2015.12.30
あなたのおうちの味はどれ?全国お雑煮事情を大調査!
結婚して初めて迎えるお正月。義実家のお雑煮を見て驚きませんでしたか? 実は私、驚きました。だってわが家のお雑煮と全然違ったんですもん!
『お雑煮』と呼び名は同じなれど、地域によってその中身は全然違うもの。そんな気になる全国のお雑煮について、調べてみました。
「おすまし」が主流?全国お雑煮MAP
出典:農林水産省HP
お雑煮は、室町時代からハレの日の食事として食べられていました。土地の特産物とお餅を一つの鍋で煮た料理の総称で、そう考えると、それぞれ土地の味があって当然ですよね。
関西出身の私にとっては驚きだったのですが、近畿地方を除く地方ではおすましで、近畿地方では味噌仕立てで頂く事が主流のようです。
その中でも丸餅派、角餅派、焼き餅派、煮餅派などお餅のスタイルによっても分かれますし、その中にどんな具を入れるのかを調査し始めるとその土地の数だけお雑煮の種類があることがわかります。
こうなってくると他の地域の人がどんなお雑煮を食べているのか、俄然気になってきますよね。
シンプルイズベスト?石川県・能美郡『するめのお雑煮』
まずはシンプル代表、石川県のごく一部の地域で食べられているという、するめで取った出汁で頂くお雑煮です。ちょうど私の夫の実家のお雑煮がこのするめのお雑煮で、初めて頂いた時には衝撃を受けました。だって、具がないんですもん。※出汁を取ったするめを具として食べることもあるそうです。
しかし食べてみて二度びっくり! するめのお出汁ってこんなに濃厚なんですね。昆布とするめでお出汁を取って、お酒とお醤油で味を調えただけなのに、お汁だけでもお代りしたくなるほど絶品でした。
レシピ(6人前)
材料
- するめいか(胴のみ) 2枚
- 出汁用昆布 10cm×15cm
- 顆粒だし お好みで
- 醤油 適量
- 酒 適量
- 丸餅 6個
- 白ネギ 適量
作り方
- するめを細く切り、昆布と一緒に水に浸け、お鍋で1晩じっくり浸す。
- 朝、鍋を火にかけ、沸騰直前に昆布だけ取り出す。
- 酒、醤油で味を整え、お好みで顆粒だしも加える。
- 餅を鍋にいれ、とろりとするまでくつくつ煮込む。
- おわんに移してネギを散らせば出来上がり!
海の幸、山の幸、まとめていただきます!新潟県・『具沢山お雑煮』
こちらは一転、具沢山のお雑煮です。海の幸が豊富な新潟らしい贅沢な一品です。新潟県内でも色々な種類のお雑煮があるようで、こちらは長岡市出身の方が紹介されていたお雑煮です。
煮干、鰹節、昆布で丁寧にとった出汁に鮭や鶏肉、しいたけなどこれまた美味しいお出汁の出る食材をたっぷり使い、焼き角餅を入れたら仕上げにいくらを載せて出来上がり。これ1杯でお腹も心も満たされそうなおめでたいお雑煮です。
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やっぱり気になる噂のアレ。香川県・讃岐地方『あん餅雑煮』
最後はやっぱり気になるアレ。香川県民絶賛のあん餅が入ったお雑煮です。香川県へ嫁いだ際の最大の難関などと言われることもある、このあん餅雑煮、実際に食べてみると病みつきになる人も少なくないようです。
その昔、甘い食べ物が貴重だった時代にお正月のごちそうとして食べられていました。具は地方によって様々ですが、里芋やごぼう、油揚げなどを合わせたり、花がつおや青ネギを散らす地域もあります。野菜は家族円満を願って輪切りにします。
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レシピブログ
実家のお雑煮は大阪風の合わせ味噌のお汁の中に、焼き丸餅が入ったもので、石川県出身の夫は初めてうちのお雑煮を見たときに「ただの味噌汁やん!」と言い放ちました。当たり前だと思って食べてきたお雑煮、実はほかの地域の人から見ると驚きの味なのかもしれませんね。
あなたのおうちのお雑煮はどんな味ですか? 来年はいつものお雑煮に飽きたら違う地方のお雑煮にチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。
minami
1984年生まれ。新卒で入社した会社で求人広告の書き方を覚え、人に何かを伝えることの楽しさを知りました。退職後は求人関連のコラムを書いていました。今は4歳と1歳の怪獣2匹に囲...
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