2016.04.09
NHK「ママたちが非常事態!? 」第2弾。パパが子どもにかまわない理由も脳にあった?
前回の放送が大反響をよび、「ママたちが非常事態!?」の第2弾が放送されましたが、みなさんはご覧になりましたか?
前回の放送は
- そもそも人間の子育てスタイルは、みんなで協力するもの。
- 赤ちゃんの夜泣きやイヤイヤは、脳の未発達が理由。
- ママが夫にイライラしてしまうのはオキシトシンが攻撃性を強めるせい。
という内容でした。
前回の放送【育児がつらいのは自分のせいじゃない?!NHKの「ママたちが非常事態!? 」が大反響】
今回の放送はママたちを悩ませる『人見知り』や『イヤイヤ』の原因、「育児に関わる男性の脳の変化」に科学で迫り、対処法も紹介してくれました。
『人見知り』や『イヤイヤ』。子どもの脳のメカニズムを理解して上手に対処
『人見知り』は母親以外に興味を示すサイン!?
食事の準備中ちょっとパパに赤ちゃんを抱っこしていて欲しいときや、たまには美容院に行きたいからと、子どもを数時間だけ実家で預かってもらいたいときなどに大泣きする、『人見知り泣き」に困った経験がありませんか?
生後半年ぐらいまでの赤ちゃんは母親しか認識できないのですが、脳が少し発達していくと他人にも興味をもてるようになって、同時に『人見知り泣き』が始まるそうです。
ではなぜ、人見知りしてしまう赤ちゃんは、他人に興味があるのに泣くのでしょう?
赤ちゃんは『目が合う』ことを、おどしと感じる動物の本能と、脳が未熟なため反射的にわき上がる恐怖感を押さえられずに泣いてしまうそうです。
対処法としてはママ以外の人間は、人見知りしてしまう赤ちゃんの目を直視しないようにすること、ママと良い関係にあることを赤ちゃんに見せて安心させることで人見知り泣きが解消されるようです。
つまり、『人見知り』は子どもがお母さん以外の人とつながっていく、社会性の芽生えの第一歩でもあるのです。
それは子どもが大人同士の関わり合いをよーく観ているということでもあります。
恐怖感から起こる『人見知り』をやわらげるためにも、私たち大人同士が楽しくコミュニケーションしているところを見せることが重要なのかもしれませんね。
『イヤイヤ期』に抑制機能を効果的に育てる方法
2才〜3才ぐらいから始まる『イヤイヤ期』。これは脳が未発達のせいで湧き上がる欲望や、衝動を抑える「抑制機能」が働かないためにあります。
しかし「あぶないからダメ!」「お友達をたたいちゃダメよ!」など、“ダメ!”と叱った場合に子どもの脳が反応するのは恐怖をつかさどる部分。
“ダメ!”と叱っても抑制機能自体は育たないそうです。
抑制機能を育てながら『イヤイヤ』に対処する方法として紹介されたのは、「子供とルールを決めて、そのために我慢する」というもの。
例えば、公園遊びでなかなか帰ろうとしてくれないとき「あと3回滑り台滑ったらおうちに帰ろうね」や、パソコンで好きな動画を観たいという子どもには、時計をみせて「長い針が6時のところにきたら終わりにしようね」と具体的にわかりやすい目標やルールを決めます。
そして子どもが我慢できたときに大事なのが、「すぐにたくさんほめてあげること」。すると脳は喜びを感じ「またほめられるように頑張ろう!」という気持ちが芽生えるんだそうです。
目標を立て我慢する理由をはっきりさせる→思いっきりほめて達成感を味あわせてあげる。これなら日常生活の中で取り入れられそうですね。
浮気防止!『イクメン』パパの脳にもホルモンが働く
子どもの育児に積極的に参加しているイクメンのパパ。でもママから見ると…。
パパの好きなスポーツニュースを観ているときに赤ちゃんが泣いていても知らん顔。
食事のときに横で子どもが泣いていても気付かずにご飯を食べ続ける。
「結局私がやっているじゃない…。」なんてイライラしたくもなります。パパの育児はもの足りないと感じてしまいますよね。
これは男性が冷たくて無関心だからというわけではありません。
男性と女性では脳のレベルで育児対応力に違いがあって、女性はとくに乳幼児期の子どもの動きに敏感に対応できるように進化してきたから対応できるんだそうです。
そんなパパでもわが子と触れ合うことで、愛情ホルモンの「オキシトシン」の分泌が増加します。すると、わが子への愛情が強まって、育児スキルも向上するそうです。
またオキシトシンが増加することで、男性がパートナー以外の女性に『浮気』する意欲を抑えられる働きもあることも分かりました! 子どもを育てる親同士や家族の絆を強まっていくのだそうです。
子どもと触れ合うだけでママだけでなくパパまでオキシトシンが増加するなんてビックリ!! パパのおおざっぱな育児は男女の脳の違いということで大目に見てあげつつ、外遊びに連れて行ってもらうなどで、もっと育児に参加してもらいましょう。
第2弾もtwitterで反響が続々と!
今回の放送内容は科学で解明するだけでなく対処法のヒントもあったことで「科学的な観点から解説してくれると対処しやすくなるから助かる!」「科学的な根拠を知ったことでおおらかに対応できるような気がする」という声が多く聞けました。
結婚して、子供産まれたら、「家事しなくていいから、抱っこして」だけでもいいのかも…。私の考え、今の社会状況の影響しか見てなかった。生物的な視点大事かも。 #NHKスペシャル
— 細谷・ルフレ・イクスアイン@ダイエット中 (@makaronumashi) 2016年3月27日
今日、児童館行ったら昨日のNHKのママたちが非常事態2のことみんな話してた。ママの視聴率すごいぜ。それだけみんな悩んでて不安で、これでいいのかなぁと思いながら育てているのかな。
— ふんふんおねーちゃん (@riiisaj) 2016年3月28日
昨日のNHKスペシャル「ママたちが非常事態2」録画見た、面白かった~。人見知りやイヤイヤ期の対応、実践できるかどうかはともかく化学的な根拠を知ったことでおおらかに対応できるような気がする。愛情ホルモンのオキシトシンが育児に関わる男性にも分泌されて浮気防止になるとか興味深すぎた!
— マレーグまみ@育休中 (@mami0306) 2016年3月28日
録画してたnhkスペシャルの「ママたちが非常事態!?2」を見てた。
— あんぢゅ (@anju1123kaori) 2016年3月28日
これから親になる人は見た方がいいよ。子育て始めてもうすぐ1年8ヶ月だけど、なるほどな????ってなった。もうすぐしたらイヤイヤ期がやってくるし、こういう科学的な観点から解説してくれると対処しやすくなるから助かる!
嫁さんと酒飲んでポテトチップス食いながら珍しく嫁さんがNHK録った「ママたちが非常事態??2」という番組を一緒に見て勉強します。
— スーパーウーマンコウダクミ (@WoooHigaC) 2016年3月28日
第2弾の放送は夫婦で一緒に観たという方も多く、男女の子育ての脳の違いを納得したという声も。
『互いに目をあわせる』『肌で触れ合う』こんな簡単なことでママにもパパにも、そして子どもにも“幸せホルモン”のオキシトシンが放出されて、家族の絆が強まることがわかったことも大きかったようです。
家族で支えあえれば自分たちに合ったスタイルの子育てができるのではないでしょうか。
筆者が乳児の育児中、先輩ママや親の経験談として、「赤ちゃんはこんなものよ」というアドバイス受けましたが、このアドバイスにはある意味突き放されたような感覚もありました。
“深く考えないで気楽にやりなさい“というあたたかいエールであるとわかっていながらも、具体的な解決法でないことにモヤモヤしていたんです。
今回の番組のようにしっかり解明してくれて、その対処法もきちんと教えてくれれば、子育て中のママの気持ちもだいぶ楽になりそうです。
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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