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2015.09.09

とりあえず消毒はNG?知っておきたいケガの新常識『 湿潤療法』って?

とりあえず消毒はNG?知っておきたいケガの新常識『 湿潤療法』って?

皆さんは子どもの頃、転んだりして怪我をした時にどのような対応をしていましたか? おそらく多くの人は、汚れを軽く洗い流した後に消毒液を傷口に塗って…と答えるでしょう。

ところが今、この『傷を消毒する』という方法をあえてしない学校が増えているそうです。ママ世代にはちょっと驚きの新常識、あなたはご存じですか?

改めておさらい! 傷が出来てから治るまで

傷を少しでも早く治すにはまずそのメカニズムをよく理解することが大切です。出血から治癒までの間、実際に体内では次のような流れが起こっています。

傷口から出血すると…

  1. 止血するために血小板が集まってくる
  2. 白血球が傷で死滅した細胞や細菌を除去する
  3. コラーゲンを生成する細胞が集まり傷口をくっつける
  4. 表皮細胞が集まり傷口をふさいで治る

この流れを良く理解しておいてくださいね!

なぜ消毒液がNGなの?

では、本題です。なぜ消毒液を使ってはダメなのでしょうか。実は消毒液の殺菌作用によって、傷が治る為に必要な細胞までもやっつけてしまうので、結果的に悪化させて傷の治りを悪くしてしまうと考えられているのです。

それに、もともと菌というものは身の周りに溢れているので、わざわざ殺菌までしなくても水道水で流して傷口をきれいにしてあげるだけで十分。人間が元々持っている自然治癒力に任せるのが一番ということですね。

ただし、傷が深い場合や動物に噛まれた傷、刺し傷などの化膿する危険がある傷については、病院できちんと診察を受けてくださいね。必要に応じて抗生剤や消毒が必要になってくるため、消毒液を使わない対処法はどんな傷にでも、というわけではありません。
あくまでもちょっと転んだ時に出来る程度の傷に対しておこなうのがおすすめです。

傷口は乾かさずに潤す!?

傷口がきれいになったら次はどうするのか。こちらも以前とはちょっと違うようです。

昔はガーゼをあてたりして傷口を覆っていたりしたものですが、こうするとガーゼを取り換える時に皮膚にくっついて痛みがあったり再び出血したりというトラブルが起こりがちですよね。

これは傷口から出る滲出液がガーゼに吸収されて乾燥してしまった結果起こるのですが、この滲出液を最大限利用してあげて傷をきれいに直す方法がここ最近注目されている『湿潤療法』というものです。

ジュクジュクしている透明の液で、膿と間違えてしまう人も多いのですが、この滲出液には細胞培養液が含まれていて傷口の再生に効果的! 傷口を常に滲出液で潤った状態に保ってあげることで、治りも早く傷口もきれいに治るというのがこの方法です。

最近薬局などでもこの性質を利用した絆創膏が売られているので、目にした事がある方も多いのではないでしょうか。この絆創膏を利用すれば、家庭でも湿潤療法が簡単に出来ます。どうやら傷口は『乾燥させて直す』時代から『潤して治す』時代になっているようですよ。

以前は当たり前のように考えられていた方法でも、時が経てば変わるものなんですね。実は筆者も以前、長男が膝に大きな擦りキズを作った時にこの方法を試しましたが、確かに痛みも緩和されて傷の治りもスムーズだったように思います。

子どものケガは少しでも早く楽にしてあげたいもの。気になった方は是非お試しくださいね!

参照/
EO健康『消毒はしなくてもOK!?あっと驚く傷の手当の新常識』 Stone Washer’s Journal『怪我の治り方について、乾燥療法?湿潤療法?それぞれの特徴と細胞の働き』

mamaPRESS編集部

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mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...

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