2017.02.15
見逃し注意!赤ちゃん期限定の『原始反射』がかわいすぎる♪
赤ちゃんが生まれると、これまでの生活とはガラリと変わって、めまぐるしい忙しさになります。
特に初めてのママは、おむつやおっぱいのことで頭がいっぱいだったり、寝不足のツラさで心に余裕がなくなることもあるでしょう。「こんな生活いつまで続くの!?」と悲観的な気分になっているかもしれませんね。
でも、そんな気持ちをちょっとだけ切り替えて、少し赤ちゃんをじっくりと見てみませんか?
実は、赤ちゃんにはこの時期にしか見られない、『原始反射』という特有のしぐさがあります。このしぐさは、どれも見過ごしてしまうのはもったいないくらいユニークでキュートなものばかり!
今回は赤ちゃんの原始反射について紹介します。
赤ちゃん特有のしぐさ『原始反射』とは
原始反射とは、赤ちゃんが生きるために最低限必要といわれる“反射的に起こる動作”のことで、人間のさまざまな動作の原型となるものです。基本的にすべての新生児に見られ、退院時健診や1ケ月検診、4ケ月検診のときに発達状況の確認にも用いられます。
原始反射にはさまざまなものがありますが、その多くは生後6ケ月から1歳までの間に消失してしまいます。早いものだと、生後6ケ月より前に見られなくなってしまうものもあるんですよ! つまり0歳の赤ちゃん期にしか見られない、期間限定の独特なしぐさなんです。
生後2ケ月までしか見られないものも!?この8つを見逃さないで!
生後0ケ月以降、赤ちゃんに見られる主な原始反射は以下の8つ。見られなくなってしまう時期が早い順に紹介します!
1.原始歩行
赤ちゃんの脇を支えて立たせて前のめりにすると、赤ちゃんがまるで歩くような足の動きをします。二足歩行の基となる動きです。この動きは生後2~6ケ月頃に消失します。
実際に立たせてみると、足の把握反射もありぎゅっと地面をつかんで赤ちゃんの力強さも感じますよ。オムツ替えのあとなどに試してみてください。
2.緊張性迷路反射
赤ちゃんをうつぶせにすると手足が曲がり、仰向けにすると手足が伸びて背中が反ります。重力ある環境に適応しバランス力を養うために必要な動きです。うつ伏せの反射は3~4ケ月頃に消失し、仰向けの反射は3歳まで残ることもあります。
3.モロー反射
大きい音を聞くと、ビクッとして両腕を広げてビヨヨヨーン!となり、その後抱きつくような姿勢になります。この反射、抱きつくようなしぐさをすることから、外敵から身を守るための反応と考えられています。この原始反射は生後4ケ月過ぎた頃に消失します。
この動き、ちょっとビックリしてしまいますが、我が家では慣れてしまうと「貴重なものを見た!」という感じになり、モロー反射が出ると「お! 出た出た!」と家族で喜んでいました。
ただし、低血糖の状態のときはモロー反射の動きを頻繁に繰り返すことがあるそうです。回数が多いと感じたら、小児科に相談しましょう。
4.把握反射
手のひらに触ったものを握ろうとする反応です。この把握反射は足にも。足の裏を触ると足で握るような動きをします。手の反射は生後4~6ケ月頃に消失し、足の反射は9ケ月頃~1歳頃までに消失します。
赤ちゃんの握る力は思った以上に強く、両手を握らせて体を引き上げることができるくらいです。指を差し出すと赤ちゃんの手のひらいっぱいにギュッと握ってくれますが、赤ちゃんと手をつないでいるみたいで感動的です。赤ちゃんとの初めての遊びでもありますね。我が家ではパパが好んでやっていました。
5.非対称性緊張性頚反射
仰向けに寝かせた赤ちゃんの顔を横に向けると、顔を向けた方向の手足が伸び、逆側の手足は曲がります。これはうつ伏せになっても呼吸できるようにする反射で、あんよ、たっちの基となります。生後6ケ月頃消失します。
Photo by Sydney Treasures Photography
6. 探求反射
唇に何かが触れるとハフハフと口を開けて探す反応です。
7. 吸啜(きゅうてつ)反射
口元に乳首や指を持っていくとチュパチュパと吸いつく反応です。
8. 嚥下(えんげ)反射
液体を飲みこむ反応です。
6~8の3つは、おっぱいを飲むための本能的なしぐさです。いずれも1歳くらいまでに消失し、コップやストローで飲めるようになっていきます。
赤ちゃんの近くに肌が触れるとチュパチュパ吸われてしまうことがありますが、これはおっぱいと間違えているのではなく本能的に反応しているだけなんですね。
ごとうともこ
高校生の男子を筆頭に小学生の男の子と女の子の3人の子どもを持つ40代。長男は中学受験、高校受験を経験。息子は高校受験で見事リベンジ達成しました。3人の子育てを通し、幼児教...
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