2016.08.17
子どもの車の閉じ込め事故、便利な”電子キー”が原因!?
最近、幼い子どもの車の閉じ込めのニュースをよく耳にします。特に夏は社内の温度が高温になり、死亡事故につながるケースも少なくありません。その原因の1つが便利な”電子キー”。「子どもを置き去りになんてするわけない!」と思っていても、ついうっかりで事故が起こってしまうことがあるんです。
ママは特に気をつけて! “電子キー”が原因で起こる車閉じ込めの事故
車のキーのデジタル化に伴い、最近では、ほとんどの車に『キーレスエントリー』というシステムが採用されています。ボタン1つで遠くからも施錠・解錠ができるこのキーレスエントリーはとっても便利。
でも実は、この鍵が原因で車に子どもを閉じ込めてしまうという事故が多発しているのです。主に挙げられる原因は以下の2つ。
1.キーの電池切れ
キーレスエントリーを導入した電子キーには電池が内蔵されていますが、電池切れが原因で思わぬ“閉じ込め”が起こるようです。
エンジンが停止している状態でキーの電池が切れると、ドアが自動的に施錠されてしまうものがあるそです。親が先に車を出て、ドアを閉めた直後に電池が切れたら、子どもが車内に取り残されてしまう…ということが起こりうるのです。想像するだけでぞっとしますよね。
2.電子キーの置き忘れ
次に特に女性に多いのが、車内に電子キーを置き忘れてしまうことによって起きる“閉じ込み”。車の種類によっては、エンジンが停止した状態で電子キーのボタンが押されると、車内に鍵があってもドアが施錠されてしまうことがあるそうです。
わずか15分でも車内は人体にとって危険なレベルに…!
多発する“子ども閉じ込め”の事故に警鐘を鳴らしたのが日産自動車。「子どもを守りたい…」とあえて公開した動画が話題になっています。この動画では、炎天下の車内で起きる変化を克明に記録した実験映像が1分でまとめられているのですが、暑さで炭酸飲料の入ったペットボトルが膨張してキャップが飛んでしまったり、車内に置いてあるクレヨンが解けたり…見ているだけで、炎天下の車内が危険だということがわかります。
また、JAF(日本自動車連盟)が発表した実験結果によると、気温36度の炎天下で車内のエアコンを停止した場合、わずか15分で、気温や湿度、ふく射熱を採り入れた“熱中症指数”という指標の数値が危険レベルに達したといいます。
サンシェードをしたり、窓を開けたりする対策もほとんど効果がないとのことなので、少しの間でも、エアコンの切れた車内に子どもを置き去りにしてはいけないことがわかります。
電子キーによる“うっかり事故”を防ぐためには?
故意でなくても起こりうる“子どもの車閉じ込めの事故”。防止するために、以下の点を見直してみましょう。
キーの電池を確認する
いつ電池が切れるかわからない電子キー。いつ電池を替えたのか、思い出してみて下さい。心配な方は、猛暑の時期だけでも新しい電池に変えておくと決めてもいいかもしれません。
電池が切れたときの対処法を調べておく
車の種類によってもキーの取り扱いは異なるので、説明書を見て、電池が切れた場合のドアの解錠の方法や、エンジンの始動方法を調べておきましょう。
車の近くに電子キーを長時間置かない
車の電子キーを車の近くに長期間置いておくと、電池を消耗しやすく、車のバッテリーも消耗してしまう可能性があるそうです。普段、車に乗らないときのキーの置き場を見直してみましょう。
車を出るときは常にキーを手に持って出る
うっかり事故を予防するにはこれに尽きます。車から乗り降りする場合は、いかなる場合もキーを持って動くようにしましょう。
子どもを置き去りにするつもりがなくても起こってしまう車閉じ込めの事故。まだまだ暑い日が続くので、車を運転することの多いパパやママは特に気を付けてくださいね!
参照/
独立行政法人 国民生活センター「乗用車の電子キーによるトラブルに注意!-消費者アンケート等で見られた電子キー特有のトラブル」
JAF「真夏の車内温度-短時間で熱中症の危険!」
クルマに「子どもが閉じ込められる」事故に注意! 原因は◯◯の普及
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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