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2015.12.10

実は『103万円の壁』より大事!『130万円の壁』ってナニ?

実は『103万円の壁』より大事!『130万円の壁』ってナニ?

パートで働こうと考えるとき、よく「103万円を超えないようにしなきゃ」と言ったりしますよね。いわゆる、『103万円の壁』です。

でも、実は、『130万円の壁』のほうが大事なんです!

その理由をファイナンシャル・プランナー(FP)でママライターの筆者がお伝えします。

103万円の壁は『所得税』

103万円の壁、というのは、所得税に関する壁と思っておけばいいでしょう。
パートタイムで働いている場合にこの壁を超えると、

  • 自分の所得税を払わなくてはいけなくなる
  • 夫に適用されている配偶者控除がなくなる

ということになります。

パートで働く場合、

  • 基礎控除(38万円):みんなに適用される控除
  • 給与所得控除(65万円):勤務するにあたってかかるだろうとみなされる経費分の控除

というものが適用されます。これの合計額が、103万円なんですね。
収入が103万円あっても、控除額も103万円分あるので、税金がかかる所得は0円。
つまり所得税も0円になるというわけです。

これを超えると、超えた額に応じた税率で所得税を払わなくてはいけなくなります。

加えて、夫の給与所得から『配偶者控除(38万円)』が引かれなくなるのです。
そのため、夫が課税される所得の額も増えてしまい、税金が増えることに!

しかし、実際には配偶者控除から外れても、夫の合計所得が1000万円以下なら、『配偶者特別控除』が適用され、税金は段階的に増えていきます。
『一気に負担増!』というわけではないので、その点は安心です。

130万円の壁は『社会保険料』!

一方、『130万円の壁』というのは、社会保険料の壁。
夫が会社員の場合、130万円を下回っていれば、健康保険料と国民年金保険料の支払いが免除されていますが、超えると支払わなくてはいけなくなります。

自治体によっても異なりますが、一気におよそ20万円超の支払いが必要に!

140~150万円くらい稼いでいる人と130万円に少し足りないくらいの人では、手元に残る現金が変わらない、もしくは130万円弱の人のほうが多いケースもあるわけです。

130万円以上になるなら、大体160万円以上を目指さなくては、手取りが増えた実感が得られないと言われています。

2016年10月から出来る『106万円の壁』

そして、いろいろと壁が多くて複雑ですが、2016年の10月からは、新たに『106万円の壁』ができます。
これは全員が対象になるものではありません。

  • 週20時間以上働いている
  • 従業員数が501人以上の企業に勤めている
  • 1年以上勤務している

などの条件を満たすと、年間106万円以上の人は厚生年金や健康保険の加入対象になるのです。

大きい会社でパートをしている人は、意識しておいたほうがいいですね。
該当すれば、106万円に達した段階で社会保険料の壁がやってきてしまうのです。
※ただし、厚生年金に加入している分、将来の年金は増えます。

フリーランスの場合は?

これまでパートで働く場合の話をしていましたが、例えば妻が個人事業主(フリーランス)の場合はどうでしょうか。

個人事業主の場合も基礎控除の38万円は適用され、基本的には、38万円を超えたら扶養から外れます。

でも、確定申告を青色申告(複式簿記)で行えば、65万円の控除が受けられるので、確定申告を少しがんばれば合計103万円に。

それ以外に収入から経費分を引くことができるので、厳密に言えば最大で『103万円+経費分』までは収入があって大丈夫ですね。

これを超えると配偶者控除から外れ、自分の所得税を支払うことになります(ただし、配偶者特別控除があるので、夫の税金は段階的に増加する場合が多い)。

夫が会社員だった場合、フリーランスでもパートタイムと同様、やはり『130万円の壁』は存在します。

しかし、経費分を引いていいのか否かなど、細かい部分は各健康保険組合によって条件が異なります。
「知らずに超えてしまった!」なんてことになる前に、あらかじめ問い合わせておくといいでしょう。

『配偶者控除廃止』って騒がれているけど…

103万円の壁が女性の社会進出を妨げているなどの理由から、配偶者控除がなくなる動きがあります。

なくなった後のことはまだ具体的に決まっていませんが、専業主婦への税制優遇は減る可能性が高いです。

ただし、これは配偶者控除の話なので、『130万円の壁』(人によっては『106万円の壁』)については変わらず残ることになります。

『103万円の壁』に隠れてあまり注目されませんが、実は配偶者控除が廃止になってもつきまとう『130万円の壁』。
「知っていたらこんなことには…」と後悔しないためにも、ぜひ知っておきましょう。

参照/ 国税庁「夫婦と税金」

村山明日香

村山明日香

神奈川県在住。三十路に突入しました。元雑誌編集者で、現在はフリーライター&エディター。やんちゃすぎる2人の子どもたちの育児をしながら、合間に執筆やチェック作業。おカタい...

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