2017.02.03
実は多い子どもの『便秘』!その対処法と子どもでも使える市販薬
便秘というと女性がなりがちなイメージがありますが、実は子どもの便秘も決して珍しいことではありません。実は、10人にひとりかそれ以上の割合で子どもが便秘になっているといわれているのです。
もし子どもが便秘になったら、どうやって改善するべきなのでしょうか? また、市販の便秘薬は使っても大丈夫なのでしょうか?
『便秘』の診断基準とは
数日間便が出ない=便秘というイメージが一般的にありますが、必ずしもそれだけではないようです。『便秘症』とされるのは次のような状態のことを指していいます。
- 便が週に3回以下か、5日以上出ない
- 毎日出ていても、出すときに痛がっていたり血が出ていたりする
- 小さいコロコロした便や柔らかい便が1日に何度も出る
これらが当てはまれば『便秘症』の疑いあり、ということになります。
また、便秘には『機能性便秘症(習慣性便秘症)』と『病気が原因の便秘症』があります。機能性便秘症の場合には、生活習慣や食事などでもある程度改善ができますが、なかなか症状が良くならない場合には病気が原因とも考えられるので、きちんと診察を受けて治療することが必要です。
便秘は速やかに改善しよう!
子どもが便秘と分かったら、早い段階で改善してあげることが大切です。なぜなら、“便をするときに痛い→我慢する→便が腸内に残ってますます固くなる→更に痛い思いをする→もっと我慢する”という悪循環ができあがってしまうから。
こうならないためにも、便秘の症状があればまずは小児科などを受診して相談するのをおすすめします。
この便秘を改善するためには、“生活習慣の見直し”“食生活の改善”“薬による治療”の3つが基本です。
- 早寝早起きを心がけて、お散歩や公園遊びなど適度な運動をする
- 3食きちんと食べて、おやつは適量にする。野菜・果物・海藻・芋・豆など食物繊維を積極的に摂る。こまめな水分補給も忘れずに!
- 改善されないときには小児科で下剤を処方してもらう
下剤には『浸透性下剤』『刺激性下剤』『座薬』の3種類があり、まずは浸透性下剤を使うのが一般的です。これは便に直接働きかけるもので、効き目もしっかりあるうえ習慣性もほとんどないことから、安心して使用ができるようです。
子どもが使える市販の下剤・浣腸
市販の下剤の中にも子どもが使えるものもあります。
『マルツエキス』(浸透圧性下剤)9g×12包 \980 (生後1ヶ月以上対象)
出典:ケンコーコム
外出時にも持ち運びがしやすいスティックタイプ。麦芽糖がおだやかに作用して排便を促してくれます。ほのかな甘みで飲みやすいのも◎。
『ミルマグ内服液』(浸透圧性下剤)100ml×3本 \1,050(対象年齢3歳以上)
出典:ケンコーコム
プラムの香りがするストレートタイプのドリンク。3~6歳の使用量は1回につき14~26mlなので、1本で大体5回分ほどになります。
他にも、即効性のある浣腸も。
『イチジク浣腸10』4個入り \400
出典:ケンコーコム
1歳未満の場合には半量、1歳以上は全量を使います。40度くらいのお湯で温めてから使うようにします。浣腸は即効性があるので“今すぐ楽にしてあげたい”という場合におすすめです。
便秘を放っておくと悪化してどんどん酷くなってしまいます。「薬を使うと癖になってしまうのでは?」と気にするママもいると思いますが、小さな子どもが使うもので習慣になってしまうようなものはほとんどありません。
子どもが苦しい思いをするのはママもつらいですよね。なるべく便秘にならないような生活を心がけて、もしなってしまったら早めに改善し、酷くなる前に小児科を受診しましょう。
PHOTO/Bartosz Budrewicz/Shutterstock
参照/
こどもの便秘 正しい知識で正しい治療を
mamaPRESS編集部
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