2019.02.07
気づかずに食べてるかも!冬場も注意したい“ダニ”が発生しやすい食品
ホットケーキミックスやお好み焼き粉を常温保存することでダニが大量発生し、それを食べることによって呼吸困難などが引き起こされる『パンケーキシンドローム』。
以前mamaPRESSでもご紹介しましたが、実は危険な食品はホットケーキミックスやお好み焼き粉以外にもたくさん…。冬場こそ油断は禁物です! 知っておきたい“ダニが発生しやすい食品”とその対策法とは?
『パンケーキシンドローム』で話題になったダニの怖さ
開封しても一度で使いきれず、そのまま保存しておく機会が多いのがパンケーキやお好み焼き粉などの“粉もの”。
ところが、常温保存しておくと、中でダニが大量に増殖してしまい、それを口にすることで呼吸困難やじんましん、腹痛、下痢、嘔吐など急性のアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
日本では『お好み焼き粉』が原因となることが圧倒的に多いのですが、海外ではパンケーキの粉で発症する例が多いことから、この症状は『パンケーキシンドローム』と呼ばれています。
発症する人はハウスダストアレルギーや、アトピー性皮膚炎などの病歴があることが多いのですが、中にはアレルギー疾患がないのに発症したという人も。最悪の場合は命にかかわることもある怖い症状なんです。
『パンケーキシンドローム』について、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
まだまだあった!ダニが発生しやすい食品
ホットケーキミックスとお好み焼き粉に気をつけていればOKなのね!と思ったあなた、実は注意すべきなのはこれだけではありません。ダニが発生しやすい食品は他にもまだあるんです!
そもそも『パンケーキシンドローム』の原因は、粉の中に含まれている成分が、ダニの餌となってしまうから。つまり、ホットケーキミックスやお好み焼き粉以外にも、ダニが好む成分を含む食品には気をつける必要があるのです。
さらに、ダニの中でも、でんぷん・タンパク質・旨味成分を含むものに寄生しやすい『コナダニ』や、甘味が好きな『サトウダニ』などの種類が食品に寄生しやすいとされています。
煮干し・かつお節・魚粉・干ししいたけなどの旨味成分の強いものや、天ぷら粉・砂糖・粉・香辛料などキッチンの定番などにも要注意。さらに、スナック菓子・ココア・ドライフルーツ・チョコレート・味噌、また赤ちゃんのいる家庭では、粉ミルクから検出された例もあるようです。
冬場に繁殖するダニも…!保存方法を見直そう
調味料からおやつまで、さまざまな食材に寄生するダニ。数が多すぎて、途方に暮れているママもいるかもしれません。
もちろん、これらの食品をすべて断つわけにはいかないので、それぞれ保存する際には、ダニが繁殖しないよう気をつけることが大切です。その対策方法をお伝えします。
まず、ダニはニオイを感知できるので、食品を保管するときはニオイが察知されないように、密閉容器にいれるのが◎。
輪ゴムやクリップなどで入り口をしばるだけだと、体長0.4mm以下のダニは容易に入ってきますから、きちんと密閉できる容器を使うのがベストです。
そして、特に注意したいのが残った食品の“保管場所”。ダニが繁殖するのに好条件とされているのが、室温20~30度で湿度が60%程度の場所なので、一般的な家の台所はダニが繁殖しやすい環境といえそうです。
一度使った食品は、密封して冷蔵庫に入れるのがおすすめですよ。容器の中に乾燥剤を入れると、なお効果的です。
ところで、ダニが繁殖しやすい時期って梅雨や夏場のイメージがありませんか? 実は、エフシージー総合研究所が行った調査によると、ホットケーキミックスとお好み焼き粉のダニの繁殖は、冬場から春にかけてが最も顕著だったそう。
気温が下がって油断しがちな冬だからこそ、気をつけておく必要があります。
知らず知らずのうちにダニを口にしていたかも…なんて考えるとゾッとしますよね。
アレルギー疾患のある人なら特に気をつけておきたい『パンケーキシンドローム』。今までそのまま常温保存していたというママは、保管場所を見直してみてはいかがでしょうか。
PHOTO/coffeehuman/shutterstock
参照/
WOMANOnline「粉ものに発生の“キッチンダニ”にご用心!秋の初めは時にキケン!?」
生活110番「知らず知らずに食べているかも…?食品に潜むコナダニの駆除方法」
産経ニュース「ダニがパンの袋の中で大繁殖 パンケーキシンドローム」
YUEKI「肌に触れるものだけじゃない!?食品好きのダニ対策」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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