2018.11.27
前向きな名称に!『イヤイヤ期』の別名案募集に大反響!
何をするのも嫌がる、2歳前後に訪れる通称『イヤイヤ期』。多くのママたちを悩ませているこのイヤイヤ期ですが、実は今年の4月に朝日新聞が「前向きに捉えられる新しい呼び方を考えよう」と呼びかけ別名案を募集しました。
すると大きな反響があり、子育てに悩む親や祖父母、保育士などからたくさんの案が寄せられたのです。
イヤイヤ期の名称は不安を煽る!?
子どもは1歳半~2歳くらいになると歩行や手づかみが上手にできるようになってくるので、世界が一気に広がります。
そして初めての体験もどんどん増えていくので、その中で本当に“イヤ”なことと“分からない”ことの区別がうまくつかなくて何でも「イヤイヤ」という表現になってしまいがち。
でもこれは子どもが成長していく中で大切こと。自分の感情を大人にぶつけることは、自分の意思や欲求を自覚して、周囲に伝えられるようになるための道のりなのです。
しかし、『イヤイヤ期』という名前から、“子どもの反抗”と捉えられがち…。ちゃんと言うことを聞くようにしつけなくては!と誤解してしまったり、育児への不安や怖さが膨らんでしまったりするママも多いのだといいます。
世界では、2歳前後のマイナスの形容は少数派
ちょっとここで世界に目を向けてみましょう。
日本では『イヤイヤ期』と呼ばれているこの時期の子どもたちですが、心理学が先行している欧米でも「ネガティビズム」「テリブル・トゥー(魔の2歳児)」などやっぱり否定的な呼ばれ方をされているようです。
しかし、アメリカの心理学者の研究によると、実際はこのような2歳時の特性について否定的な捉え方をしている国の方が少数派で、世界的にみるとほとんどの国では否定的な表現がされていないそうなのです。
例えば、あるチベットの留学生は2歳児について『ブラブラしている時期』と答えたそう。彼の村では親と一緒に畑や仕事場に行くこの時期の子どもは、排泄したくなったら道端でして通りかかった大人に拭いてもらい、お腹がすくと近所の家に行って「ご飯をください」とお願いするのが普通なのだとか。
まさに「やりたい」と思ったことを実行する、その自由で躍動的な姿が『ブラブラしている』につながったのでしょう。
気になるみんなの“別名案”は?
では話を戻して、冒頭でご紹介した朝日新聞の“別名案”ではどんなネーミングが寄せられたのでしょうか。結果は次のようになりました。
第1位『めばえ期』
第2位『自分で期』
第3位『やるやる期』
どれも子どもの様子をポジティブに捉えたナイスネーミングですね!「イヤイヤ」というのもストレートで伝わりやすいのですが、このような明るいネーミングだと受け取る側の印象も少し違ってくるのではないでしょうか?
ちなみに、他にも
『ママ(パパ)、あのね期』…寝つかずに泣きわめく息子にどうして?と聞いたら「あのね」と切り出して自分の欲求を覚えたての単語で伝えてきたので。(20代女性)
『のびのび期』…自分が子育てをしていた時代よりも、子どもへの周囲の視線が冷たいことが気になる。子どもにはのびのびと育って欲しいので。(60代女性)
という意見もあったようです。
ネガティブな呼び方によって2歳児の見方を狭め、本当は喜ぶべき成長もマイナス面にばかり目が行ってしまうのかもしれません。「言葉に振り回されているかも」と感じる方は、ポジティブな名前に変えて見つめ直してみると見方が変わってくるかもしれませんよ!
PHOTO/Sunny studio/shutterstock
参照/
朝日新聞DEGITAL「「イヤイヤ期」別の呼び方が良い?子の反抗と考えずに」
朝日新聞DEGITAL「イヤイヤ期よりブラブラ期…学者提案に保育現場から反響」
朝日新聞DEGITAL「「イヤイヤ期」別名募集、思い様々 共感できる環境大事」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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