2016.02.16
子どもへの「早くしなさい」は逆効果!子どもが育つ声のかけ方
「早くしなさい!」って口癖のように言ってしまうこの言葉。子どもに「早く早く!」と朝から晩まで言い続けて1日を終える生活をしていませんか? 「早く!」と言っても子どもはぐずぐず…ママはイライラ! でも、ちょっと待って! その「早く!」が行動を遅くする原因なんです。
「早くしなさい」は逆効果!
朝ぐずぐずとして起きない、着替えない、のんびりとご飯を食べる、帰ってきてもすぐに片付けない、宿題をはじめない…そのたびに「早く○○しなさい!」「早く早く!」と枕詞のように使ってしまっているこの言葉。実は言えば言うほど逆効果なんです。
ママは子どもに「早く」動き始めてほしくて「早く」と言いますが、子どもの行動は早くなりません。そんな子どもに余計にイライラしてしまいさらに「早く早く」と言ってしまいます。
もし自分が「早くしなさい!」「もう!いつも遅いんだから!」と言われ続けたらどうでしょうか?「自分は行動が遅い人間だ」と思い、行動が遅くても「私は行動が遅いんだから仕方がない」と開き直ってしまいませんか?
子どもはとくに暗示にかかりやすいもの。「早く早く」と言われ続けると自分は行動が遅い人間だと思い込み、もっと行動の遅い子どもになってしまうのです。
心にゆとりを持って、「早く」の代わりに「褒めて」みよう!
声かけのポイントは『褒める』こと! そのためにはまずママが心にゆとりを持つことが大切。 ついイライラしてしまう時は子どもへの期待のハードルをぐんと下げてみましょう。
10のうち8できると思っていても子どもが5しかできない場合にはイライラしますが、2できると思って5できたら「こんなにできてすごい!」と心にゆとりができますよ。
様々なシーンで活用できる『褒める』声かけですが、行動を早くしたいときに褒めるポイントは何も『早さ』だけでなくても構いません。
「一人でできてすごいね!」
「上手に食べられるようになったね!」
「ボタンが一人でできたね!」
など一つ一つの動作に対して褒めましょう。 褒められることでもっと自分でやろうと思うようになり結果的に行動が早くなることにつながります。
実感!「褒める」声かけのすごさ!
実は私自身もこの『褒める』声かけの効果を実感したことがあります。
我が家には4人の子どもがいますが、上の子がよくわがままを言って怒られては、下の子に意地悪して喧嘩したりしていました。 そんな時私は気づいてほしくて「やめなさい!それはわがままだよ!意地悪だよ!」と言っていました。
ところが何度も言っても八つ当たりの意地悪はおさまりません。 こんなに「それは意地悪だ」と教えているのにどうしてやめないのか悩みましたが、これは子どもへの悪い声かけだったんです。
自分が「わがままだ。意地悪だ。」と言われ続けたら?そういう人間だと思ってしまって心も荒んでしまうかも…。そんなことに気付いたとき、私は子どもに申し訳ないことをしていたと本当に反省しました。
大体喧嘩やわがままのきっかけはゲームの順番です。それからの声かけは「お姉ちゃんも弟くんもうちの子たちはみんなやさしいから大丈夫。ちゃんと譲ってあげられるよ。だからちょっとだけ待ってようね。」と褒め言葉で言うようにしました。 すると驚いたことに今まで「次は私!」「次は僕!」と言い合っていた子どもたちが急に大人しくなり、ゲーム機を握っていた子も終わったらすぐに「はいどうぞ」と渡したんです。
私は驚きながらもすかさず「わ~やっぱりお姉ちゃんは優しいなぁ~!ママうれしいわ~!弟くんもうれしいね!」と褒めると、子どももうれしそうな様子でした。その後も同じように声をかけることで意地悪や八つ当たりは明らかに減りました。
子どもを変えたければまずは自分から
「早くしなさい」や「意地悪だよ」などという後ろ向きな言葉で注意してばかりでは良い心は育ちません。もちろん時には叱ることも大事ですが、褒めた方が数倍伸びます。
もちろん、まっすぐ右肩上がりにはよくなりません。たまには戻ったりもするでしょう。それでも根気よくがんばって前向きな声かけを続けてあげれば子どもの心は前向きに育ちますよ。
子どもの行動を早くするには『早く早く』と急かすより『褒める』方が断然効果的! 「褒める」声かけで気持ちにゆとりのある笑顔の子育てを目指しましょう!
参照/
まぐまぐ!「グズグズする子に、急かすより効く「ほめワザ」」
Allabout「「早く」と子供を急かす弊害と行動が早くなる伝え方」
ベネッセ教育情報サイト「「~しなさい」よりも子どもに伝わる言葉とは?[やる気を引き出すコーチング]」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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