2018.08.16
“子どもは静かに溺れる”!?子どもの溺水特徴を注意喚起した投稿が大反響!
水遊びの機会が増える夏のシーズン。いうまでもなく気を付けなければならないのが“水の事故”ですよね。
そんな中、長野県佐久医師会の『教えて!ドクタープロジェクト』がTwitterに投稿した“子どもは静かに溺れます!”という注意喚起のイラストが、大きな反響を呼んでいます。
話題のツイートはこれ!
まずはこちらをご覧ください。これがその話題になっているツイートです。
お風呂で溺れた3歳児が病院に運ばれてきました。
— 教えてドクター佐久@無料アプリ配信中♪ (@oshietedoctor) 2018年2月8日
母が下の子を洗い、目を離している間に、気づいたら仰向けに沈んでいました。
1-2分意識はありませんでしたが、幸い命に別状はありませんでした。
沈んだ音は分からなかったとのこと。
やはり何度でも強調しておきたい。
子どもが溺れる時は、静か。 pic.twitter.com/MRjCRjAF9G
このツイートを投稿したのは長野県佐久医師会が佐久市で行っている『教えて!ドクタープロジェクト』。スマートフォンアプリや出張講座などで子どもの病気やケアなどの情報を発信するなどの活動を行っています。
皆さんは“溺れる”と聞いてどのようなシーンを想像するでしょうか? よくTVドラマなどで目にする“バシャバシャと音を立ててもがく”というのは実は大人の思い込みでしかありません。
意外と知られていないのが、人は溺れるとき、このイラストにもあるように“音を立てることもなく静かに沈んでいく”という『本能的溺水反応』を示すということ。
具体的には、呼吸をすることで精いっぱいで、声を出したり手足をばたつかせて助けを呼んだりする余裕もなく、上下垂直に直立して足を動かすことができない状態になるのだといいます。
これは大人にも共通していえることですが、子どもの場合には更に“何が起こっているのが分からない”という要素も加わって、より静かに早く溺れてしまうのだそう。
『教えて!ドクタープロジェクト』の責任者である、佐久総合病院佐久医療センターの小児科医・坂本明彦さん自身も、実はご自身の息子さんがこのように静かに溺れるのを経験した一人。
自宅の浴槽で、当時1歳の息子さんからちょっと目を離したすきに、このイラストどおりのことが起こったのだそう。幸いすぐに抱き上げたことで大事には至りませんでしたが、このご自身の経験をもとに、乳幼児の溺水事故を減らすべく注意喚起のイラストを投稿したそうです。
このイラストが投稿されたのは2018年の2月ですが、その後全国から反響が相次ぎ、リツイートは7月現在で約4万8千件に及んでいます。
同様のヒヤリ経験をした人も多数!
そんなの知らなかった!という人も多いと思いますが、実はこの投稿を受けて同様の体験をしたという声も多数挙がっているんです。
銭湯で…
うち子供も、1才前位の時に銭湯で
— りん (@rin3694) 2018年2月9日
頭から真っ逆さまに湯船にはまりました。
すぐに引き上げましたが、泣いたのは
引き揚げてしばらく経ってからでした。
引き上げてすぐは 茫然としていて
はっと我に帰って泣いた、という感じでした。
同行してたおばあちゃんは何が起こったかわからなかった様でした
一緒にいたおばあちゃんも、子ども自身も何が起きたか分からないくらい、静かに溺れていたようです。想像すると怖いですね。
頭を洗っている隙に…
昔、私が急いで頭洗ってるときに娘もお風呂に溺れかけた。
— コメっ子 (@komekko_desu) 2018年2月10日
たまたま視線を娘に向けてたからすぐ助けたけど、音もなく沈むしビックリして硬直してるのか暴れないし。
子供とお風呂に入るときは、細心の注意をしないといけませんね。
子どもと一緒にお風呂に入って、自分が頭を洗っている隙に…。これって誰にでも起こりうるシチュエーションですよね。一瞬たりとも目を離せません。
小学生でも危険!川遊びであわや大惨事に
川で飛び込みやってた小学生達の1人が、飛び込んだあとその場で立ち泳ぎを始め、周りの子達が「うめー!」とか言いながら笑っているのを見つけて、大急ぎで助けたことがあった。
— はるか@プチミレ5周年イベント!! (@KEFUKA_FF6) 2018年2月9日
本人には泣きながらお礼を言われたけど、周りの子供逹はその時初めて溺れていたことに気づいた様子だった。
静かに溺れるのは小さな子どもだけではありません。小学生でも一見溺れているとは思えない様子で静かに溺れていることがあるので要注意! 夏は、子ども同士で川遊びやプールに行くことも多いからこそ、子どもにもきちんと周知させたいですね。
大人が気を付けるべきことは?
では、子どもの溺水事故を防ぐために大人が気を付けておくべきことは何なのでしょうか。
まず基本中の基本は“子どもから目を離さない”ということ。お風呂などもできることなら複数人で入って、誰かしらが常に子どもを見ていられる状況を作っておくほうが安心です。入浴後には残り湯を抜いておくことも重要なポイントですよ。
川遊びをするときには必ずライフジャケットを着用して、ビーチサンダルなど脱げやすい履物は避けるようにします。
これだけ気を付けておくだけでもかなりリスクは減らせるはずですよ!
子どもが静かに溺れていく。想像しただけでもゾッとする光景ですが、いつ起こってもおかしくない身近な事故として知っておく必要は十分にあります。
毎日の入浴など、一年を通して子どもの溺水には常に気を付けておかなければなりませんが、水遊びをする機会の増える夏はとくに、そのリスクも増えるので注意したいですね。
TOP PHOTO/mat N jujulicious/shutterstock
参照/
教えて!ドクター「溺水について」
大人ンサー「静かに溺れます! 子どもの“溺水”に注意喚起するイラストに「怖い」などの声、投稿者に聞く」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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