始しても途中でスッと立ち上がる動作を取り入れるだけで、脳への血流量が増えて記憶力や思考力、判断力、読解力などが復活します。子供に合ったやり方で、立つ、歩くなどの動作と勉強を上手く組み合わせていくと良いでしょう。
子供の座り中心の生活を変えていくには、親や周囲が環境を変えて働きかけていくことが必要になります。是非、この機会に普段の生活スタイルを見直し、子供と一緒に立ち習慣を作っていってみませんか。
PHOTO/Pretty Vectors/Shutterstock
参照/
DIAMOND online「追跡調査で判明、1日10分の◯◯で3年後の学力に大差が!」
塾講師STATION情報局「記憶力は変えられる?!【勉強のやり方編】」
勉強方法と試験対策のコツ「立ったまま勉強する効果とは?」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン