2016.07.07
夏のプールにご用心!『咽頭結膜熱(プール熱)』に気をつけよう
毎年6月頃になると徐々に流行の兆しが見え始め、7~8月にはピークを迎える『咽頭結膜熱』。アデノウィルスが原因で引き起こされる感染症で、通称『プール熱』とも呼ばれています。幼児期から学童期の子どもがかかりやすく、感染力も非常に強いことから注意が必要ですが、具体的には何に気を付けて予防をするべきなのでしょうか。
代表的な症状は『高熱』『のどの痛み』『目の充血』
5~7日の潜伏期間ののち、高熱が出るのが特徴的です。それに続いて、咽頭炎(のどの痛み)や結膜炎(目の充血)が現われるのが代表的なパターンですが、3つの症状すべてが現われないケースもまれにあります。充血は片方の目から始まり、やがて両目に広がることが多いようです。
発熱は大体4~5日ほど続き、腹痛や吐き気、咳などの症状を伴うこともあります。夏にプールで感染することも多いことから通称『プール熱』とも呼ばれています。
感染経路は飛沫と接触
アデノウィルスの感染経路は飛沫と接触の両方です。そのため、予防にはこまめな手洗いやうがい、消毒などが有効とされています。特に、家族に感染者が出た場合には、タオルの共有は避けることはもちろん、ドアノブや手すり、おもちゃなどもこまめに消毒するようにしましょう。消毒液はアルコールや次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)を使います。
目やにを拭きとる場合には、ティッシュなどを使い直接手指に触れることがないように気を付けます。また、プールに入ったあとにはしっかりシャワーを浴びたり洗眼を怠らないようにしましょう。
ウィルスは便からも排出されるので、トイレに行ったあとの手洗いを徹底するように子どもに指導することもとても大切です。
赤ちゃんのおむつ換えの場合にももちろん要注意です。症状が治まったあとも、約30日間はウィルスを排出し続けることがまれにあるので、二次感染にも十分気を付けることを忘れずに。
治療方法は『対症療法』
アデノウィルスに対する特効薬はないので、治療法は対処療法がメインです。結膜炎の症状が酷い場合には、眼科で目薬を処方してもらいます。症状が落ち着くまでは、水分補給・栄養補給に気を付けながら過ごしましょう。
夏はプールに入って遊ぶ子どもがほとんどだと思います。塩素消毒がきちんとされていないプールは感染のリスクもぐんと高まるので、子どもを遊ばせる前に衛生面は問題がないか念のため確認しておくと安心ですね。
インフルエンザや風邪が流行する冬場に比べて、夏は感染症に対する危機感が少し薄れがちですが、手洗いやうがいを行ってしっかりとプール熱を予防しましょう。
mamaPRESS編集部
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