2015.12.23
おせち料理、あなたは作る派?買う派?
だんだんと世間が慌しくなり、2015年も終わりのムードが漂ってきましたね! そんな年末から新年を迎えるにあたって欠かせないのが『おせち料理』。スーパーやコンビニ、ネットでもおせち料理の予約が始まっています。
そこで、今年は作る?買う?と迷っている方の参考になるように、それぞれのメリット、デメリットをまとめてみました。
なぜおせち料理を食べるの?
そもそもお正月におせち料理を食べるようになった由来をご存知でしょうか?
昔の人は新年に新しい神様をお招きするにあたり、大晦日まで神様へのお供え物を用意していました。三が日は神様が室内にいらっしゃると考えられており、その間は炊事をしない(火を使わない)という風習がありました。
そのため、日持ちをするおせち料理を年が明ける前に作っておき、三が日はそれを食べて過ごしていたと言われています。
もともと日本の縁起を担ぐ行事食で、詰められている重箱には「めでたさが重なるように」という意味が込められています。また料理や素材がそれぞれ意味を持っていますので、一部ご紹介しましょう。
- 栗きんとん・・・きんとんは漢字で金団と書きます。金の団子つまり金銀財宝を意味し、金運を呼ぶ縁起物です。
- 紅白なます・・・紅白の色は水引を表しており、平安と平和を願う縁起物です。
- 昆布巻き・・・こんぶは養老昆布=よろこぶで不老長寿とお祝いの縁起物。「子生(こぶ)」の字をあてて、子孫繁栄を願うものでもあります。
- 伊達巻・・・伊達巻の形が巻物に似ていることから、文化の発展または学問や習い事の成就を願う食べ物です。
- 煮しめ・・・根菜を中心とした野菜などを一緒に煮た煮しめには、家族が仲良く一緒に結ばれるという意味があります。
手づくりおせちのメリット・デメリット
手づくりのメリットは、『お袋の味』が代々受け継がれていくことや、家庭ごとのこだわりを詰められるということ。デメリットは、やはり手間ではないでしょうか?食材を買いに行くところから始まり、下準備や下処理をしてから作っていきます。
おせち料理は、普段の食事よりも品数も豊富で、時間をかけて丁寧に仕上げていくものも多いことから、「面倒くさい」という意見もあるようです。
作る人にオススメ! 定番おせちの簡単レシピ
お節料理の意味を知ったところで、料理の仕込みがスタートです。今回は、お節料理の基本からアレンジレシピまで、いくつかご紹介したいと思います。
伊達巻
- 細かく切ったはんぺん、卵、調味料をフードプロセッサーに入れてなめらかにします。
- フライパンでじっくり焼いて、巻きすで巻いていく。
手のかかるイメージの伊達巻が、簡単にしかもフライパンでできるのが嬉しいですね。
黒豆
- 鍋に三温糖、醤油、熱湯をかけて静かに混ぜて三温糖を溶かす。そこに、黒豆を加えてそのまま一晩置く。
- 翌日強火にかけてアクをとりながら、煮立たないぎりぎりの火加減で3〜4時間煮る。
- 豆をつまんで、簡単に指先で潰れるような硬さになるまで煮たら、そのまま置いて味を染み込ませます。
下準備に時間がかかるので、前日から計画をたてて取り組んでいく必要がありそうです。
出典:E・recipe「黒豆」
昆布巻き
- 昆布をたっぷりの水に20分ほどつけておきます。
- かんぴょうは酢水に20分ほどつけておきます。
- 魚も薄い塩水につけて塩抜きします。(地域によって中の魚も変わるようです)
- 魚の水気を切り、昆布できつめに巻いてかんぴょうで結びます。
- だし汁、酒、砂糖、醤油、みりんなどで煮ていきます。
昆布巻きは、家庭によって味が変わってくる一品なので、どんな魚を使って作るのかも楽しみの一つです。
出典:E・recipe「昆布巻き」
買うことのメリット・デメリット
買うメリットは、電話やメール一本で配達までしてくれるので、なにより楽ということに尽きます。それなのに、美味しくて、普段食べられないような本格的なものを家庭で食べることができるというのも大きいですね。
その反対にデメリットは、金額が高いということ。普段の食費からすると少々割高に感じますよね。しかし、年に一度のおめでたい行事なので、たまには奮発するのもいいかもしれませんね。
今年のおせち料理、あなたは作る派ですか?買う派ですか?どちらにしても、家族みんなで一年を振り返りながら、そして新年の抱負など話しながら神様をおもてなし、めでたいことが重なるような新年を迎えたいものですね。
ヤマムラ ユイ
1987年生まれ 鹿児島出身 鹿児島在住。6歳の男の子、8ヶ月の女の子の2児のママ。調理の専門学校卒業後、”食”に携わる仕事にずっと就いていましたが、子どもを出産して育児をしなが...
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