ユーザー名
  • instagram

子ども

2017.01.22

「負けたくない!一番じゃないとイヤ!」やっかいな子どもの『一番病』の乗り越え方

「負けたくない!一番じゃないとイヤ!」やっかいな子どもの『一番病』の乗り越え方

大事な場面や自分の好きなことに対して、負けん気が強くがんばれる力は大切ですよね。

例えば、運動会のリレーで競り負け、悔し涙を流す子どもには周囲も感動します。ところが「負けそう」と思うやいなや、バトンを放り投げ、リレーを途中で放棄する子がいたらどうでしょう? 怒りだしてグラウンドにひっくり返ってしまったらどうでしょう?

みんなで楽しくゲームをしている場面で、負けたくないあまりに途中でやめてしまったり、ズルをして勝とうとしたり、負けるたびに大泣きしたりでは困ってしまいますよね。 このように過度に“一番”であることにこだわる状態を『一番病』と呼ぶことがあります。

成長の過程で多くの子どもが通り過ぎる『一番病』ですが、度が過ぎたり、いつまでも乗り越えられずに本人も周りも苦しんでいるケースがあるようです。これは、筆者が相談員として携わる乳幼児健診や、保育園の巡回でもよく聞かれる相談です。

“勝たないとダメ”と、負けると人生の終わりのように悲しんだり怒ったりする子どもには、どう接していけばよいのでしょうか。

なぜ子どもは勝ちにこだわるのか

子どもは一般に4歳前後から“競争”に興味をもち始めます。子どもの性格にもよりますが、大人からみるとどうでもよいこと、例えば並び順の一番前を争ったり、一番最初に食べ終わることなどにこだわる姿がみられてきます。

また同じ頃に、ルールのある遊びやゲームを楽しめるようになり、『勝ち』のうれしさ、『負け』の嫌な気分を知るようになります。

勝ち負けの経験、特に負けの経験が少ない子どもは、負けて嫌な気分になっても、“ゲームには勝ち負けがつきもの”とか、“次に勝てばいい”といった考え方ができずに、結果を受け入れられずにかんしゃくを起こしてしまうことになります。

『一番病』を乗り越えるために家庭でできること

まずは、『負け』を経験させてあげることです。きょうだいで上の子がいる家庭では、容赦なく負け続けることから下の子のゲーム人生が始まりますよね。小さい子どもがゲームに負けることは、当たり前のことなのです。

負けるたびに泣いたりわめいたりされていたのでは、せっかくの家族のだんらんが台無しです。また、負けることに耐えられず、「もうやらない!」と、勝ち負けのある遊びを避けるようになるのも困ります。

きょうだいの有無や子どもの性格と相談しながら、徐々に『負け』に対する免疫を高め、『勝ち』へのこだわりをやわらげていけたらいいですね。

1 2
あおみ

あおみ

まさかの高齢出産にて自分が母となり、現在5歳の女の子を子育て中です。これまで、乳幼児健診や療育施設、病院等で、ことばとコミュニケーション、発達について、様々な心配を抱え...

詳しくはこちら
あわせてチェック!

    「ねえこれ知ってる?」
    友だちにも教えてあげよう♪

    「負けたくない!一番じゃないとイヤ!」やっかいな子どもの『一番病』の乗り越え方

    この記事が気に入ったら
    いいね!してね

    mamaPRESSの最新情報をお届けします

    関連キーワード